
今年になって発売されたアンカー新作の完全ワイヤレスイヤホン「Anker Soundcore Life P2i」を使ってみました。
4千円台の価格ながら、パワフルな低域やクリアな通話、最新Bluetooth5.2に対応する安定したワイヤレス接続や最大8時間の連続再生持ちなどなど・・、十分な性能を持つコストパフォーマンスを実現しています。
ノイキャンや外音取り込みなどには対応せず、初心者がイヤホンの性能を活かしきれるシンプルな機能にしぼられています。
完全ワイヤレスイヤホンを初めて使う人だったり、安価なモデルを探している学生さん、はたまた運動用やテレワーク用などサブ機としてラフに使えるモデルを探している人にオススメしたいですね。
音質の傾向としては、分かりやすい低音強めのドンシャリですが、低音の効き具合を抑えられるイコライザーも用意されているのも良かったですね。その辺りもふまえて、さっそくレビューしてきます。
今回紹介する商品はこちら
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:Anker Soundcore Life P2i
- JAN:4571411197291、4571411197307
- 型番:A39910F1、A3991021
- カラバリ:ブラック、ホワイト
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都千代田区)
- Bluetoothバージョン:5.2
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP
- コーデック:SBC、AAC
- 重量:ケース込み→約48g、イヤホン片耳→約4.4g
- 再生時間(最長):イヤホン単体8時間、ケース併用28時間
- 充電用ポート:USB-C
- 充電時間:イヤホン約1時間半、ケース約2時間
- ボタン:物理ボタン
- イコライザー変更:対応
- ノイズキャンセリング:非対応
- 外音取り込み機能:非対応
- 片耳再生:対応
- 防水等級:IPX5
- 同梱物:イヤホン本体、充電ケース、イヤーチップ3サイズ、USB-CtoUSB-Aケーブル、説明書類
- メーカー保証:18ヶ月(Anker会員登録で+6ヶ月)
イヤホンデザイン、再生時間、ボタン操作をチェック

開封していきます。
付属品には、イヤホン本体と充電ケースの他に、イヤーチップが本体の装着されているもの含めて3サイズ、そしてケース充電用のケーブル、取説といった内容です。

うどん型のイヤホン筐体でAirPodsのようなステムが長いうどん型の形をしています。

ケース含めて光沢感のあるテカテカした質感です。手汗をかくとベタつく感じ。
外観の高級感はないものの、安物イヤホンにありがちなチープさはない印象。4千円台ということを考えればまずまずでしょう。

カラバリにはホワイトとブラックの2色があります。どちらとも外観の光沢具合は同じ感じですね。

ケースの大きさは、面積的にはコンパクト。ただ厚み的には少し厚みがあるかなぁ~ってくらい。ズボンのポケットにはすんなり入るので、持ち運びの不便さはない程度ですね。

イヤホンをケースから取り出す際、ツルッと滑って取り出しにくいのが気になりました。ハウジングが丸くてひっかかりもないので、指先が乾いた状態だと使いにくいかもしれませんね。

再生時間は、連続して最大8時間。イヤホン単体利用の電池持ちは良いですね。8時間あれば出張や旅行での長距離移動にも十分でしょう。

ケースを合わせて使う場合には、最大28時間あります。充電はケースの後ろに付いたUSB-Cポートから行います。
イヤホン筐体はIPX5の生活防水なので、雨が降っても問題なし。ランニングやジムで使う際に汗をかいてもたいていは支障なく使えるでしょう。

ボタン操作は押して操作する物理ボタンが採用されています。しっかりクリック感が指先に伝わるボタンで誤操作しにくい印象です。

それでいて力を入れすぎなくてもマウスみたいにクリックできるので押し心地が良かったですね。完全ワイヤレスイヤホン初心者の方に優しい設計だと思います。
操作できることは、再生・一時停止、曲送り・曲戻し、音量調整などの基本操作は抑えられています。
音が途切れず安定したBluetooth5.2接続

Bluetoothのバージョンは最新の5.2に対応しています。このお値段としては、最新規格に対応してくれているのはうれしいですね。
外で使ってみても、音が途切れず接続の強さも良好。安定したワイヤレス接続でしたね。

意外と家の中でも接続の強さが際立ちました。というのも、仕事部屋からリビングや寝室などに移動した際、壁を1枚2枚とはさんだ場所にいってもブツブツ途切れませんでした。
自宅の環境や壁の資材にもよりますが、自宅での作業中にイヤホンを付けたままちょっとトイレに行ったり、リビングに飲み物を取りに行っても音楽を再生しっぱなしにできました。
動画視聴をしている際、音と映像がズレてしまう現象も気になると思います。が、そちらもストレスのないくらいの低遅延に抑えられている印象です。
YouTubeなどの映像コンテンツを楽しみたい人にも満足できるでしょう。
ちょっと大きいかな。押し込めばなんとかなる

イヤホン片耳の重さは約4.4gの軽量設計。しかし、耳に接する丸い筐体がわずかに大きめです。

男性ならまだしも、耳の小さな女性には合わないのではないかなと。

実際女性スタッフ数名に装着してもらいましたが、やはり大きくて少し浮いてしまうようです。
で、僕個人としては耳に収まってくれてイヤーピース先端が耳穴奥までぐいっと入って固定したので問題ありませんでした。
3時間くらいつけっぱなしにして音楽を聴いてみましたが、違和感は特にありませんでしたね。

耳の形はひとそれぞれなので、なんとも言い難いですが、耳が小さいと自覚がある方は留意しておきましょう。


遮音性はそこそこ。高くもなく、低くもない。

しっかりフィットしている状態だと、目の前の人との会話が遠くなるので、レジ前ではきちんと外すことをおすすめします。
Web会議やハンズフリーでの長電話にも

iPhoneの電話もパソコンでのオンライン会議も何不自由なく使えます。
AIノイズリダクションという技術が搭載されているそうで、周りの生活音など環境音を低減して音声をクリアに伝えてくれます。おかげで、通話品質も良好でしたね。
仕事用のサブイヤホンとしてコスパの高いモデルを探している社会人だったり、オンライン授業で使う学生さんにもアリだと思いました。
ドンシャリ好きの期待を裏切らない強低音

コーデックはSBCとAACに対応していて、ドライバーには低価格イヤホンながら10mm口径の大型ドライバーを積んでいます。

iPhone 13 Proを使ってアップルミュージックのさまざまなジャンルの音源を再生してみました。
感想としては、ドンシャリ好きの期待を裏切らない強い低音がドンドンくる音です。ちょっぴり強すぎて、低音のキック感が強いEDMだとあとを引くようなイメージがあって、個人的には腫れぼったさが残るかな。
でも低域をズンズンに感じたいドンシャリ好きの人なら、これくらいが満足するかなと。特にトレーニング中など体を動かしながらエネルギッシュに音楽を鳴らしたいときには丁度よいかもしれません。

もし低音がしつこ過ぎたり、聴いていて疲れるなぁ~と思ったら対策があります。実はイコライザーを変更できるんです。
デフォルトでは「ベースモード(低音モード)」になっていますが、左右どちらかのイヤホンを3回クリックすると「ポッドキャストモード」へ移行します。
一気に低音が後ずさりして、代わりに中域が抜けるように前に出てきます。ボーカルの歌声がクリアに浮かび上がり、気持ち良い爽快感を味わえますね。

多少は高域のシャリつきが気になりますが、4千円台の価格を考慮すれば目をつむって良いレベルではないかと思います。
動画レビューはこちら
ライターから一言
ノイズキャンセリングや外音取り込みは使用できず、さらに専用アプリに対応していないのでカスタマイズ性には乏しいです。ですが、それがかえってあれこれ考えずに迷いなく購入できるポイントかも。初心者にとっては各種機能があれやこれや付いていても、正直分からないし、使いこなせないのかなと。 低音の強い音質、操作しやすいボタン、運動に使える生活防水、Web会議に役立つ通話機能、動画遅延の少なさ・・この辺りを日常生活で十分使えるレベルまで満たした5千円以下で買える高コスパイヤホン。そんな印象を受けたワイヤレスイヤホンでした。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新