アンカーが発売するアクティブノイズキャンに対応したワイヤレスヘッドホン「Anker Soundcore Life Q20+」を試してみました。
発売は今月から始まっていて、記事執筆時点の価格は、8千円未満、税込み7,990円ということでかなりお値打ち。
近年需要の増す、アクティブノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能に対応。40mm口径のダイナミックドライバーを備え、Soundcoreアプリからイコライザー調整も可能です。
テレワークの作業用として、さらにオンライン会議での通話用など幅広く活用が見込めるリーズナブルなノイキャンヘッドホンだけに興味をそそられます。
実際使ってみて、気になるノイキャンの効き具合や音質などをじっくりレビューしていきます。
それではいきましょー!
製品仕様はこちら。
- 製品名:Anker Soundcore Life Q20+
- 型番:A3045011
- JAN:4571411195761
- カラー:ブラック
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都千代田区)
- 種別:ワイヤレスヘッドホン
- ヘッドホン形状:オーバーイヤー型
- 寸法(約):195mm×180mm×78mm
- 重量(約):260g
- 連続再生時間:ANC起動時→最大40時間、通常時→最大60時間
- 充電時間(約):3時間
- 搭載USBポート:USB-C
- ドライバー:40mmダイナミック型ドライバー
- Bluetoothバージョン:5.0
- プロファイル:AVRCP、A2DP、HFP、HSP
- マルチポイント接続:対応
- オーディオコーデック:SBC、AAC
- 周波数応答:Bluetooth接続時→20Hz-20KHz、AUXケーブル接続時→16Hz-40KHz
- アクティブノイズキャンセリング機能:対応
- 外音取り込み機能:対応
- ハンズフリー通話:対応
- Soundcoreアプリ:対応
- 着脱検知機能:非対応
- メーカー保証:購入から18ヶ月
- 同梱物:「Anker Soundcore Life Q20+」本体、3.5mmAUXケーブル、USB-C to USB-Aケーブル、トラベルポーチ、説明書
シンプルな外観。最大60時間のバッテリー持ち。
ブラックのボディに「Soundcore」と印字されたシンプルなデザイン。若干のチープさは感じつつも、ノイキャン付きで8千円以下であることを考えれば納得の外観ですね。
イヤーカフやバンド部分はPUレザーが使われています。
L・Rと大きく書かれていて、左右を迷うことがなさそう。にしても主張の強いL・Rだなと。笑
左耳側に電源ボタンとNCボタンがあります。NCボタンを押してノイキャン起動・外音取り込み機能起動・通常モードの切り替えができます。
右耳側には音量ボタンとマルチファンクションボタンが配置されています。
バッテリー持ちに関しては、通常モードでの再生時間が最大60時間、ノイキャン起動時の場合は最大40時間もちます。
飛行機や新幹線、深夜バスなど長距離移動の際にも十分なバッテリー持ちですね。
充電の際には右耳側の側面にUSB-Cポートがありますので、こちらに付属のケーブルをさして充電する格好。フル充電までには約3時間ほどかかるそう。
付属品には、ヘッドホン本体以外に、持ち運び用のトラベルポーチや3.5mmAUXケーブル・充電ケーブルが入っています。
スマホとPCをスムーズに切り替えられるマルチポイント接続が便利!
Bluetoothはバージョン5.0に対応しています。iPhoneやパソコンとペアリングして家の中で使ってみましたが、接続は非常に安定しています。
パソコンに繋いでYouTubeをBGM代わりに流しっぱなしの状態にして、ヘッドホンを付けたまま別の部屋に移動しても音が途切れることはありませんでした。
外では使っていませんが、屋内での使用に関しては、安定したBluetooth接続をしていましたね。
「Anker Soundcore Life Q20+」が便利なのは、マルチポイント接続に対応していることです。
マルチポイントとは、2台のデバイスを同時にBluetooth接続して、使いたい方のデバイスをシームレスに切り替えられるっていう接続方法。
僕の場合は、iPhoneとパソコンの2台を常に同時に接続して使用しています。パソコンから流れるYouTubeを聞き流している際、iPhoneへ電話がかかってきたときにiPhone側で電話を受けるとヘッドホンでそのままハンズフリーができるんです。
Bluetoothの設定画面を開いていちいち接続し直す手間がなく、とてもスムーズなのが超便利。毎回ワイヤレスヘッドホンのレビューをするたびにAnkerのマルチポイント接続は外せない機能だなって思いますね。
遮音性が高く、快適な装着感。ノイキャンは良好な消音性能
ヘッドホンは耳をすっぽり覆いかぶさるようなオーバーイヤー型です。耳の周囲を取り囲むように装着するので、耳が圧迫されることはありません。
全体の重さは約260gで平均的。
レザーはちょっぴり柔らかすぎるかな~とも感じますが、3時間ほどの作業で使ってみたところ快適な装着感を体感できました。作業中や長距離移動などに役立つ印象です。
付けた段階ですでにある程度の環境音がカットされるくらい遮音性は高めですね。
アクティブノイズキャンセリング機能は最近レビューした上位モデル「Soundcore Life Q35」で使えるシチュエーションに合わせたモードには対応していません。
『屋外』『交通機関』『屋内』というように3種類から最適なモードに選択できる上位モデルに対して、「Soundcore Life Q20+」ではノイキャンは起動するかしないかのみでした。
消音効果の効き具合に関しては、まずまずですね。ロードサウンドは基本的にしっかり抑えてくれます。バスやトラックなどの大型車両から通行する際の走行音やエンジン音をばっちりカットしてくれます。
環境にもよりますが、家の中で使うくらいなら結構有効だなと思います。ただテレビから聞こえる話し声や会話に関しては弱めです。
人の音声や金属音などの中高音域の消音に関しては、ノイキャン機能によって低減しているというよりも、ヘッドホン自体の遮音性によって小さくなっている印象でした。
外音取り込み機能にも対応しています。左耳のボタンを押して「トランスパレンシー」と音声アナウンスがあれば起動開始です。
遮音性がもともと高いヘッドホンですが、外音取り込み機能を起動すればしっかり環境音を取り入れてくれます。ヘッドホン未装着状態が100%だとすれば、外音取り込み起動で70%くらい周辺音が耳に届くようなイメージかな。
来訪者を知らせる玄関のチャイムだったり、家族の呼びかけや会話なども装着状態のまま対応できますよ。
力強い低音響くドンシャリ!没入感のある音楽体験を。
コーデックにはSBCとAACに対応しています。ドライバーには1万円の上位モデル「Soundcore Life Q35」と同じ40mm口径の大きなダイナミックドライバーを積んでいます。
音質は、アンダー8千円ながら低音が非常にパワフルなThe・ドンシャリです。
Ankerらしい「これこれ!この低音を求めてたんだよー!」っていう期待通りの鼓膜に響き渡るズンズン系の低音が気持ち良いですね。
キックの強さも申し分なく、逆に強すぎてちょっぴり音がブレることもありますが、価格を考えれば許容範囲内です。
遮音性の高さやノイキャンの高性能さも相まって、自宅で使用している分にはかなりの没入感を味わえます。
上位モデルのQ35と比較すれば音の解像度や分離感といったくっきり具合は落ちてしまうものの、低音の重厚さとボーカルの歌声がストレートに耳穴へ突き刺さる爽快感を感じます。
アプリからはイコライザー調整もできます。
プリセットされているジャンルから選ぶも良し、自分で周波数帯域の強弱を調節するもおyし。好みに応じてカスタマイズできますよ。
音質で1点だけ気になるとすれば、キーの高い女性ボーカルの高音トップラインにわずかな雑味が交じることがあります。音量を上げすぎると耳障りに感じることがあるので、それだけは留意しておきましょう。
それ以外は、もうこれで十分って感じ。税込7,990円なら大満足ですね。数万円するグレードの超高音質モデルではなく、自宅での作業用にコスパが高いワイヤレスヘッドホンを探しているなら「Soundcore Life Q20+」で十分でしょうね。
オンライン会議に使える通話品質
僕は自宅利用を目的に「Anker Soundcore Life Q20+」を使用していたので、音質と同じくらい気になっていたのは通話品質です。
テレワークをしている関係で、ズーム会議やGoogle Meetでのビデオ会議は頻繁に行っています。やはり通話品質が悪いと相手にも迷惑をかけちゃいますからね。
で、実際使ってみてどうだったかというと、結論快適でした。会議相手の音声がクリアに入ってきますし、僕の声もちゃんと届いているようでした。
特段声を大きく張って話す必要もなく、目の前にいる人と会話をするような感じで話せば十分円滑な音声やりとりができます。
今のオンライン環境下におけるビジネスシーンで便利なツールとしても優秀なワイヤレスヘッドホンでした。
動画レビューはこちら
ライターから一言
低音がしっかり効いていて流行りのドンシャリ音質がシンプルに良かったですね。自宅で使用する際ににアクティブノイズキャンセリング性能も十分感じられて8千円未満で手に入るワイヤレスヘッドホンであることを考えれば大満足です。朝装着して作業を開始して、ビデオ会議に使ったり、トイレや食事もずっと付けっぱなしで一日中持つバッテリー持ちも良かったですね。テレワークをしている人でコスパの良いモデルを探しているならアリですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:28 更新