Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンの中でも徐々に浸透してきている完全ワイヤレスイヤホン。
左右のイヤホンがコードで繋がっていないので、動きを制限されることがなく、自由度が高いことが魅力。
一方で、高価だし、音が悪かったり、Bluetoothの無線接続が切れやすかったり・・
不満があるのも現実。
今回入手した「MEES FIT1C(ミースフィットワンシー)」は、前作「MEES FIT1(ミースフィットワン)」よりも価格を抑えたエントリー機。前作は価格が1万円を超えていましたが、本作は8,000円台。
完全ワイヤレスイヤホンにチャレンジしてみたいけど、二の足を踏んでいた人には入門編としてぴったりではないでしょうか。
実際にしばらく筆者のiPhoneと接続して使ってみましたが、音質・機能・価格というトータルバランスのとれたイヤホンだと感じました。
それでは使用感を含めてレビューしていきます。
仕様的にはざっとこんな感じ。
イヤホン本体
▼サイズ:23.6x16.3x23.7mm
▼重量:約4.5(g)
▼充電時間:1時間
▼待機時間:約40時間
▼音楽再生時間:最大約2時間(ケース併用で約8時間)
▼連続通話時間:最大約2.5時間(ケース併用で約10時間)
▼無線通信距離:最大約10m
▼Bluetooth標準規格:Ver.4.2(Class2)
▼Bluetoothプロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
▼対応コーデック:SBC、AAC、mSBC、CVSD
▼防塵防水規格:IP55準拠
ドライバースペック
▼規格:Φ6mm
▼インピーダンス:12Ω/typ
▼再生周波数帯域:20Hz~20kHz
▼感度:93±3dB
▼出力:typ/2mW、Max/5mW
充電ケース
▼サイズ:32×32×81.15mm
▼重量:60.5g
▼イヤホン本体の充電回数:約3回
▼充電ケースへの充電時間:約3時間
嫌味のないスッキリとしたシルエット
まずは開封。
同梱物は、イヤホン本体、バッテリー内蔵充電ケース、イヤーパッドSML、低反発素材のイヤーパッド、充電用micro-USBケーブル、説明書。
イヤホン本体、充電ケースともにスッキリとしたデザイン。
今回入手したカラーはネイビー。
落ち着いたカラーリングで、大人の高級感を感じさせます。
イヤホン本体は片耳約4.5gなのでとても軽く、付けていても重さを感じません。
イヤホン本体を収納し、そして充電できるケースは円筒状。
片手に収まるくらいの大きさなので、カバンにいれても荷物になることはないでしょう。
音楽再生時間はイヤホン本体では最大2時間程度ですが、充電ケースでイヤホンを3回フル充電できるので、合計で最大8時間音楽を楽しむことができます。
しかも、ケースのイヤホンを収納する部分がマグネットになっていて落とすことも減りそうです。
フィット感の良い付け心地
装着してみたところ、比較的フィット感は高め。
一度耳に入れて後ろにクイッと回すとフィット感と遮音性が上がります。
耳の形は個人差があるので、付属のイヤーピースで調整しましょう。
AACコーデック対応の高音質と低遅延。そして途切れにくい
iPhoneで使えるコーデックAACに対応。
高音質を鼓膜に届けてくれます。
音の特徴としては、トゲトゲしく突き抜けた音というよりも、丸みを帯びた柔らかい印象でした。
逆に言うと、音圧が低めなので、人によっては物足りなさを感じるかも。低音を音圧高めで感じたいという人には向かないかもしれません。
どちらかというと中音域から高音域にかけての音楽に向いているように感じました。
iPhoneでYouTubeなど動画ストリーミングを楽しみたい人も多いハズ。Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンは、音のデータを圧縮して無線で飛ばしている関係上、どうしても映像と音にズレ(遅延)が発生してしまうもの。
しかし、「MEES FIT1C」で試したところ、完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなりズレ(遅延)が少ないほうだと思います。
YouTubeで動画を楽しむくらいであれば問題なく使えると言えるでしょう。
電車通勤でネックなのが、音途切れ。
毎日の通勤でイヤホンを使いたい人にとって、音が途切れたりするとストレスですよね。
満員電車なんかは、多くの人が使っている電子機器から発せられる電波が混在するので音途切れが発生しがちです。
しかし、1週間ほど「MEES FIT1C」を通勤電車で使ってみましたが一度も音途切れが発生することはありませんでした。
環境にもよりますが、かなり優秀ですよ。
ケースから取り出すだけで、自動接続・・超便利!
はじめにiPhoneと「MEES FIT1C」をBluetooth接続すれば、次回以降から充電ケースを取り出すだけで接続してくれるのです。
これが、超便利!
毎朝、電車に乗る前にBluetooth接続をするって以外と面倒。
多くのイヤホンは、イヤホン側のボタンを長押ししてBluetoothモードにした上で、iPhone側で接続機を選ぶみたいな・・
筆者にとってこの上なく不便。。
そんなことが必要ない「MEES FIT1C」は毎日使うと考えた時に、使い勝手が抜群でした。
生活防水対応で雨や汗にも強い
「MEES FIT1C」は防水防塵規格IP55に準拠。
多少の雨や運動の汗には問題なく使うことができます。耳へのフィット感が高いこともふまえると、ランニングに向いているかもれませんね。
通話や曲送りなどに対応したボタン
イヤホン本体にはボタンがあります。
このボタンで音楽の再生/停止、曲送り/曲戻しなどがiPhoneを取り出すことなくコントロールできます。
左耳のイヤホンには、マイクが内蔵。
しかもノイズキャンセリング機能搭載で、周囲のノイズをカット。クリアな通話が可能です。
電話がかかってきたらボタンを押して、出たり・切ったりすることもできるので便利ですよ。
ただ、音量調整出来ないのが残念。まぁこの価格なら高望みかもしれませんね。笑
おとなしくiPhone側で音量調整しましょう。
まとめ
▽good point
・完全にコードレスで動きが制限されることがない
・スッキリとした嫌味のないデザインが良い
・イヤホン本体が片耳約4.5gしかないので軽い
・iPhoneユーザにはうれしいAAC対応で高音質かつ低遅延
・充電ケースを併用すれば最大8時間の音楽再生が楽しめる
・マグネット搭載の充電ケースで落っこちることがない
・フィット感の良い付け心地で、遮音性も高い
・充電ケースから取り出すだけで自動的に接続される手軽さ
・生活防水対応で安心して使える
・iPhoneを取り出すことなく、一定のコントロールがイヤホンのボタンで可能
▽bad point
・音圧が低めなので音のパンチ力にかける
・イヤホン側で音量調整が出来ない
こんな人におすすめ
・完全ワイヤレスイヤホンをはじめて使うiPhoneユーザ
ライターから一言
人気の完全ワイヤレスイヤホン「MEES FIT1」はAppBank Storeでも売れ続けている人気モデル。機能をしぼり価格を抑えた後継機「MEES FIT1C」はさらに人気が出そうな予感。完全ワイヤレスイヤホンの導入を検討している人にはぴったりな選択肢ではないでしょうか。
2018.03.02 10:09 更新