みなさんは骨伝導ヘッドホンをご存知だろうか。
通常のイヤホンやヘッドホンは、空気を振動させて鼓膜に届けることで音を聞くことができるが、骨伝導は振動を頭蓋骨などに直接伝えることで音を聞くことができるというものだ。
つまり、耳や鼓膜を経由しないので、耳を塞ぐ必要がない。
耳を塞がないことによって、周囲の環境音を聞くことができる為、ランニングでの安全確保やデスクワークでのコミュニケーションに支障がない、さらに耳への圧迫感や疲れがないといったメリットがある。
でも、さすがに耳を塞がない分、音質は期待出来ない・・
と思っていた…「TREKZ AIR」を使うまでは。
今回手に入れたのは、2017年10月から日本販売を開始したAFTERSHOKZ(アフターショック)のTREKZ AIR(トレックスエアー)」というBluetooth骨伝導ヘッドホン。
写真が趣味の筆者は、好きな音楽を聴き気分を高揚させながら、自然の息吹を耳から感じることができるのではないかと思い、とても楽しみ。
それでは、「TREKZ AIR」で音楽を聴きながら秋の紅葉を撮影しに公園へ出かけてみたので、その模様を含め、レビューをお届けしたい。
仕様的にはざっとこんな感じ。
▼型番:AFT-EP-000007、AFT-EP-000006、AFT-EP-000005
▼カラーバリエーション:ミッドナイトブルー、フォレストグリーン、スレートグレー
▼スピーカー方式:骨伝導方式
▼ワイヤレス方式:Bluetoothでスマホと連動
▼Bluetooth:Bluetooth ver 4.2
▼Bluetooth通信距離:最大10m程度
▼周波数特性:20Hz~20,000Hz
▼感度:100±3dB
▼マイク特性:-40dB±3dB
▼対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
▼重量:約30g
▼防水防塵規格:IP55
▼連続音楽再生時間:約6時間
▼本体充電時間:約2時間
▼対応端末:iPhone、iPad、Androidスマホ、その他Bluetoothを搭載した携帯オーディオプレーヤーやBluetoothを搭載したPC
軽く、そしてしなやか。
パッケージを開けると女性のスポーティーな写真。
スポーツで活躍するという意味が込められているのだろう。
さっそく中身を取り出してみる。
同梱物は、「TREKZ AIR」本体、耳栓、micro-USBケーブル(充電用)、専用ポーチ、日本語マニュアル。
こちらが本体。
右耳の方には”AFTERSHOKZ”のロゴがデザインされています。
ロゴの下部には音量調整ボタンと充電用のmicro-USBポート。
こちらから付属のmicro-USBケーブルを使って充電します。
左側のボタンで音楽の再生/停止、通話に出る/切るといったアクションが可能。
全体を上から見たのがこちら。
シンプルでスリムなボディ。
重量はわずか約30g。
とてもかるい!
バンド部分は柔軟性と耐久性に優れたチタニウムバンド製でとてもしなやか。
頭の形状に合わせてそっと優しく沿えるような感じで装着することができます。
ちなみにIP55の防水規格に対応している為、小雨や汗くらいなら問題なく使用可能。
木々の息吹、川のせせらぎ、鳥の鳴き声を耳に。
それでは「TREKZ AIR」で音楽を聴きながら写真を取りに。
耳にはノリノリのR&B。
そしてその中に、木々の息吹を感じる…!!
川には水の音。
空には鳥の鳴き声。
”自然という大きなステージで音楽が流れている”ような不思議な感覚。
次は、クラシックをチョイス。
いいぞ、いい!
「TREKZ AIR」から頭に響くクラシックと自然の声がシンクロ。
ノッてきた!
気分が高揚、木々は紅葉!
ゴホン!失礼。
音質は、骨伝導とは思えないほどクリアな音質で不満はないですね。ただし、本気で音楽を聴くということではないので予め言っておきます。
気づけば、小一時間ほど写真に没頭していた。
装着していることを忘れるような優しい装着感は大満足。
一緒に同行してた同僚は、音漏れが少し気になった様子。音量を上げすぎると周囲に迷惑がかかるので注意した方がよさそうだ。
音楽の連続再生時間は、約6時間とたっぷり。
音量調整もスマホを取り出すことなく手軽。
撮影中に、「あ、電話が!」
そんな時は、左側のボタンをポチッとクリックすると電話に出ることができる。
通話品質も骨伝導とは思えないほどクリア。
問題なく通話をすることができました。
いやー、至れり尽くせりで大満足。
何よりも自然を感じながら音楽が聴けるって最高。
まとめ
▽good point
・骨伝導のわりにクリアな音質&通話
・音楽を聴きながら、環境音を聞くことができる
・長時間の装着でも疲れにくい
・防水規格IP55に準拠して小雨や汗でも使える
▽bad point
・本気で音楽を聴きたいという人には向かない
・若干の音漏れは気になる
こんな人におすすめ
・外で風景写真を取りに行く人
・ランニングをする人
・オフィスでデスクワークをする人
ライターから一言
骨伝導ヘッドホンというと音が悪かったり、音が小さかったりとなかなか挑戦しようとは思いませんでした。しかし、この「TREKZ AIR」を使ってみて十分な音質と環境音がシンクロする新鮮で気分が高揚する体験を味わえました。筆者のように外で何かをする時には試してはいかがでしょうか。
記事提供:monoyarq.net
2023.03.09 16:12 更新