iPhoneからイヤホンジャックが廃止されて以降、iPhoneとBluetooth(ワイヤレス)で接続するタイプの無線イヤホンが登場しています。
Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンの中でも年々注目度が高まっているのが、左右のイヤホンがコードで繋がっていない独立したタイプの完全ワイヤレスイヤホンです。
一切のコードを排しているので、物理的な自由度が高く、混雑した満員電車やスポーツ等で高いメリットを誇ります。
ただ、一方で不満も。
音が悪い・接続が途切れる・充電がすぐ切れる等々・・
そういったデメリットを払拭し、さらに最新のテクノロジーを追加した最新モデルを入手。
それが、完全ワイヤレスイヤホン「EARIN M-2」である。
実は、瞬く間にトップセールスを記録した「EARIN M-1」の後継機が「EARIN M-2」です。「EARIN M-2」前作から音質を向上させ、マイクを内蔵して通話を可能にするなど進化した最新モデルです。
筆者のiPhoneに接続して、1週間ほど使ってみました。
息をのむ美しい高音質・装着していることを忘れるほどのフィット感・物理ボタンを排したタッチインターフェイスなどなど・・
ハッキリ言って、これ以上ないほど幸福感を味わえる完全ワイヤレスイヤホンと言えるのではないでしょうか。
それでは、最先端のテクノロジーが詰まった完全ワイヤレスイヤホン「EARIN M-2」のレビューをお届けしていきましょう。
・・とその前に、「EARIN M-2」ができること・前作からの進化ポイント・仕様をまとめました。
「EARIN M-2」ができること
▼音楽&動画視聴
▼通話
▼Siriなどの音声アシスタントの起動
▼周囲の環境音を取り込む
「M1」から「M-2」への進化ポイント
▼独自開発のアンテナ&バランスドアーマチュアドライバーを採用して音質向上
▼MiGLO® テクノロジーを採用して安定したBluetooth接続を実現して、動画視聴時の映像と音のズレを大幅に軽減
▼マイクを4つ搭載して、ノイズリダクション付き通話機能を追加
▼イヤホン本体にタッチインターフェイスを追加
▼カプセルデザインが刷新され、LEDで充電ステータスを表示
「EARIN M-2」の仕様はざっとこんな感じ。
▼ドライバー:Knowles社製バランスドアーマチュア
▼ドライバーサイズ:6.5mm
▼周波数特性:20 - 20.000 Hz
▼感度:105 db SPL + 2dB
▼インピーダンス:(DC): 22 Ohm
▼コーデックス:AAC、aptX、SBC
▼プロファイル:HFP、HSP、A2DP、AVRCP、BLE、SPP
▼サイズ(イヤホン本体):14.5 mm x 21 mm x 17.2mm
▼重量:イヤホン片方3.6g
▼音楽再生時間(イヤホン単体):最大4時間
▼音楽再生時間(充電ケース併用):約3回分のフル充電が可能
▼バッテリー(イヤホン本体):60mAh(リチウムイオン)
▼バッテリー(充電ケース):600mAh(リチウムイオン)
▼充電時間(イヤホン本体へ):約75分
▼充電時間(充電ケースへ):約90分
▼Bluetoothバージョン:Bluetooth 4.2準拠
▼Bluetooth電波到達距離:最大約10m
▼マイク:ノイズリダクション機能付きマイク
▼防水防塵規格:IP52(防汗)準拠
▼同梱物:「EARIN M-2」本体、充電ケース、充電用USBケーブル、シリコンチップ、フォームチップ、説明書
それでは前置きが長くなりましたが、完全ワイヤレスイヤホン「EARIN M-2」のレビューをお届けしていきます!
「まるで息継ぎまでも歌声に。」息をのむ美しい高音質
何と言っても気になる音質ですが・・とても良い。
解像度が高く、一つ一つの音を正確に拾ってくれます。
複雑な楽曲でも正確に細かく届けくれるイメージ。
ボーカルの息継ぎまで繊細に表現するので、まるで耳元で歌っているかのような感覚になる。
採用されているドライバーは、Knowles社製のバランスドアーマチュア。中音域から高音域にかけてスッキリと透き通った音をお届けてくれます。
多くの楽曲をとてもフラットに聴くことができるので、クセがなく、多くの人に親しまれやすいような印象。
ボールの美しい歌声はもちろんのこと、ピアノなどの鍵盤楽器の音色も綺麗でした。
完全ワイヤレスイヤホン云々というより、イヤホンとして高音質と言えるでしょう。
さらにビックリしたのが動画視聴の際に遅延が最小限に抑えられている点。
筆者は仕事柄、多くのBluetooth(ワイヤレス)イヤホンを試してきました。その中でもトップクラスで映像と音の遅延(ズレ)が少ないと感じました。
その秘密は、NXP社が開発した近距離磁気誘導技術”MiGLOテクノロジー”を採用していること。
”MiGLOソリューションは近距離磁気誘導(NFMI)技術の採用により超低消費電力の両耳間通信を実現し、遅延を極力抑えたステレオ・オーディオやビデオのストリーミング再生、快適なゲームでのご使用を可能にします。”
(参照元 MODERNITY公式サイト)
音を圧縮して端末からイヤホンに飛ばす方式『コーデック』はiOSで使えるAACにも対応。
iPhoneユーザならさらに低遅延かつ高音質で音楽や動画を楽しむことができるでしょう。
もちろん遅延にシビアな音ゲーができるほど完璧なものではありませんが、YouTubeなどの動画視聴時にはストレスを感じることなく使うことができました。
デュアルアンテナ設計で音飛びを大幅に削減。
多くの電波の飛び交う場所でも、ほとんど音が途切れたりすることもありませんでした。
ストレス無く日常使いを可能にしています。
付けていることを忘れるほどの装着感
「あれ、今イヤホン付けてるんだっけ?」とふと思ってしまうほど、付け心地が快適。
重量は片耳わずか3.6g。
サイズは、14.5 mm x 21 mm x 17.2mmと超コンパクト。
イヤーピースは低反発なので、耳の中で広がってやさしくフィット。実際に使っていて、2時間程度なら装着疲れも無く、耳も痛くなりませんでした。
また、遮音性は高く、それでいて圧迫感を感じないので疲れにくい印象を受けました。
他の完全ワイヤレスイヤホンは耳の穴の周囲にも躯体が当たってうざったいことがあるけど、「EARIN M-2」は躯体が細いので直線的に耳の穴に入ります。
耳とイヤホン本体の接触面積が少ないので、無駄に耳疲れをすることがないのかもしれません。
音楽の再生時間は最大4時間。
充電ケースを併用することで約3回分のフル充電が可能に。
十分な再生時間を確保できるので通勤や国内出張時の移動には問題ないでしょう。
充電ケースへの充電は付属のmicro-USBケーブルから充電します。
快適なコミュニケーションが可能に。
ノイズリダクション機能付きマイク内蔵でクリアな通話が可能。
高性能イヤチップによって周辺ノイズをカットしてくれます。
さらに通話相手にも周辺ノイズを下げて声を届けてくれるので、相手側にとっても親切。
車の往来が多い幹線道路や駅など人混みの中でも快適に電話ができました。
変な話ですが、iPhoneで通話するよりも「EARIN M-2」で通話するほうが、クリアな会話ができる気さえするほど。
『トランスパレンシー機能』搭載で騒がしい場所でも、イヤホンを外すことなく目の前の人と会話ができる。
簡単に言うと目の前の人の声を拾う補聴器のような機能。
音楽を停止させると、自動で周辺ノイズをカットし、目の前の相手の声をマイクで拾って耳に届けてくれるのです。
つまり、人混みの中でもイヤホンを外すことなく、会話ができるのでかなり便利!
ランニングで使いたいなんて人にとっても、交通量の多い道路では音楽を停止して周囲の音を取り込むなんてことをすれば安全性も担保できますね。
いつもそばに。快適過ぎる使い勝手
イヤホンは毎日の通勤中・リフレッシュしたい運動中・集中したい作業中・ちょっとした移動中などあらゆるシーンで活用されています。
カバンに入れて、ほぼ毎日使っている人も多いのではないでしょうか。
やはり、イヤホン選びで重要なポイントがその”使い勝手”。
いつも使うものだからこそ、外せないポイントですよね。
iPhoneと「EARIN M-2」を一度ペアリングすれば、2回目以降は充電ケースから取り出すだけで自動接続されます。
多くのイヤホンが本体のボタンを長押しして接続しますが、そういった手間がなく便利!
実際に毎日使っていて、煩わしい”接続作業”という一手間が減るのは大きなメリットでした。
「EARIN M-2」には左右がありません。
通常のイヤホンだとL・Rがありますが、「EARIN M-2」はセンサーが左右を自動判別してくれます。つまりいちいちイヤホンのL・Rを確認する手間がないってこと。
さらに、「EARIN M-2」には物理ボタンがありません。
イヤホン本体の丸いボディにタッチセンサーが内蔵され、タッチする(触れる)ことで様々なコントロールをすることができるのです。
お洒落~。
具体的にできることは
-電話がかかってきた時に左右どちらかのイヤホンをワンタップで着信の応答。
-左右どちらかのイヤホンをワンタップで音楽の再生/停止。
-左右どちらかのイヤホンをダブルタップで曲送り。
-左右どちらかのイヤホンをトリプルタップで曲戻し。
-左右どちらかのイヤホンを長押しで、Siriなど音声アシスタントを起動。
多くの操作をiPhoneを取り出すことなく、こなせちゃいます。ただし、音量調整はコントロールすることができないのが残念。
また、使っていて感じたのが、触れることで操作するので、誤って操作してしまうことがあったので注意が必要です。
しかしながら、そういったことを加味しても、iPhoneなどのスマホを取り出すこと無く多くの操作ができるので、利便性は圧倒的に高いと言えるでしょう。
まとめ
▽good point
・完全にコード(ケーブル)が無いので動きを制限されたり、満員電車でコードがひっかかる心配も無い。
・息をのむほど美しくフラットな高音質。
・Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンの中でもトップクラスで映像と音の遅延(ズレ)が少ない。
・AACコーデックに対応していてiPhoneユーザにはぴったり。
・長時間でも快適で耳疲れしにくい装着感。
・コンパクトで軽量なので持ち運びに便利。
・ノイズリダクション機能付きマイクが内蔵されて通話がクリア。
・マイクにトランスパレンシー機能を搭載し、騒がしい場所でも目の前の相手の声を拾ってくれる。
・イヤホン本体を約3回分充電できる充電ケース付き。
・充電ケースからイヤホンを取り出すだけでiPhoneと自動接続される。
・センサーが左右を自動判別してくれるので、いちいちイヤホンのL・Rを確認する手間がない。
・イヤホンにタッチする(触れる)ことでiPhoneを取り出すこと無く様々なコントロールが可能。
▽bad point
・音量調整はiPhone側で操作する必要があるので少し面倒。
・無意識でタッチセンサーに触れることで、意図しない操作をしてしまうことがたまにある。
こんな人におすすめ
・高音質の完全ワイヤレスイヤホンを探している人
・原音に忠実でクセの無いフラットな音質を好む人
・満員電車など人混みの多いところでも音楽を楽しみたい人
・iPhoneで音楽や動画を楽しんでいる人
ライターから一言
澄み切ったフラットな高音質、コードから開放された自由、使い勝手の良い利便性、どれをとっても一級品と言える完全ワイヤレスイヤホンでした。
正直言って安くはありませんが、完全ワイヤレスイヤホンで後悔したくないなら「EARIN M-2」を強くおすすめしたいですね。
記事提供:monoyarq.net
2023.03.09 16:12 更新