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優秀すぎる音声コマンド。軽快なインナーイヤー型イヤホン「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」を試す

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

軽快なつけ心地のインナーイヤー型イヤホン「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」を試してみました。

コスパ破壊でおなじみ完全ワイヤレスイヤホンの雄、TaoTronicsのアンダー8千円以下で手に入るモデルです。

手頃な価格ながら、「ネクストソング(曲送り)」とか「ボリュームアップ(音量上げ)」みたいに声で操作できる音声コマンドに対応。これが超優秀で、ネイティブな発音ではなく、カタカナで英語を発声しているくらいの発音レベルで反応してくれるんです。こんなに感度の良い音声コマンドってなかなか見ないのでびっくりしました。

軽い装着感である一方、低音を出しにくいインナーイヤー型の弱点を補って余りある低音を響かせる12mmのダイナミックドライバー、そして完全防水レベルのIPX7など、これまた価格に釣り合わない充実した品質もっている逸品でした。

ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能には対応していませんが、最近数が少なくなってきたインナーイヤーイヤホンだけに今回はレビューしてみることにしました。

カナル型特有の水の中にいるような圧迫感や密着感が苦手な人も多いと思いますので、そういった人の参考になればうれしいです。

実際に僕が試してみた体感やスペックを含めて網羅的にレビューをお届けします。

▽ タイプ別イヤホン一覧はこちら ▽

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製品仕様はざっとこんな感じ。

  • 製品名:TaoTronics SoundLiberty Pro S10
  • 型番:TT-BH080
  • JANコード:4589616089976
  • メーカー:TaoTronics(タオトロニクス)
  • 販売代理店:株式会社SUNVALLEY JAPAN(東京都中央区)
  • 種別:完全ワイヤレスイヤホン
  • 重量(約):片耳4.3g、総重量42g
  • ボタン操作:タッチセンサー式
  • イヤーピース:インナーイヤー型
  • チップセット:QCC3020+D4P
  • Bluetooth規格:Bluetooth 5.0
  • ワイヤレス接続:最大10メートル
  • プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
  • オーディオコーデック:SBC、AAC、aptX
  • ドライバー口径:12mm
  • 周波数帯域 : 2.402~2.480GHz
  • USBポート:USB-C
  • 再生時間:イヤホン単体利用で約4時間、ケース併用で約20時間
  • 急速充電対応:対応(5分の充電で約1時間の再生が可能)
  • 防水等級:IPX7
  • ノイズキャンセリング機能:非対応
  • 外音取り込み機能:非対応
  • 通話用ノイズキャンセリング機能:対応
  • 着脱自動検知機能:対応

ケースはミニマル。イヤホンは近未来感のある外観

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

開封していきます。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

入っていたのは、イヤホンと充電ケース、そしてケースを充電するためのUSB-Cケーブル、説明書でした。

当たり前ですが、インナーイヤー型なのでイヤーピースは入っていません。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

外観をチェックしていきます。

ケースはホワイトで統一されていて、ちょっぴりツヤ消しのマットでしっとりした肌触り。手にしっくり馴染む質感。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

スリムかつ小型なので、細身のデニムの前ポッケにもスルッと入れて持ち歩けます。かさばりにくいし、お洒落で好印象ですね。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

イヤホンの外観が結構パンチ効いてて、ブルーとパープルがグラデーションしているような玉虫色をしています。イヤホンのデザインって多くが1色で統一か、もしくは2色使いくらい。そんな中で「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」は目立つカラーリングが施されていて、尖ったセンスを感じます。

下に向かって細くなり、シャープな見た目をしています。AirPodsのように「The・うどん」というよりも「エッジーなうどん」という印象。笑

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

そして、耳に触れる部分は、インナーイヤー型をしているタイプです。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

イヤホン自体はIPX7の完全防水級。規定によれば、水深1メートルに30分間水没させても筐体内部に浸水しない防水性能をもっています。

故に、雨に振られたくらいならまったく支障はなく、屋外で使いやすいと言えるでしょう。

電池持ちに不満がありつつも、接続の安定性はグッド

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

自宅で音楽を聴きながらリモートワークをする上では、作業中に電池がしっかり持つのかってポイントですよね。

そこに関しては、正直物足りないですね。イヤホン単体での連続再生時間が約4時間しかありません。僕の場合なら、朝9時くらいから作業を初めて14時くらいまでずっとパソコンに向かっていることもザラにあります。そうなると4時間じゃあ持たないんですよね。。ちょっぴり残念です。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

しかし、ケースに5分入れておけば、約1時間の再生ができるくらい蓄電してくれる急速充電に対応しているのは良かったですね。作業の合間にちょっと一息入れたいときに、イヤホンをケースに収納しておけば回復が早いので、コーヒーを淹れる合間にササッと充電しておけます。

ケースに入れて充電することを合わせると、連続視聴ではありませんが、合計で約20時間ほど音楽再生が可能。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

充電ケース自体を充電する際にはUSB-Cポートから付属のケーブルを使って、パソコンやUSB充電器に接続してチャージします。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

Bluetooth規格はバージョン5.0に対応。通勤の際に混み合う朝の山手線だったり、Bluetoothイヤホンをしている人が多い渋谷の駅前で使ってみました。結果、たまーに音が途切れる程度はありますが、十分に安定した接続を実装している印象でした。

とにかく軽快。開放感のあるインナーイヤーの装着感

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

最近は高音質を求める流れからか、低音の効きがよくなり音が鼓膜にブレずに届く密着度の高さがメリットのカナル型が多いんです。

僕はカナル型とインナーイヤー型どちらもそれぞれにメリットがあって好きなので気になりませんが、中にはカナル型の圧迫される感じが嫌って人も多いですよね。

バスとか車に乗っているときにカナル型イヤホンを使っていると、車酔いしやすくなるって人も良く聞きます。カナル型特有の水の中に潜ったときの水中感が関係しているのかもしれませんね。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10
TaoTronics SoundLiberty Pro S10
メーカー提供画像

そういった人にはやっぱりオープンな形状のインナーイヤー型がおすすめ。カナル型よりも耳に隙間ができる関係上、低音が弱くなり、騒音が入ったり、音漏れがあるデメリットがある一方で、開放的な装着感が手に入ります。

「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」も例にもれず、耳へ押し込むのではなく引っ掛けるようなイメージで装着できて、とにかく軽快なつけ心地を覚えます。多少は周囲の音が耳に入ってくるので、電車のアナウンスがちょうど良く聞こえて便利だったりするんですよね。

ただし、音量を上げすぎて音漏れしてしまうので注意してください。特に電車みたいな公共の乗り物で隣に人がいる場合には迷惑になるのでマナーを守った使い方をしましょう。

そして「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」には、着脱検知機能が付いていることも見逃せません。音楽を聴いていたり、動画視聴をしているときに、イヤホンを耳から外すだけで音楽や動画がストップします。で、また耳へ戻すと再生します。

いちいちイヤホンのボタンから操作してストップする手間が省けて、イヤホンを外すっていう直感的なアクションで一時停止してくれるのが便利でしたね。

優秀すぎる音声操作に感動。タッチセンサーの使い勝手も良き。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10
メーカー提供画像

目玉機能でもあり、僕が感動したのが音声コマンドです。

音声コマンドとは、声でイヤホンを操作できる機能のことで、iPhoneでいうところのSiriみたいなものです。

以前にも「TicPods2 Pro」みたいに音声コマンド対応のイヤホンはありましたが、ネイティブな発音じゃないと言うことを聞いてくれなくて、機能としては面白いんだけど操作の難易度が高くてそこまで普及している印象はありませんでした。

ですが、「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」の音声コマンドは使ってみてびっくり。僕の拙(つたな)い英語の発音でもしっかりキャッチして反応してくれます。

再生するには・・「Play Music(プレイミュージック)」
一時停止するには・・「Pause Music(ポーズミュージック)」
音量アップするには・・「Volume Up(ボリュームアップ)」
音量ダウンするには・・「Volume Down(ボリュームダウン)」
次の曲するには・・「Next Song(ネクストソング)」
前の曲するには・・「Previous Song(プレヴィオウスソング)」
電話応答するには・・「Pick Up(ピックアップ)」
電話拒否するには・・「Hang Up(ハングアップ)」
Siriの呼び出しは・・「Hey TT(ヘイティティ)」

といった感じで音声で操作できます。

ちょっとわざとらしくカタカタ英語みたいに発音しても反応してくれたので、むちゃくちゃ楽です。スマホを取りだすことなく、イヤホンを操作することもなく、話しかければ操作ができる。

手が荷物で塞がっていようが、手で操作するのがダルいパソコン仕事中だろうが関係なし。ハンズフリーで操作できるこの体験価値は素晴らしいですね。

あと、Siriのように毎回「Hey Siri(ヘイシリ)」ってウェイクワードを言う必要がなくて楽だし、外でも恥ずかしくないんですよね。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10
TaoTronics SoundLiberty Pro S10
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イヤホンはタッチセンサーが採用されていて、珍しいのがタップ操作だけでなくスワイプ操作にも対応していること。

タップして音楽再生・停止できることに加え、細長く伸びたイヤホン筐体のノズルを上下にスワイプすることで直感的に音量アップ・ダウンが可能。タッチ感度も良くて扱いやすかったですね。

音質をレビュー!インナーイヤーにしてはパワフルな低音だった

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

コーデックにはSBC、AAC、aptXに対応。ドライバーは小型の完全ワイヤレスイヤホンにしては大きめな口径12mmのダイナミック型を搭載しています。

視聴環境としては、iPhone 12 ProでAppleMusic内の音源を流してみました。

耳穴を塞ぐように密閉感のあるカナル型に比べ、隙間があって多少空気が抜けるインナーイヤー型だけあり没入感には物足りなさを覚えます。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10
メーカー提供画像

特に、外で使う場合には結構環境音が混じってしまって音楽を聴き取りにくいです。道を歩いているときに横を通る車の「ブ~ン」っていう走行音だったり、電車に乗っているときに「ガタンガタン」とか地下鉄の「ゴー」っていう騒音が音楽をかき消してしまいます。

なので、外で使うにはあまりおすすめできないですね。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

反対に屋内で使用するにはめっちゃおすすめです。

インナーイヤー型なので低音が弱いかと思いきや、12mmの比較的大きなドライバーがパワフルに低音圧を出してくれます。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

全体のチューニングはバランスのとれた周波数にしている印象で、聴いていて疲れないフラット寄りなイメージですね。軽い装着感と相まって、長時間自宅作業やオフィスでのPC作業をするにはぴったりだと思います。

ビデオ会議に役立つ通話品質

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

リモートワークでは欠かせない通話用イヤホンですが、音楽再生用と兼用している人も多いでしょう。そこで、音質だけでなく通話品質もイヤホン選びの重要なポイントになります。

「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」にはイヤホン先端内側にマイクが付いていて、そちらから集音して音声を通話相手に届けてくれます。

注目すべきは通話用AIノイズキャンセリング機能と音声処理チップD4Pを搭載していること。自宅でリモートワークをしている人は、家族の話し声やテレビの音、エアコンや換気扇、洗濯機を回している音などあらゆる生活音と切っても切り離せないと思います。

そういった周囲の環境音をAIが検知して高性能チップによってノイズ除去してくれる優れた機能が「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」には備わっています。

TaoTronics SoundLiberty Pro S10

ここ何日か僕がビデオ会議で使っている印象では、とてもクリアでスムーズな会議ができているように思います。こちらの声を明瞭に相手へ伝えられて円滑な会議をサポートしてくれましたね。

動画レビューはこちら

ライターから一言

音声コマンドの反応の良さに驚かされたイヤホンでした。おまけ程度の使い勝手の悪い音声コマンドではなく、日本人の片言な発音でもしっかり操作できるので本当に新しい体験をした気分です。いよいよイヤホンからボタン自体がなくなる日も近いかもしれませんね。