
アップルのAirPods Proなんかは2万円以上する中、モバイルガジェットでおなじみAnkerから似たような形状をした7,999円の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2」を紹介します。
どーせ7千円の完全ワイヤレスイヤホンでしょ(笑)?って鼻で笑ってました。
確かに安いけど、それ相応に品質が低レベルで、AirPods Proの下位互換なのかなぁ〜と勝手に想像していました。
でもでも、いつも品切れで、なぜ?って思っていたんですが、実際に使ってみてその理由が分かりました。
フィット感、音質、電池持ち、使い勝手、デザイン・・そのどれもが7千円で手に入るレベルではありませんでした。Ankerさん、ナメててすみませんでした。笑
ってな訳で、めちゃくちゃコスパの高い「Soundcore Liberty Air 2」のレビューをお届けします。
製品仕様はこちら。
- 製品名:Soundcore Liberty Air 2(サウンドコアリバティエアーツー)
- 型番:A3910N12-1(旧:A3910011)、A3910N22(旧:A3910021) ※2020年12月8日追記:メーカーより型番の変更がありました。
- JANコード:4571411194337(旧:4571411191039)、4571411193545(旧:4571411191046) ※2020年12月8日追記:メーカーよりJANコードの変更がありました。
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都中央区)
- 製品分類:完全ワイヤレスイヤホン
- PSE認証:取得済み
- イヤホン形状:カナル型
- ドライバー:6mmドライバー(ダイヤモンドコーティング)
- コーデック:対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP
- 重量:充電ケース込みで約53g
- 再生時間:最大7時間(イヤホンのみ)、最大28時間(充電ケース込)
- 充電所要時間:イヤホンは約1.5時間、充電ケースは約2時間(ケーブル使用時)、充電ケースは約3.5時間(ワイヤレス充電時)
- 急速充電:対応(充電10分間で約2時間音楽再生)
- 搭載ポート:USB Type-C
- 接続:Bluetooth 5.0
- 防水等級:IPX5
- ワイヤレス充電:対応(Qi規格)
- ハンズフリー通話:対応
- 通話用ノイズキャンセリング機能:cVc8.0ノイズキャンセリング
- 音声アシスタント:対応(Siri)
- HearID機能:搭載
- イヤホン操作:タッチセンサー
- 操作対応アクション:音楽の再生・停止、曲送り・曲戻し、音量の上げ・下げ
- 同梱物:「Soundcore Liberty Air 2」本体、充電機能付き収納ケース、イヤーチップ(XS・S・M・L・XL※Mサイズは本体装着済み)、USB-C to USB-Aケーブル、クイックスタートガイド、安全マニュアル
- メーカー保証:18ヶ月
小型なシンプルデザイン。デニムの前ポケットにすっぽり。
カラバリはブラックとホワイトの2色。どちらもマットでシンプルなデザインなので、ファッションの邪魔になりにくいでしょう。
ブラックは統一感のある格好良い色味。ホワイトは、真っ白というより、グレーっぽいストーンのようなお洒落な色味をしています。
ケースは非常にコンパクトなので、タイトなデニムの前ポケットにもすっぽり収まります。カバンの中でも場所を取りません。筆者のように手ぶらで出かけたい人にとっては、ズボンのポケットにスルッと入るのはうれしいポイントですね。
ケースにはマグネットが搭載されているので、イヤホンを収納して逆さまにしても落っこちないようになっています。駅のホームなど、外で出し入れする時に安心ですよ。
イヤホン自体は防水規格IPX5に対応しています。通勤中の雨、運動中の汗くらいなら問題なく使える防水性能をもっています。
ただし、ケースに防水性能はないので、ケースを雨で濡らしたり、濡れた手で持たないようにしましょう。
抜群の電池持ち。しかも置くだけでワイヤレス充電できちゃう!
モバイルバッテリーやUSB充電器などで有名なAnkerならではとも言えるのが、イヤホンの電池持ちです。
小型な形状にもかかわらず、イヤホンを装着した状態で最大7時間の音楽再生が可能。さらに、充電ケースに入れて電力チャージすることで、最大28時間も音楽を楽しむことができます。
通勤に片道1時間、往復2時間かかるとして、それが週5日だから・・通勤だけで使うなら2週間くらい余裕で持つ計算になります。
頻繁に充電するのって面倒じゃないですか?だからこれくらいバッテリーが持ってくれると便利ですよね。
充電ケース自体を充電する場合には、USB-Cポートからケーブルを繋ぐ方法と、ワイヤレス充電器に置いてチャージする2パターンがあります。
iPhoneやAndroidスマホのワイヤレス充電器を持っている人は、その上に「Soundcore Liberty Air 2」の充電ケースを乗せるだけでOK。めんどくさいケーブルの抜き差しが不要になるメリットがありますよ。
耳に優しくフィット。鼓膜に届く高音質。
イヤホンの形状はカナル型といって、耳穴をふさぐように密着するタイプ。いわゆる耳栓のような形状です。
耳穴へのフィット感が良く、程よく遮音してくれるイメージ。ビタッと耳をふさいで遮音性が高すぎないので、長時間の装着でも付け疲れしなかったです。3~4時間くらい集中してPC作業をしていても耳が痛いってことはありませんでした。
ちなみに、装着中には電車の車内アナウンスが聴こえにくかったです。遮音性が飛び抜けて高い訳ではありませんが、アナウンスが聴こえないレベルではあるので、降り損ねないようにしてくださいね。笑
イヤホンとスマホとの接続にはBluetooth 5.0、コーデックはSBC/AAC/apt-Xに対応。ドライバーには、6mmダイヤモンドコーティングドライバーが内蔵されています。
専用アプリを立ち上げて自分の耳の聴こえ方を診断してくれるHearID機能に対応しています。
耳の聴こえ方は十人十色。どの周波数帯域が聴こえやすいのか、あるいは聴き取りにくいのか。そういったことをプロファイリングして、最適なイコライザーに調整することができます。
また、好みによって専用アプリに用意されているイコライザーから選ぶことも可能ですよ。
音質に関しては、マジで7千円かコレ!?っと思わず唸(うな)るほど高音質。
Ankerイヤホン特有なんですけど、低音がドスンと効いたドンシャリ系の聴こえ方をします。だからといって、中高音域がダメかというとそうでもなくて、適度に低音域の圧力を感じながらも、解像度が高く音源を再生しているような感じ。
ただ、上位モデルの「Soundcore Liberty 2(価格は9,999円)」、さらにその上位モデル「Soundcore Liberty 2 Pro(価格は14,380円)」と比較すると低音の音圧に物足りなさを感じてしまいます。でもでも、他のメーカーの同価格帯に比べればドスンと感じる音圧が出ているのは事実。
Ankerならではの低音の強さを受け継ぎつつも、Anker製完全ワイヤレスイヤホンの中ではフラットな印象を受けます。低音がキツ過ぎてちょっとなーという人もある程度は許容できるんじゃないかなって。でも、結構音量を上げた時に高音域はかすれるようにシャカシャカするのが少し気になりますね。
とはいえ、この価格でこの音質はヤバいですね。むしろ、1万円台中盤くらいしてもおかしくない音質だと思います。
あと、わずかにホワイトノイズを感じますが、個人的には気になるレベルではない印象です。
今回はiPhoneを使ってレビューしてみました。iPhoneに使える高音質かつ低遅延のAACコーデックによって、動画試聴時に生じる音と映像のズレ(遅延)は他の完全ワイヤレスイヤホンより少ない印象があります。ユーチューブやアマゾンプライムなどの動画ストリーミングサービスを見ている時でもそれほどストレスなく楽しむことができました。
ただ、育成ゲームとかゆったりしたスマホゲームは別として、音ゲー等などの音と映像の遅延(ちえん)にシビアなスマホゲームには使えるレベルではないかなーというのが率直な感想ですね。まぁ無線で音楽を飛ばしているBluetoothイヤホン全般がそうなので、仕方ないでしょう。
通勤通学用途でイヤホンを使いたい人が気になるのが接続の安定性です。
筆者のように都内在住で満員電車にゆられる場合、電車に乗っている多くの人がイヤホンで音楽試聴や動画を見ています。密集した場所で多数の無線電波が飛び交っていると、どうしても音途切れ問題が発生してしまうのです。
そこで実際に日々の通勤で1週間ほど使ってみましたが、音が飛んだり途切れたりすることはほとんどありませんでした。最新のブルートゥース規格5.0を搭載しているので、安定した通信は大きなメリットと言えるでしょう。
イヤホンにはマイクが内蔵されていて、電話がかかってきた時にイヤホンをタップしてハンズフリー通話が可能です。
通話中に周囲の騒音を抑えて自分の声を通話相手へクリアに届けてくれるcVc8.0ノイズキャンセリング機能が搭載されています。実際に人通りの多い街中で試してみましたが、問題なく通話することができました。
触れて操作。音量調整もできるタッチセンサーが便利!
イヤホン本体には物理ボタンがなく、触れて操作するタッチセンサーが採用されています。音楽の再生や停止、音量調整、曲送りや曲戻し、音声アシスタントの起動などの操作が可能で、専用アプリから自分好みにアクション設定を変更することができます。
タッチセンサーあるあるとして、誤って触れてしまって誤操作しちゃう問題がありますよね。筆者は多くのイヤホンを試しているので、タッチセンサータイプだと誤操作で非常にイライラします。笑
でも安心してください。さすがAnkerってところなんですけど、ワンタップでは操作しないよう工夫されているのです。ダブルタップや長押しによってイヤホン操作が可能な為、誤操作が減ってとても便利でした。
ケースに入るイヤホンは、イヤーピースが内側を向くように収納することができます。実はこれって超便利で、蓋をあけてイヤホンを取り出し、持ち替えることなくそのまま耳に入れることができるんです。
片手でイヤホンを持ち替えるのって落下リスクがあって毎回ヒヤッとしていたんですが、これなら安心して使えます。
あと、便利でもあり不便でもあったのが、イヤホン内側にセンサーが付いていて、イヤホンを外すと自動で音楽がストップすること。コンビニのレジでお会計をする時にイヤホンを外すだけで音楽が止まってくれるので便利でしたね。その一方で、装着しなおしても再生が始まってくれず、タップして再生開始する手間があったのが「ん~」って感じで面倒かな。
アプリ側でイヤホンを外しても音楽がストップしない設定にできるので、どうしても気になる人は自動停止をオフにしておきましょう。
一度接続したスマホを自動記録してくれるので、ケースからイヤホンを取り出すだけでBluetooth接続してくれます。通勤の際に毎日使うイヤホンなので、朝の忙しい時に便利でしたね。
まとめ
Good Point
- シンプルなデザインでファッションの邪魔にならない
- デニムのポケットにスルッと入る小型ケース
- 雨や汗に強い防水性能
- 小型にもかかわらず電池持ちが良い
- ケースがワイヤレス充電機能に対応している
- デニムの前ポケットに入るほどコンパクトなケース
- 遮音性が高く、周囲の雑音を気にせず作業用イヤホンとしてぴったり
- 自分の耳や好みに合わせたイコライザー調整ができる
- 7千円とは思えない驚きの高音質
- 低音の音圧はしっかり感じる一方で、中興音域も解像度が高い
- 電波が飛び交う満員電車内や駅のホーム、繁華街でも音途切れが起きにくい
- タッチセンサーの誤操作が起きないようにワンタップでは操作できないようになっている
- イヤホンを外すだけで再生中の音楽が自動ストップしてくれる
Bad Point
- 動画試聴の際に音と映像のズレ(遅延)が多少ある
- 音量を上げすぎると高音域がシャカシャカする
こんな人におすすめ
- 1万円以下でコスパが高いモデルを探している人
- 日々の通勤通学用途で使い勝手の良さを重視している人
- 手頃な価格かつ、そこそこの音質を求めている人
動画レビューはこちら
ライターから一言
ホントに1万円以下でいいの!?しかも7千円台!??って思わせるほど音がいいし、使い勝手も良くて電池持ちも抜群。隙が無く、高いユーザビリティが魅力ですね。どおりでいつも売り切れている訳だ。。笑
今回紹介した商品はこちら
2020.12.08 17:48 更新