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デザインをしないという究極のデザイン

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「革小物司」として全ての製品作りに直接携わり、「T・MBH(TAKUYA MADE BY HAND)」を運営する岡本拓也さんに、レザーの種類や選び方など基礎知識からオリジナルの製法に至るまで、たっぷりとお話を聞かせてもらいました。

「革小物司」岡本拓也氏

オリジナル製法でたどり着いた究極のシンプル

「特徴がないのが、うちの製品の特徴」と語る岡本さん。ここで言う特徴とは、わかりやすいデザインや機能のこと。しかし、素材選びや製法の話を聞けば聞くほど、むしろ「特徴」しかないと言えるほどでした。そしてこの「特徴」を誰かに伝えたいと思わせるものばかりでした。

「革小物司」岡本拓也氏

デザインの必要性がない究極のシンプル

最も大きな特徴は、その製法です。岡本さんはいくつもの新製法を開発しています。今までになかった製法で作るので、今までなかったものが生まれます。この時点で他のブランドや製品とは一線を画しているので、差別化のための余計な装飾やデザインは不要になり、「究極のシンプル」になります。同じ製法で作ったものを差別化するための後付けのデザインや、製法上クリアできないところを隠すため装飾は必要ないのです。逆に言えば、デザインをしないということは一切のごまかしができないことでもあります。

それこそそんな製法はトップシークレットかと思いきや、「作り方、製法は全部お見せします。」穏やかに笑いながら岡本さんは続けます。「なぜそれができるかと言うと、見ても真似できないからです。」

「革小物司」岡本拓也氏

縫わずに作る葉合せ製法

「葉合せ製法」は、一切の糸を使わずに2枚の革を削いで作ったのりしろをずらして貼り合わせる製法です。2枚の革を貼り合わせてから組み立てるのではなく、内側の革だけを一度組み立てた後、外側の革を包むように組み立てます。

葉合せ製法

縫わないことのメリットは2つあります。
ひとつめは強靱さです。糸を使わない・革に穴を開けないので、糸の劣化や穴から傷が広がったり壊れたりという心配がなくなります。
ふたつめは薄さとコンパクトさです。縫わないので、縫うために必要なスペースが必要なく、縫うことでできてしまう厚みも発生しません。

また、薄さを追求しつつ壊れにくさを高めるためには凸凹をなくすことも大事で、のりしろ部分は0.4mm以下にまで削がなければなりません。これを可能にしているのは、革専用の包丁と、斜めすきの技術。包丁の調整は実は製品を作る技術よりも難しく、岡本さん自ら毎日10本ほど研いでいるとの事。

井澤店主

見れば見るほどどう作られているのかわからなくなります。

独自開発のコバ磨き

コバとは革の切断面のことで、コバ処理はそれを滑らかにしたり保護したりする製法です。コバ処理そのものは新しい製法ではありませんが、ここにもオリジナルのエッセンスが入っています。

そもそもなぜコバ処理が必要かというと、革の切断面は切りっぱなしの状態ではボソボソとしてい手触りが悪く、見た目も良いとは言えません。こうなるのは、革は金属や木と違い、組織の密度が低いためです。コバを処理する方法として、ひとつは隠すために上から塗る方法(コバ塗り)、もうひとつは磨いて滑らかにする方法(コバ磨き)があります。前者は上から塗っているので、余計なデザインにもなり、強度も高いとは言えませんが、手軽で技術の差が出にくい方法です。後者は薬品などの塗り込みと磨きの作業を繰り返し、見た目の自然さを出せる技法ですが、時間と手間がかかります。

岡本さんはコバ磨きの技法を元に、薬品ではなく独自開発の蝋を熱コテで擦り込む製法にたどり着きました。蝋を使うことで革の密度が高まり丈夫になり、見た目も自然な中にも艶のある美しい仕上がりになるのです。

名刺入れ

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※実際にこの枚数(30枚)の名刺が入ります。

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