
BeatsやBoseなど名だたるメーカーの研究開発をしてきた技術者が設立したアメリカの新興オーディオブランドAusounds(オーサウンズ)から発売された完全ワイヤレスイヤホン「Ausounds AU-Stream-Hybrid」を入手しました。
聞くところによると、今年から日本に進出した注目のブランドだそう。
目玉はやはりノイキャン機能。
実際に使ってみると、そのノイキャン性能の高さに驚きました。ノイキャンONにしたとたん、一瞬にしてスッと環境音が消えます。マジで。
しかも、外音取り込み機能も搭載されているんですけど、これまた凄い。かなり周囲の音を拾ってくれるので、レジで普通に会話ができます。
その他にも、解像度の高いスッキリした高音質、ピタッと耳に収まるフィット感、そして防水性能などハイスペックで結構イケてましたね。
ってことで筆者が体感したことを詳細にレビューしていきます。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:Ausounds AU-Stream-Hybrid
- JANコード:8600021958896、8600030574216、8600021958964、8600030574148
- カラー:ブラック、グレー、ゴールド、レッド
- ブランド:Ausounds(米)
- 正規代理店:株式会社コペックジャパン(東京都渋谷区)
- 重量:6.5g(イヤホンのみ)、39g(ケースを含む総重量)
- ドライバー:9.2mmAUチタニウム・ダイナミックドライバー
- コーデック:SBC、AAC
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- Bluetooth範囲:32メートル
- 再生周波数帯域:20Hz - 20kHz
- SPL:100dB
- インピーダンス:32Ω
- 音楽再生時間:イヤホン単体で5時間(ANCオン時)、ケース併用で約25時間
- 充電ポート:USB Type-C
- 充電時間:1.5時間(15分の充電で3時間再生可能)
- ワイヤレス充電:対応
- ハンズフリー通話:対応
- 通話時ノイズリダクション(ENC):対応
- 音楽再生時ハイブリッドアクティブノイズキャンセル(ANC):対応
- ANCの深さ:25db
- 外音取込モード:対応
- 防水等級:IPX5
- 操作:タッチセンサー
- 音声アシスタント:対応
- 同梱物:「AU-Stream-Hybrid」本体、専用充電ケース、イヤーチップ(S・M・L)、充電用USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド&ユーザーマニュアル(説明書)、保証書
ケースは卵サイズでポケットにすっぽり。イヤホンは丸っこくて優しいデザイン。

ケースは楕円形で丸っこい形をしています。卵1個と同じか一回り小さいサイズ感。片手で握ってしまえば、見えなくなるほど小型です。
ズボンのポケットやシャツの胸ポケットにスッポリ収まって持ち運びやすいですね。
色はいかにもプラスチックっていうほどテカテカした感じではありません。光沢を抑えていますが、マットとまでは言えないくらいですね。

蓋(ふた)をあけるとイヤホン本体が収納されたところにくぼみがあり、指を入れて取り出しやすく工夫されています。

充電ケースにイヤホンを入れるとマグネットでピタッとくっつくので、逆さまにしても落ちることがなくて安心です。

イヤホン本体はそら豆みたいに角張ったところはなく、どこに触れても触り心地が良い流線型の優しいディテールをしています。

大きく「L」「R」と書いてあるので、右左を間違えることは無いでしょう。
ノイキャンONで5時間再生!さらにワイヤレスで充電できるケース

再生時間はおおよそ8~9時間。ノイキャンをONにしている状態だと約5時間の連続した音楽再生ができます。また、ケースに入れて充電することで約25時間の再生をサポートしてくれます。
しかも、ケースはワイヤレス充電に対応しています。iPhoneやAndroidスマホの充電をワイヤレス充電パッドで行っている場合は、「Ausounds AU-Stream-Hybrid」のケースを乗せるだけで充電できて便利です。

もちろん充電ケーブルをケースに繋げて充電することも可能。USB-Cポートから付属のケーブルを使ってあげてくださいね。
イヤホンを取り出すだけで、一度接続したスマートフォンとBluetooth接続してくれる自動ペアリング機能が付いています。自動ペアリングは、毎日使う上で外せない機能なのでいいですね。

ちなみに、ケースに片方どちらかのイヤホンを収納すれば、残した方の片耳だけでも再生やハンズフリー通話をすることができる便利な仕様になっていますよ。
レベル高い!スッと雑音が消えるノイキャン性能。フィット感もかなり良し!

角張ったところを無くした丸いディテールのイヤホンなので、耳への当たりが優しくてフワッと耳をふさいでくれます。

イヤホンは耳栓タイプのカナル型になっています。イヤーピースのかさ部分が浅く作られていて、圧迫感を感じにくいですね。
それでいてフィット感が良く耳馴染みしやすいからか、遮音性は高め。軽量なので長時間つけっぱなしにしていても疲れにくかったですね。

このイヤホン、目玉機能の1つであるノイキャンを使うには、スマホとBluetooth接続した後にイヤホン側で操作する必要があります。
イヤホンは物理ボタンがないタッチセンサータイプ。触れて操作するので、押し込むタイプの物理ボタンに慣れている人は戸惑うことがあるかもしれませんね。
タッチ感度が良いので、あれ?タッチしてるのに効かないなぁ~ってストレスはほとんどありませんでした。
左右どちらかのイヤホンを長押し(長く触れる)するとノイキャンがONになります。そして、さらに再度長押しすると外音取り込み機能がONになります。
その他の操作方法としては、左右どちらかのイヤホンをタップして音楽の再生・停止、右イヤホンを2回タップで曲送り、左イヤホンを2回タップで曲戻し、左右どちらかのイヤホンを3回タップで音声アシスタントの起動ができます。
また、通話がかかってきた場合は、左右どちらかのイヤホンをタップで受電・切電。着信時に左右どちらかのイヤホンを長押しで通話拒否ができます。

さて、アクティブノイズキャンセル性能についてレビューしていきます。
使ってみた感想としては、周囲の音がスッと消えるイメージでホワイトノイズがなく自然なノイズキャンセルでした。ホワイトノイズはほぼ感じず、高い消音効果を実現しています。
半径1メートルくらいで聞こえる話し声が、半径5メートルくらい後ろに下がって聞こえてくるみたいなイメージ。車の通りが多い幹線道路沿いを歩いている時において、結構走行音を消してくれます。
AirPods Proのノイキャンを使ったことがある人なら分かると思うんですが、AirPods Proよりもノイキャンの耳が詰まるような圧迫感がない代わりに、ノイズ低減効果は少し弱い感じですね。それでも、しっかりカフェのガヤガヤした音を抑えてノマドワークに集中できましたね。

外音取り込み機能についても性能高いです。耳穴を塞(ふさ)いでいるカナル型イヤホンですが、周囲の音をしっかり拾ってくれます。イヤホンを装着したままコンビニ店員やカフェのレジで余裕で受け答えできました。
外でランニングしている時には、安全に配慮して外音取り込み機能をONにしておくと良いでしょう。車が近づく音や自転車のベルなどを拾ってくれて安心ですよ。
ただ、少しだけホワイトノイズ(サーっていう音)が気になりましたね。でも実際には、外音取り込み機能は、レジでの会計みたいにちょっとした時間しか使わないので許容できるかなと個人的には思います。

ちょっと使っていてイマイチだったのが、一度ケースにイヤホンを収納するとノイキャンON状態が解除されてしまう点。
イヤホンを改めて付けた時に長押しして再度ノイキャンをONにする手間が必要なのが面倒かな~って感じましたね。
うん、音いい!繊細な音が丁寧に耳に届く

コーデックはSBCとAACに対応しています。apt-Xに対応していないのが少し残念ですが、iPhoneユーザである筆者としてはAACに対応している点がポイント高いですね。
また、内蔵ドライバーには、9.2mmのチタニウムドライバーが採用されています。

さっそく気になる音質についてレビューしていきます。ちなみに視聴環境は、iPhoneとBluetooth接続して、ノイキャンをONにし、iPhone内のAppleMusicの音楽を流しています。
結論、音いいです。うん、間違いなく高音質と言って良いでしょう。
密度が高い音が耳へ運ばれているようなイメージです。鼓膜へ直線的に音の振動が当たるというよりも、頭部の周りから聴こえてくるような感じで、空間の広がりを感じさせてくれます。
後頭部から抜けるように爽快感のある高音域、そして量感があって力強い中音域のバランスはお見事。
低音域は、音圧がありながもスッキリしていて聴き疲れしにくいです。ノリと勢いだけで押し切る重い低音が苦手な人には向いているかもしれませんね。
ノイキャンが演出する静寂さと相まって、真っ白なキャンパスに鉛筆でデッサンをするかのように、音の輪郭が繊細に形作られ、ボーカルの声を綺麗に表現してくれます。
音が途切れない無線通信。動画視聴にもぴったり

最新Bluetooth 5.0対応で結構安定した無線通信を実現しています。
電車内や駅構内、人が行き交う交差点、電波の通りにくいデパートなどの商業施設など都内各所で使ってみました。結果、ほとんど音が途切れることがなく、快適な音楽視聴ができましたね。
YouTubeなどの動画視聴の際に音と映像がズレてしまうレイテンシー(遅延)についても、かなり抑えられている印象です。ズレが致命傷になってしまう音ゲーとかだと使えないレベルかなって思いますが、動画視聴であればストレス無く楽しむことができますよ。
防水性能に対応。雨や汗にも気にせず使える!

多くのノイキャンイヤホンは、ノイキャン性能と防水性能を両立しているモデルが少ないのですが、この「Ausounds AU-Stream-Hybrid」は両者とも対応しています。
ノイキャン性能は前述の通り。そして、防水規格はIPX5に対応。雨にふられたり、汗をかく程度であれば気にすることなく使えるレベルの防滴性能をもっていると言って良いでしょう。通勤通学から運動まで安心してヘビロテできますよ。
まとめ
Good Point
- ケースが小さくてズボンのポケットに入れて持ち歩ける
- 耳へのフィット感が良くて疲れにくい
- ノイキャン性能が高くて音楽に集中できる
- 外音取り込み機能によってレジでイヤホンを外さなくて良くなった
- タッチセンサーの感度が良くてすぐ反応してくれる
- 音の輪郭がしっかりしていて丁寧に音楽を耳へ届けてくれる
- 音途切れにしくい安定した通信
- ランニングで使える防水性能
Bad Point
- ケースにイヤホンを収納するとノイキャンがOFFになるから付け直した時に面倒
- 外音取り込み機能を起動時にホワイトノイズが少しある
こんな人におすすめ
- 音楽を集中して高音質で楽しみたい人
- PC作業中に周囲の環境音に集中力をもっていかれないようにしたい人
- 長時間付けていても耳が痛くなったり疲れたりしにくいモデルを探している人(※個人差あり)
動画レビューはこちら
ライターから一言
新興オーディオブランドだけに実力はどれほどかと思っていましたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。ハイレベルなノイキャン性能かつ、丁寧な高音質。外音取り込み機能や防水性能もあるし、自動ペアリングやポケットに入る小型ケースなど使い勝手の良さもなかなか光っていました。2万円台前半でこれだけ充実した性能なら買って損はないと思いますね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.13 18:15 更新