
やってきました、イヤホンのレビューです。
今回は、高品質・高級オーディオを手掛けるメーカーfinalが全面監修しているagブランドから発売されている完全ワイヤレスイヤホン「ag TWS07R」をレビューしていきます。
以前レビューした「ag TWS08R」と同タイミングで発表されたモデルです。
どっちがおすすめ?って良く聞かれるので、両者を比較しながら解説していきます。
結局どっちがイイのよ!?っていうせっかちさんは、記事最下部のライターから一言へジャンプしちゃってくださいね。
さて、この「ag TWS07R」は、agブランドRシリーズのメッセージでもある「手頃な価格と使いやすさを求める」という通り、価格が7,480円(税込)で手頃だし、普段使いにおすすめしたいな~ってポイントがたくさん詰まっています。
ポケットに入れて持ち歩くことを想定しているかのようにスリムで携帯しやすく、ケースがワイヤレス充電に対応したことでケーブルの抜き差し不要。もちろん、音質はfinalお墨付き。
ということで、さっそく順を追ってレビューしていきましょう。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:ag TWS07R
- 型番:AG-TWS07R(AG-TWS07RCR・AG-TWS07RBK・AG-TWS07RVI
- JANコード:4571303222001、4571303222018、4571303221998
- カラー:CREAM、BLACK、VIOLET
- ブランド:ag(エージー)
- 国内総代理店:株式会社final(神奈川県川崎市)
- 種別:左右独立型ワイヤレスイヤホン(TWS)
- イヤホン形状:カナル型
- Bluetooth規格:Bluetooth 5.0
- チップセット:不明
- 再生周波数帯域:20Hz-20kHz
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
- バッテリー容量:50mAh(片耳)、500mAh(ケース)
- 再生可能時間:イヤホン単体最大5時間、ケース併用最大20時間
- 通話可能時間:約3.5時間
- 連続待ち受け時間:約70時間
- 充電時間:約2時間
- 防水性能:なし
- ボタン操作:タッチセンサー式
- ワイヤレス充電:対応
- 同梱物:「ag TWS07R」本体、専用充電ケース、イヤーピース(S・M・Lサイズ)、USB-Cケーブル

薄くて小さい。ポケットにスルッと入って携帯しやすい!

agではおなじみの粉雪塗装(こゆきとそう)がケースとイヤホン両方に施されています。川辺に転がる小石テイスト、そんなイメージを彷彿とさせる、マット仕上げで丸みを帯びた優しいデザインが好印象。
指紋や皮脂が付きづらくて、ほとんど目立ちません。独特のザラッとした指ざわりが心地よいですね。
「ag TWS07R」のケースは、「ag TWS08R」よりも薄くなっているのでポケットに入れやすいのが特徴です。
手ぶらで出かけたい派の男性ならズボンのポケットにイヤホンを入れると思うんですけど、そんな人にはぴったり。タイトなデニムの前ポッケにも入るくらいの厚みです。携帯性という面では、「ag TWS08R」よりこの「ag TWS07R」に軍配が上がるでしょうね。


イヤホン収納スペースにはマグネットでカチッとイヤホンがくっついて入れるような感じ。逆さまにしても落ちないくらい磁力があるので安心して使えます。
「ag TWS08R」は防水性能がありましたが、今回レビューしている「ag TWS07R」には防水性能がないのが残念。なので、イヤホンもケースも雨や汗で濡れないように注意してください。

カラバリは、ブラック・バイオレット・クリームの3色展開。バイオレットとかクリームはイヤホンのカラーで見かけない色ですね。発色を抑えて落ち着いた印象なので派手すぎないし、お洒落ですね。男性でも女性でも使いやすいし、他の人と被りにくいんじゃないかと思います。
ワイヤレス充電に対応!通勤通学なら十分なバッテリー持ち

イヤホン単体での音楽再生時間は最大5時間、ケースに収納して充電してあげることで最大20時間ほどのバッテリー持ち。
「ag TWS08R」がイヤホン単体で最大7時間、ケース併用で最大28時間だったので、それよりも少し短めですね。
通勤通学、在宅での作業中など十分使えます。注意なんですけど、イヤホンの長時間装着で中耳炎になる人もいるようなので、適度に耳を休ませてあげてくださいね。

充電ケースの方にはUSB-Cポートが搭載されているので、付属のUSB-Cケーブルをつないで充電できます。
さらに、ケース自体がワイヤレス充電機能に対応しています。これは、「ag TWS08R」にはなかった機能ですね。
iPhoneやAndroidスマホに使っているQi規格ワイヤレス充電パッドの上にケースを置けば、ケーブルレスで充電するので便利。僕みたいにデスクにワイヤレス充電器を置いている人なら、そのまま転用できちゃいます。
軽快な装着感を体感

イヤーピースの形状は耳に接する面積の大きいカナル型です。

イヤーピースは本体にあらかじめ付いているものを含めてS・M・Lの3サイズが付属しています。

「ag TWS08R」もそうだったんですけど、この「ag TWS07R」でも半透明のイヤーピースが採用されていて、耳垢が目立ちにくく配慮されています。イヤホンを外したときに耳垢が付いてて恥ずかしいってことあるじゃないですか。笑
そういったかゆいところに手が届く配慮があるからこそ、普段使いにぴったりなんでしょうね。

耳穴に入れて、グイッと位置調整しながらベストポジションを探して、装着します。

好み次第ですが、正直僕の場合は「ag TWS07R」よりも「ag TWS08R」の方がフィット感が好きかなぁ~。個人的にバチッと隙間なくハマってくれた方が安心するので・・。まぁ好みでしょうね。
音途切れはほぼなし。人混みでも安定したBluetooth接続

Bluetoothイヤホンを屋外で使う場合に気になるのが接続の安定性ですよね。

人が集まり様々な電子機器から電波が飛び交う駅のホームや繁華街・デパートなど都内数ヵ所で使ってみたところ、ほとんど音が途切れずにストレスなく音楽視聴ができました。
ペアリングにはBluetooth 5.0に対応していて、安定した接続を実現していると思うので、普段使いでストレスを感じることは少ないんじゃないかなと。

接続に関しては、一度ペアリングしたスマホを記憶してくれるオートペアリング機能に対応しています。故に、ケースを開けるだけでペアリングがスタートしてくれて楽に無線接続できて便利です。
感度の高いタッチセンサーで快適な操作ができる

イヤホンの操作は「ag TWS08R」同様にタッチセンサーが採用されています。
タッチ感度が高いので、触れても反応してくれないってことはほとんどありませんでしたね。ただ、タッチ感度が良いというか、タッチして反応する面積が大きいからかもしれませんが、音楽視聴中にイヤホンの位置を直そうとして指が触れて音楽が止まっちゃう、なんてことが多々ありました。タッチ感度が鈍いよりはマシだと思いますが、ん~良くも悪くもってとこですね。

イヤホン側で操作できることとしては、左右どちらかを1回タップして音楽の再生・一時停止、右を2回タップで曲送り、左を2回タップで曲戻し、右を3回タップで音量UP、左を3回タップで音量DOWN。
そして、着信の際に左右どちらかを1回タップで電話に出る、通話中に左右どちらかを1回タップで電話を切る、さらに着信中に左右どちらかを2回タップで着信拒否ができます。
ボーカルが良く聴こえるフラットな音色で聴き疲れしにくい。ただし、迫力に物足りなさも。

finalが全面監修しているという音質についてレビューしていきます。コーデックはSBCとAACに対応。
全体として音がフラットかつ重たくないので、気構えせずラフに聴ける印象です。低解像度で軽いという訳ではなく、それなりに音の分離感が高くて細かいですね。
楽器よりもボーカルの歌声が際立つようなイメージ。楽器が邪魔しないとも言い換えられるかもしれません。なので、歌ものには向いていると思います。
その一方で、中音域が若干かすれるように聴こえるのが気になりました。おそらく重たくならないよう聴き心地を重視しているからだと推測しますが、結構好みが分かれそうですね。
なんというか、聴こえてくる音の軽さという意味では、流行りのドンシャリ系イヤホンに慣れている人だと、ベースラインの量感やキックの聴き応えに物足りなさを感じると思います。
「ag TWS08R」が深い低音と前に出る音圧を重視した流行りの傾向を取り入れているのに対して、この「ag TWS07R」はポップで軽快な聴きやすさを大切にしている印象を受けました。
「ag TWS07R」の音色を例えるなら・・
悪く言えば、薄味でパンチがない料理。良く言えば、味付けし過ぎず素材の本来の味が楽しめる。そんなイメージですね。

全体的なチューニングのバランスが良くて、finalのエンジニアの方たちが監修している音質が7千円の比較的手頃な価格で手に入ると考えると、音質に関してはコスパが高いんじゃないかと思いますね。
片耳再生に対応

左右どちらか一方のイヤホンを充電ケースにしまってあげれば、残った片方のイヤホンで音楽再生が可能です。
ちなみに、YouTubeの動画視聴中にも同じようにすれば片耳再生ができました。ラジオ感覚でYouTubeを聴いている人とかだと、歩きながらとか、電車に乗っているときに活用すると良いかもしれません。
周囲の状況が耳に入ってくれるので、自転車が近づく気配に気がついて安心ですし、車内アナウンスを聞き逃さないメリットがありますね。
快適な電話ビデオ通話をサポートする通話品質

内蔵されたマイクによってハンズフリー通話に対応しています。収音性能もしっかりしていて通話品質もクリアでした。
リモートワークが浸透していてZOOMやGoogle Meetなどビデオ会議で使いたいという人も多いでしょう。PCとBluetoothペアリングをして何度かビデオ会議で使ったところ、問題なく使えました。
会議相手の声が明瞭に聞こえますし、こちらの声も通話相手にちゃんと届いていてスムーズな打ち合わせができました。
しかし、「ag TWS08R」でもそうだったんですけど、風が強いときの屋外では風切り音が結構発生して通話相手にノイズが届いてしまいます。屋内での通話は快適ですが、屋外利用の際にはその点は留意しておきましょう。

動画レビューはこちら
ライターから一言
今回レビューした「ag TWS07R」の他に、同じタイミングで発売された「ag TWS08R」があって、以前もレビューしましたが、どちらを購入しようか迷っている人も多いんじゃないでしょうか。価格差も500円だし・・みたいな。あくまでも僕の意見ですが、細かいところは抜きにして、音質重視なら「ag TWS08R」、携帯性重視なら「ag TWS07R」ですね。まぁどちらにしても7千円台で買えるコスパの高さは変わりませんが。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 19:10 更新