
数々の有名ブロガーやYouTuberなどがレビューして「コスパが高い!」と評判のノイズキャンセリング搭載イヤホン「EarFun Air Pro SV」を試しました。
2週間ほどじっくり使ってみて、確かにこれで1万円未満ならコスパ激高でした。
価格を考慮した際、ジャンルレスで活用できる高音質・ノイズカット性能・外音の取り込み具合などハイレベル。
デザインの奇抜さやケースのコンパクトさに目が行きがちですが、イヤホン自体の基本性能の高さが素晴らしかったです。
スペックの数字では分からないフィット感や使い心地なども詳細にお届けしていきます。
今回紹介する商品はこちら
製品仕様はこちら。
- 製品名:EarFun Air Pro SV
- JANコード:6974173980138
- 代理店:ナイコム株式会社(東京都品川区)
- イヤホン形状:カナルタイプ
- 防水規格:IPX5
- ドライバー:10mmウール複合ダイナミック振動板
- コーデック:SBC、AAC
- Bluetooth SoC(チップ):Airoha AB1562A
- Bluetooth企画:Bluetooth5.2
- 左右同時伝送技術MySync:対応
- 音楽再生時間:ノーマルモード最大6時間、ANCモード最大4.5時間、ケース併用で最大24時間
- 急速充電:対応(10分間の充電で最長2時間の音楽再生)
- 充電USBポート:USB-C
- ワイヤレス充電:対応
- 操作:タッチセンサー式
- アクティブノイズキャンセリング:対応(QuietSmart 2.0 ハイブリッドANC機能)
- 外音取り込み機能:対応
- EarFun Audioアプリ:対応
- 低遅延モード(ゲームモード):80ms
もの凄く小型&薄型のケース。スクエアデザインのイヤホン

ケースは中心に開口部が設けられ、収納しているイヤホンのステム部分が見える珍しいオシャレなデザイン。

ゴミが侵入しそうだなって思いつつも、オシャレは我慢と自分に言い聞かせました。笑
上部の蓋はアルミニウム製で艶消しが施されたマットな外観なので、上品なテクスチャーになっています。デザインがカッコいいですね。

でも、下部のケースはのっぺりしたちょいチープな印象。蓋の色味をケース全体に採用して欲しかったかな・・。

形は、めちゃくちゃ小さくて薄いのが良いですね。AirPods Proケース並みのミニサイズ。


客引きのお兄ちゃんが履いてそうなピタッとしたデニムの前ポケットだったり、胸筋がやたらデカい人が着ているハチきれそうなシャツの胸ポケットなど、どのポケットにも入るくらいの極小ケースです。
この携帯性の高さには驚きです。

ケースの蓋をパカっと開くと、イヤホンが出現。そして、取り出しには注意が必要。

ケースからイヤホンを取り出す時に、スクエア形状のサラッとした質感のステムにとりつくしまがなくて滑って取りにくいのが難点。。。

イヤホン本体は、ステムが角張ったスクエアデザインでこれまたあまり見かけないフォルムです。
好みにもよりますが、僕はイケてると思いますね。人と被らないデザインってところも好印象かな。

防水等級はIPX5あり、雨に振られても使用に問題ありません。

イヤホン単体ではノーマルモードで最長6時間再生、ANCモードで最長4.5時間再生が可能。ケースに入れて充電を繰り返せば、最長24時間持ちます。
ノイキャンイヤホンを使う場合って、常にANCを起動している状態なので、正直最大で4.5時間のバッテリー持ちは少なめかなって。パソコンで仕事をし始めると、一日持たないのでもう少し長いと良かったかなって個人的には思います。


うれしいのは、USBケーブルでの充電に加えて、ワイヤレス充電が使える点。安価なノイズキャンセリングイヤホンですが、ばっちりトレンドを抑えていますね。
長時間快適な付け心地

片耳約4gちょっとで軽量な部類のカナル型イヤホンです。横幅をもたせつつ、楕円形をした先端になっています。

装着してみたところ、圧迫感を感じさせないのに遮音性が高い印象です。付けやすくて長時間の装着にも耳が疲れにくかったですね。
付け心地はかなり気に入りました。ただし、奥までしっかりイヤホンを付けないと音や遮音性能が変わってくるので、耳に入れたあとにグリグリして最適なポジションで留めるようにするのがおすすめです。

イヤホンのコントロールは、スティック部分を触って操作するタッチセンサーで操作します。
スティックの付け根の上部にセンサーが配置されているようで、先端に近い下側をタップしても反応しませんでした。
デフォルトの設定では、左右どちらかをダブルタップで音楽の再生・一時停止、左をトリプルタップでゲームモード、右をトリプルタップで曲送り、左を長押しでノイキャンや外音取り込み等のモード切り替え、右を長押しで音声アシスタントの起動ができます。

アプリから操作方法によってアクションの割り当てを変更できますので、好みによって使いやすくカスタマイズしておきましょう。

Bluetooth 5.2による無線接続と、左右同時伝送技術「MySync」が採用されていて、外利用時に接続障害が起きにくく安定していました。


遅延も少なく、動画視聴も快適です。さらに、左のイヤホンをトリプルタップすれば「ゲームモード」という80msの低遅延モードが使えます。
屋内外でノイズキャンセリング機能を試す

マイクで集音したと反対の波形をぶつけてノイズを消す逆位相タイプのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。
QuietSmart2.0テクノロジーという独自設計によって、最大40dBのノイズ低減効果があるとのこと。

ノイズキャンセリング機能は、普段の自宅でのテレワークや混み合う電車の中、そして駅近くの人通りの多いベンチ、カフェでの作業中に使ってみました。
自宅では換気扇や家の近くを走る車のエンジン音とロードサウンド、はたまた洗濯機を回している音など生活音がほぼ聞こえなくなります。

電車では車輪の走行音やエアコンの送風音、車内のザワザワ感がかなり遠のきます。
駅近のガヤガヤした街中でも喧騒がぐっと静かになります。

ここまではすごくノイズ除去性能高いなーって感じてましたが、カフェになると注意が必要かも。席が近いカフェでなおかつ女性のグループがいると、普通に会話が耳に入ってきます。笑
低域には非常に効果を発揮するノイズキャンセリング機能ですが、高めの音域になると消音効果は期待できませんね。
それが顕著だったのが、車内アナウンスが男性の場合と女性の聞こえ方。男性の声だとボヤッと遠く聞こえ、女性の声だとくっきり聞こえます。やはり中域~高域の周波数帯域に対しては、ノイズカットを期待しない方が良いでしょうね。

外音取り込み機能は、サーッというホワイトノイズがのりますが、完全ワイヤレスイヤホンにありがちな「マイクで取り込んで吐き出すデジタル的な環境音」というかどちかっていうと自然な感じ。
街中を歩くときだったり、家で家族の声を取り入れながら音楽をBGM感覚で聴きたいときに重宝しますね。
まとまりのある整った万能型の高音質

ウールを採用した大型10mmのダイナミックドライバーを採用しています。
「ウールのダイアフラムは、鮮明な高音、厚い中音域、および完全な低音を備えた、フルレンジのサウンド周波数応答を実現」ということで、楽しみ。
iPhoneに接続をしてアクティブノイキャンをOFFにし、イコライザーはデフォルトのままアップルミュージック内の音源を再生してみました。

全体的に低域から高域までこの価格帯にしては解像度が高く、メリハリのある見通しの良さが気持ち良いですね。音場の広がりを感じさせてくれて、低音が強いんだけどマイルドに響くので聴き疲れしにくい印象です。
音それぞれがシャープに分離していて、もたつきのない整った規則正しさを感じます。正確に音源を再現しようとする意図を感じます。

その一方で低音域の量感と押し出し感にも手を加えたチューニングにしているので、フラットな音質にありがちな物足りなさを補っていると言えます。
欲を言えば、ディーバ系の女性ボーカルが歌い上げる高域の突き抜け感がもう少しあると二重丸だったかなと。

とはいえ、ボーカルの歌声がくっきり立体的な聴こえ方をするので目の前で歌ってくれているようなライブ感を味わえました。
ポップスからしっとり系のバラード、ピアノの軽快なジャズ、テンションぶち上げ系のEDM、低音圧強めのヒップホップ、ゆったりチルなLo-Fiまで、きちんと聴かせてくれます。
音質面では、わりと万能型イヤホンだなって思いますね。

ちなみにアプリ側からイコライザーが調整できるようになっています。
プリセットされているのは、「低音ブースト」「高音ブースト」「低音を弱める」「高音を弱める」の4つ。
もしくは、自分で『低音』『アルト』『高音』をいじることもできます。いじれるのがこの3種類なのでアレンジの幅は狭いのがちょっぴり残念かな。
周囲の雑音に邪魔されにくい通話品質

左右で合計6つのマイクが搭載され、最大21デシベルの騒音低減を実現するということで、実際試してみました。

同僚に「EarFun Air Pro SV」を装着してもらい、通話してみることに。ざわざわする繁華街や夕方の帰宅ラッシュ時の駅前で検証。
同僚の声がクリアに聞こえるのもそうなんですけど、周りのノイズがぐっと抑えられていました。風切り音も気にならないし、周辺音が抑えられるから音声がくっきり際立ちます。

外より静かな自宅でのテレワークも当然に明瞭な音声が聞こえます。
出先でのハンズフリー通話から屋内でのWeb会議まで高い通話品質を実装していると思います。
動画レビューはこちら
ライターから一言
1万台中盤くらいでも「買い」として推せるイヤホンだと感じます。これだけの性能でだいぶ安いなって。。アプリの機能不足などまだまだ改善余地がありますが、総合評価としては二重丸プラスアルファですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新