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今回、ご縁あって音響調整システムを搭載したワイヤレスヘッドホン「Audeara(オーディラ)A-01」を入手したのでレビューをお届けします。
同製品は、医師でもあり「Audeara(オーディラ)」のCEOでもあるJames Fielding(ジェイムス・フィールディング)氏が医療の観点から開発したヘッドホンです。
音楽を大音量で長時間聴いていると耳へ負担がかかり、難聴になるリスクが高まると言われています。そのためJames氏は音量を上げ過ぎず、良い音で音楽を楽しめるヘッドホンを開発したいとの想いから、「Audeara(オーディラ) A-01」が考案されました。
しかし、実際に耳への負担を減らすにはどうすればいいか分からいないですよね。音量下げてしまうと音楽は聞こえないし・・
そこで、専用アプリによって聴力測定を行い、そのデータをヘッドホンに送信してボリュームを上げずとも聴こえやすく、耳への負担が少ない音に変換してくれるという訳です。
実際に筆者が聴覚テストアプリを使い、その上で音楽を聴いてみた感想をふまえてレビューしていきたいと思います。
製品の仕様はこちら。
- 製品名:Audeara(オーディラ) A-01
- 品番:A-01
- JANコード:9369998009527
- メーカー:Audeara(オーディラ)
- 販売元:株式会社ハンズインターナショナル(神奈川県横浜市)
- ヘッドホン形状:オーバーイヤー
- 本体の重さ:約253g
- 対応コーデック:SBC、aptX
- 内蔵チップ:Qualcomm CSR8675
- スピーカー:40mmマイラードライバー
- 再生周波数帯域:20Hz-22kHz
- インピーダンス:32Ω
- 連続再生時間:
Bluetooth接続&音質補正機能使用時→約45時間
Bluetooth接続&ANC&音質補正機能使用時→約35時間
有線接続&ANC使用時→約65時間
※内容によって再生可能時間は変動します。 - 通信方式:Bluetooth4.1 Class 2
- Bluetoothプロファイル:HFP(Hands-free unit)、A2DP(Sink)、AVRCP(Controller&Target)、GAVDP(Acceptor)
- 通信距離:最大10m
- 充電時間:約3時間
- 充電方法:MicroUSBケーブル
- ハンズフリー通話:対応
- ノイズキャンセリング機能:対応→音楽再生時に周辺音を低減するアクティブノイズキャンセリング(ANC)
- 同梱物:「Audeara A-01」本体、本体収納ケース、1/4オーディオジャック、3.5mm補助ケーブル、マイクロUSB充電ケーブル、飛行機用アダプター、アクセサリバッグ(マイクロファイバー素材)

耳を覆うオーバーイヤー型。耳をすっぽり覆って、遮音性あり。

パッケージを開けると専用ケースの中に本体のヘッドホンと付属品が入っています。中身はこんな感じです。

本体はこちら。ハウジング部分にロゴが大きくデザインされていながらブラックカラーで統一しているので、目立ち過ぎない見た目をしています。

イヤーパッド部分は耳をすっぽりと覆う「オーバーイヤー型」。耳全体を覆うので密閉状態となり音漏れがしにくく、遮音性が高い形状となっています。
実際に装着してみると、耳へのフィット感があり、首を振ってもズレない安定した装着感があります。しっかり頭から耳まで包み込んでくれるように装着できるので、よっぽど激しい動きでない限りは外れる心配がないでしょう。
また、イヤーパッドとヘッドバンドでしっかり固定されているものの、締め付けや圧迫感はほとんどありませんでした。ただ、耳を覆っている分、夏は蒸れやすいのかなと感じました。

首にかけている時は、こんな感じです。ブラックで統一されたシンプルなデザインなので、ファッションを邪魔せず身につけることができます。

イヤーパッドの中には「R(右)」、「L(左)」が大きく印字されています。
これだけ大きくハッキリと印字されているので、装着する際にあれ?どっちだっけ…と悩むことはありませんね。

ハウジング下部に各種ボタンがあります。
左側に電源ボタン、再生・停止、音量ボタンがあります。右側にはノイズキャンセリング機能の切り替えスイッチがあります。スマホをわざわざ取り出さずに、各種操作ができるのはうれしいポイントです。
さらに、本体にはマイクが内蔵されているのでハンズフリー通話ができます。在宅ワークでビデオ会議をする時にも使えるのでおすすめです。

ヘッドバンドの両サイドは、スライド式で長さ調整することができます。
まるで聴力検査!アプリを使って自分の耳に最適な音を調べよう

先述したとおり「Audeara(オーディラ)」の特徴は、医療の観点から聴力測定を行い、自分の聴覚にあった音に最適化してくれる機能がある点です。
聴覚は人によって個人差があるので、周波数帯によって聴き取れる音、聴き取れない音が出てきます。同製品はこれらをアプリで測定・分析することで、耳への負担が少ない音に補正してくれるのです。

早速、筆者もダウンロード(無料)をしてみました。アプリは日本語に対応しているので操作は簡単。最初は自分のアカウント作成から始まります。
アカウントを作成すると、本体の接続が確認され、聴力テストがスタート!

テストの内容としては、各周波数帯域ごとにヘッドホンから「ピー」というテスト音が繰り返し鳴り、聴き取れらたらボタンを押します。周波数帯ごとにこの音が徐々に変化していき、発生している音を聴き取れるか・聴き取れないかでデータが蓄積されていきます。
健康診断で行う聴力検査みたいな感じでした。

両耳のテストが終わると、分析結果が表示され、データが本体へと送信されます。音の変換はヘッドホン本体で行われる為、分析結果を本体に適用しておけば音楽を再生するスマホを変えても最適な音で音楽を楽しむことができます。
気になる音質をチェック。聴覚アプリの効果はいかに!?

音質の感想については、聴覚テストの結果を適用した筆者専用の音で聴いています。そのため、人によっては異なる感じ方をする場合もあるので予めご了承を。
筆者はアニソンやボカロなど、高音が耳にキーンと鳴り響く歌が好きなので、それらを聴いてみました。
結果としては、全体的にフラットになった印象。高音に関しては、若干まろやかになって耳へのキーンと響く感じが低減されたのかなと感じました。また、ボーカルメインの曲だと歌い手の声をしっかり耳に届けてくれます。
しかしその反面で、ドラムのキックが弱く低音が控えめに感じました。なので、ギターやドラムが目立つロックだと少し迫力が物足りないのかなぁと。今回、音質補正の効果や医学的な観点から聴覚の保護を目的として作られているヘッドホンのため、そのような音質に聴こえたと感じました。
対応コーデックはSBCとaptX、Bluetooth規格は4.1に対応しています。iPhone 11 Proとペアリングして、人ごみの中や電車での移動中に使っても途切れることなく、安定して音楽を聴くことができました。

本体の音楽再生時間については、接続方法や使用機能によって異なります。Bluetooth接続で音質補正を適用していると約45時間の連続再生。Bluetooth接続でノイキャン機能&音質補正機能を適用すると約35時間の連続再生が可能です。
フル充電しておけば1日中使っていても充電切れする心配がないので、朝から夜までガッツリ音楽を楽しむことができますね。
ノイズキャンセリング機能を搭載。周囲の雑音を低減して音楽に集中!

同製品には、音楽再生中に周囲の雑音を低減してくれるアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が搭載されています。
ノイキャンはヘッドホン右側にあるスイッチで簡単にオン・オフができるので、環境に合わせて素早く切り替えできます。

雑音の中において、低い音を特に打ち消してくれます。電車内の走行音や空調の「ゴゴゴ」と鳴り響く低い音がノイキャンによって低減されました。少しでも音楽に集中した場合はノイキャンをオンにして聴くことをおすすめしますよ。
ただし、人の喋る声や車内アナウンスに関してはそれほど低減されない印象を受けました。

YouTubeやAmazon Primeで動画視聴をした時、音と映像のズレ(遅延)が抑えられている感じがしました。
しかし、タイミングで操作する音ゲーやパズルゲームのプレイにおいては、ズレ(遅延)が気になってしまうかもしれないので、ご注意ください。

ちなみに、付属の3.5mmイヤホンジャックケーブルを使えば、有線接続で音楽再生ができます。有線接続時でもノイズキャンセリング機能の併用が可能です。その場合は、最大65時間の音楽再生が可能となっています。
まとめ
Good Point
- 自分の聴覚に合わせて、耳への負担が少ない音に最適化してくれる
- アプリで診断したプロファイルを本体にダウンロードしておけば、スマホ等の音楽再生機器を変えても適用できる
- スマホとワイヤレス接続できるのでコードの煩(わずら)わしさがない
- イヤホンジャックが付属していて有線接続にも対応している
- アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)によって周囲のノイズを低減できる
- 包み込むように安定した装着感を実現しているのでズレる心配が少ない
- スマホを取り出さずにヘッドホン本体に搭載されたボタンで再生・停止、音量調整などを操作できる
- オーバーイヤー型を採用していて遮音性が高い
- マイク内蔵でハンズフリー通話やビデオ会議ができる
- バッテリー持ちが良く、最大35時間~65時間ほど音楽再生ができる
- 専用ケース付きで傷つけず持ち運びができる
Bad Point
- 価格が割高
- 動画視聴の際、音と映像に多少のズレが生じる
こんな人におすすめ
- 耳へ負担をかけずに音楽を楽しみたい人
- 音量を上げないと音楽が聴こえにくい人
- 自宅・職場・移動中いつも音楽を聴いている人
- 雑音を気にせず音楽に集中したい人
ライターから一言
自分好みの音質に調整できるイコライザー機能を備えたイヤホンやヘッドホンは多数あります。しかし、医療視点から聴覚テストを行い、分析結果から個人の聴覚に最適な音に変換する機能は珍しいですよね。また、便利なノイキャン機能が付いているので、耳への負担少なく、雑音を低減して音楽を楽しむことができるヘッドホンとなっていますよ。
2020.08.24 13:16 更新