今回は、オーディオブランドのMPOWから販売されている「AIR by MPOW ANC付きワイヤレスヘッドホン X4.0j」をご紹介します。
5千円を下回るリーズナブルな価格ながら、40mmの大口径ドライバー搭載・アクティブノイズキャンセリング対応・連続再生時間20時間・マルチポイント接続対応、となかなか高コスパな一品です。
私は普段、テレワークや作業中にアンカーのワイヤレスヘッドホン「Soundcore Life Q20+」を使っているんですが、こちらも8千円未満というお手頃価格のアイテム。
基本的なスペックも結構似ているということで、同じ1万円でおつりがくるワイヤレスヘッドホンとしては実際の使い心地の違いが気になるところ。
ということで本記事では、AIR by MPOWとアンカーのSoundcore Life Q20+と比較して、使いやすさはどうか?音質・通話品質はどう違うのか?などなど、じっくりレビューしていきます!
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:AIR by MPOW ANC付きワイヤレスヘッドホン X4.0j
- 販売元:株式会社EPEIOS JAPAN(東京都中央区)
- ブランド:MPOW(エムパウ)
- 型番:BMBH143C/X4.0j
- JANコード:4582552400041
- カラー:ブラック
- 種別:ワイヤレスヘッドホン
- ヘッドホン形状:オーバーイヤー型
- 重量(約):230g
- 連続再生時間:最大20時間(ノイズキャンセリング起動時)
- 連続通話時間:最大20時間(ノイズキャンセリング起動時)
- 充電時間(約):2時間
- 待機時間:最大400時間
- バッテリー容量:500mAh
- 搭載USBポート:microB
- ドライバー:40mmダイナミック型ドライバー
- Bluetooth規格:4.1
- 対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- オーディオコーデック:SBC
- マルチポイント接続:対応
- ハンズフリー通話:対応
- アクティブノイズキャンセリング機能:対応
- 防水性能:IPX5
- 同梱物:充電用ケーブル、3.5mmオーディオケーブル、キャリングケース、取扱説明書
- 保証期間:購入日から1年間
フィット感抜群の着け心地。付属のケーブルを使えばバッテリー切れ状態でも使用可能
まずは外観を見ていきましょう。
ボディはマットブラックのシンプルなデザインで、ハウジングには「AIR by MPOW」と印字されています。
5千円以下だし安っぽさが目立つかな...と思っていたんですがそんなことはなくしっかりとした作りです。
イヤーパッドやヘッドバンド部分のクッションは、やわらかくも弾力がありフワフワとしています。
着けてみると耳と頭周りがふんわりと包まれて心地いい。個人的には、Soundcore Life Q20+よりフィット感があって好みです。
実際、仕事中5時間くらい着けっぱなしにしていたんですが、圧迫感がないから疲れることもなくとっても快適でした。
しいて気になった点を挙げるなら、左右の見分けにくさ。
L・Rの表示がシルバーのパーツ部分裏側にさりげな~く書かれているんですが、これがちょっと見づらい。笑
使う上で不自由はしないものの、一瞬で左右を判断するのは難しいかなって感じでした。
充電は、左側ハウジングの下部分にあるmicro USBポートに付属のケーブルをさせばOK。フル充電にかかる時間はおよそ2時間です。
また、ほかにも3.5mmオーディオケーブルとキャリングケースがついてきます。
オーディオケーブルを接続すれば、有線ヘッドホンに早変わり。電源がオフorバッテリー切れの状態でも音声が聴けちゃいます。
キャリングケースはベロアのような素材感でサラサラとした手触りが気持ちいい。ヘッドホンを折りたたんで仕舞えばコンパクトに持ち運びできますよ。
マルチポイント接続対応。ノイキャンの消音性能もバッチリ
操作ボタンは左右のハウジングにそれぞれ設けられています。
左耳側には、Bluetoothマークが刻まれた電源ボタンと音量調節ボタン付き。電源ボタンでは、本体のオンオフのほかBluetoothのペアリング、音楽の再生・一時停止、電話の応答・拒否ができます。
また、すごいのは電源ボタンを2回連続で押すと、スマホ利用時限定でSiri・グーグルアシスタントが起動できるという点。
わざわざスマホを取り出して操作しなくても、ヘッドホンから管理できるって便利すぎますよね。
なお、音量調節ボタンでは曲のスキップや電話のリダイヤル、さらには通話の切り替えも可能。
例えば、ヘッドホン経由で通話をしているときマイナスボタンを2秒間長押しすると、スマホでの通話に切り替えられます。
そのまた逆もしかり。スマホで通話しているときにヘッドホンでの通話に切り替えることもできるんです。
くわえて本品は、マルチポイント接続にも対応しています。スマホからPCへの切り替えもスムーズにできるから、急なWEB会議などにも焦らず対応できますよ。
右側のスイッチではアクティブノイズキャンセリング(ANC)のオンオフが可能。
耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型なのでそもそも遮音性は高めなんですが、ANC機能を作動するとさらに静かになります。
大きめのクラクションやテレビの音は遠くの方で聞こえるものの、耳障りに感じることはありません。
Soundcore Life Q20+に比べると若干ロードサウンドに弱いかな?と思いましたが、室内で使う分には十分ですね。
環境音はほぼ聞こえなくなるので仕事や作業に没頭できました!
しかし、ひとつ注意なのはSoundcore Life Q20+と違って外音取り込み機能がないという点。
デフォルトで遮音性が高い分、インターホンや呼びかけに気付きにくいというのがネックです。
宅配や来訪者の予定があるときは、ANCをつけないほうがよさそうです。
クセのない音質。低音のインパクトには欠けるが聞き流すにはぴったり
コーデックはSBCに対応。音質はいたって標準的です。
40mmの大口径ドライバーを搭載しているので決して迫力がないわけではないんですが、低音のズンズンとしたビート感やキックはあまり感じられません。
よく言えば低音が目立ちすぎず、中高音と馴染んでどの音もバランスよく聴けるといった感じ。
正直、Soundcore Life Q20+の迫力のあるサウンドを聴いた後だと物足りないな~と思っちゃうんですが、普通に使う分には全然満足です。
J-POPでボーカルをメインで聴きたいときや、作業用になんとなくYouTubeの動画を観る分には十分すぎるくらい。
ましてや5千円以下という価格を考えると、多機能だし音質もそこそこでむしろコスパ最強じゃんと思いますね。
また、アクティブノイズキャンセリングを起動すれば音の解像度がグンとアップ。低音は迫力に欠けるとはいえ、雑音が消えるぶん没入感が味わえます。
IPX5の防水性能も備えているので、雨の日のベランダなどで音楽を聴きながらリラックスするのもいいですね。
水濡れを気にせず使えるから、屋外でも安心して使えますよ。
通話品質は〇。小さい声は聞き取りづらいが、音切れはなく接続は安定
Bluetooth規格は4.1に対応。バージョンは古いものの、比較的接続は安定しています。
実際に曲を聴きながら隣の部屋に移動してみたんですが、音が若干遠くなることはあっても音切れや音飛びすることはありませんでした。
また、通話品質もまずまず。WEB会議で使ってみたところ、相手の声はクリアに聞こえるし自分の声も問題なく伝わりました。
ただし、小さい声はちょっと伝わりづらいですね。マスクをしているときなんかはいつもより気持ち大きめの声のほうがいいでしょう。
バッテリー持ちは、音声再生時・通話時ともに最大20時間とかなり長持ち。
さらに、1度のフル充電で最大400時間も待機できるので、こまめなチャージも不要。これならテレカン詰めの1週間でも充電切れの心配なく使用できますよ。
普段使っているSoundcore Life Q20+と比べると音質は少し物足りないですが、5千円以下という価格を考えると機能性・使い心地ともに言うことなし。
コスパ重視の人には圧倒的にAIR by MPOWがおすすめですね。
ライターから一言
アクティブノイズキャンセリングの効きがよく、起動した途端に静かになるのが気に入りました。外音取り込み機能はないですが、集中したい在宅ワーク時には最適ですね。通話品質もいいのでWEB会議でも重宝します。音質に新しさはないものの、5千円という安さを考えれば文句なしの一品でした!
2023.03.09 16:12 更新