
今年発売された大注目作。待ちに待ったEARINシリーズ第3弾の完全ワイヤレスイヤホン「EARIN A-3」を入手しました。
EARINと言えば、完全ワイヤレスイヤホン界のパイオニア的な存在。スウェーデンのブランドでスタイリッシュな外観もさることながら、音質の良さが光る逸品です。
同シリーズでは耳を密閉するようなカナル型でしたが、第3弾にして初のインナーイヤー型を採用した筐体。耳への圧迫感がなく、超小型かつ超軽量なことで耳に付けてことすら忘れてしまうほど。
肝心の音質は、低音強めな流行りのイヤホンとは一線を画する繊細な高音質。シンプルに音いいです。着色されずクセのないフラットな音色がめちゃくちゃ良かったですね。
さっそくレビューをお届けします。
[目次]
製品仕様はざっとこんな感じ。
- 製品名:EARIN A-3
- 型番:EI-3011、EI-3012
- JANコード:7350088600283、7350088600269
- カラー:ブラック、シルバー
- ブランド:EARIN
- 販売元:モダニティ株式会社
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- イヤーピース形状:インナーイヤー型
- ボタン:タッチセンサー式
- チップセット:クアルコム QCC5121 MCU
- 周波数:20Hz - 20KHz
- ドライバー:14.3mmダイナミックドライバー
- コーデック:SBC、AAC、aptX
- プロファイル:HFP、A2DP、AVRCP、RFCOMM、SDP、L2CAP
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- 接続方式:TWS+(TrueWireless Stereo Plus)
- 最大再生時間(約):イヤホン単体5時間、ケース併用30時間
- 充電時間(約):1.5時間(イヤホンをケースに収納して充電)、3時間(充電ケースをUSB-Cケーブルに接続して充電)
- USBポート:USB-Cポート
- ワイヤレス充電:対応(ケースのみ)
- 防水防塵等級:IP52
- 着脱自動検知機能:対応
- 同梱物:「EARIN A-3」本体、専用充電ケース、USB-Cケーブル、説明書
高級感のあるアルミケース。小さく、ポケットにスルッと入る。

スウェーデン発祥のブランドらしく、パッケージからしてお洒落。

開けるとケースが佇むミニマルデザイン。余白の使い方からして・・もう、センスある。

今回レビューするカラーはシルバーをチョイス。同梱物は、イヤホン本体、充電ケース、USB-Cケーブル、説明書。

ケースを充電するための付属ケーブルは、編み込んであるような外観をしています。付属品に至るまでお洒落ですね。


アルミニウムを採用したケースは非常にスタイリッシュ。シンプルだからこそ、アルミの質感が良くでています。チープなプラスチック製ケースとは比べ物にならないくらい高級感があります。

蓋の天板部分に『EARIN』と刻印が施されています。

とてもコンパクトでスリムなケース。握ると余裕で見えなくなってしまうほど。
タイトなデニムの前ポケットにいれてもボコッとしません。ズボンのシルエットを崩さずに持ち歩けるスマートなケースですね。

背面側はボタンになっていて、Bluetoothペアリングをする際に押します。下部にはUSB-Cポートがあり、こちらからケーブルを挿して充電します。


また、背面側がワイヤレス充電に対応しています。iPhone充電に使えるワイヤレス充電器の上に置くだけでチャージ可能。ケーブルの抜き差しが必要なくて便利です。

音楽再生時間は、連続して最大5時間。ケースに入れて充電を繰り返すことで最大30時間の音楽視聴ができます。
イヤホン本体はIP52の防水防塵仕様。雨にはそれほど強くないスペックなので、水に濡らさないようにすることをおすすめします。
付けていることすら忘れる装着感

世界最小を謳っている「EARIN A-3」だけあり、その小ぶり感は抜きん出ています。重さも実測で片耳4gちょっとで非常に軽いんです。

さらに、シリーズ初のインナーイヤー型を採用していて、その付け心地はいかに。


さっそく装着してみたら、むっちゃ軽快!!
ほぼ空気。笑
耳穴にすっぽり収まりながらも、カナル型のように耳がギュッと締めつけられる感じもしません。インナーイヤーの開放感が心地よく、さらにめちゃくちゃ軽いので付けていることすら忘れさせてくれます。
イヤーピースのサイズが変更できるカナル型とは違い、サイズ変更ができないインナーイヤー型なので、人それぞれ付け心地に差があることは留意しておきましょう。少なくとも僕の耳には抜群のフィット感でしたね。

ちなみに走ったり、筋トレしたりしましたが、耳から外れることはありませんでした。耳にスポっと入って固定されるので、よっぽど激しい動きでなければ問題ないでしょう。

インナーイヤー型のわりには耳の隙間が生じない形状をしていて、比較的音漏れしにくく遮音性は高めでした。
ただし、カナル型と比較するとやっぱり遮音性には劣りますね。特に、電車内の走行音が音楽視聴の妨げになることが多々ありました。ノイキャン機能もありませんので、うるさい乗り物で移動する際に使いたいって人は留意していきましょう。

そしてね、、使っていて、落とさないか心配・・でした。
さすがにこれだけ小さいと、ケースの出し入れで緊張しますね。特に駅のホームとか道端の排水溝付近で出し入れするのはおすすめしません。万が一落としてしまったことを考えると恐いですからね。
左右の区別がなくて便利。さらにタッチセンサーの感度も良し

一般的な完全ワイヤレスイヤホンは、左耳用のイヤホンと右耳用のイヤホン、という形で左右が決まっています。
しかし、この「EARIN A-3」に関しては左右の区別がないんです。左右どちらの耳に装着しているかイヤホン側が自動で識別してくれるんです。
だから左右のイヤホン筐体の形はまったく同じだし、『L』『R』の印字もなし。ケースに収納する際にもどちらでも入ります。
耳へ装着するとき「こっちは左耳で、こっちは右耳で・・」とか、ケースに入れるときに「左耳用は左側の収納スペースで、右耳用は右側の収納スペースで・・」みたいな面倒が減ります。
左右の区別がないことで、とても便利ですよね。

イヤホン本体にはタッチセンサー式が採用されています。軽く触れるだけで音楽再生・停止、曲送り・曲戻し、通話応答などをコントロールできます。センサー感度も良く、すばやく反応してくれました。
ただ、音量調整ができないみたいで・・残念でしたね。
シンプルに高音質。クセのないフラットな音色がいい。

音質はシンプルに高音質です。めちゃくちゃ良かった!
ドライバーには、14.3mmのダイナミック型を内蔵。フラットな音色で、曲によっては中音域の歌声が際立つチューニングのような印象です。
別のスタッフが視聴したところ、低音が強調されてるって感じる人もいたようなので、あくまでも僕の印象というふうに考えてくもらえればと思います。

クセがなくて変に強調されたり装飾された音質ではなく、スッキリ聴きやすいです。原音を忠実に再現しようという意図があるのかもしれませんね。
耳への聴こえ方としては、音がマイルド過ぎず、尖りすぎていない、そんな心地良さを感じます。
チューニングがフラットで音もシンプル。この音色って嫌いな人いないんじゃないかな~って思わせるほど。
「EARIN A-3」が凄いのは、ただフラットでシンプルって訳ではないこと。
音の粒が水っぽいというか、潤いがあるのでボーカルにシズル感を覚えます。バラードなんかは色っぽさを感じるほど美しいです。歌い手の感情が聞き手に伝わり、うるっときます。
黙ってHYの『NAO』を聴いてみてください。コワモテの人でも涙を流すでしょう。笑

ドライバーに使われている振動板の素材が良いからだと思うんですけど、音場が広くて空間表現が豊かなんです。解像度が高いのは当然ですが、音の一粒一粒が凛と立っていて立体的。
例えばギターを弾く弦のハリだったり、ピアノを弾いた音の輪郭が良く分かります。なんて言うんだろ、目の前でピアノを演奏してくれているような感覚。池に石を投げ入れて広がる波紋のように、ピアノの音の余韻が広がります。
おすすめのジャンルで言うならジャズとかロックバンド、楽器で言うならギターやエレキベースなどの撥弦楽器(はつげんがっき)、ピアノなどの打弦楽器(だげんがっき)を聴いて欲しいですね。

あと驚きだったことがもう一つ。
掃いて捨てるほどたくさんのイヤホンを試してきた僕からすると、たいていのインナーイヤー型イヤホンは音が耳の隙間から逃げてしまいがちで、雑味のある味わいになってしまうんです。
しかし「EARIN A-3」はそんなことを一切感じませんでした。挽きたての豆で淹れたコーヒーの芳醇な味わいのように、リッチな音ひとつひとつが歌い手の感情をのせて聴覚を刺激します。涙するほど感動を覚えるでしょう。
言い過ぎかもしれませんが、それくらい言っても良いと思える音でしたね。
付け外しを自動で感知して再生・停止が便利!しかし、ハンズフリー通話が・・

耳から外したときに自動で音楽がストップしてくれて、ふたたび装着すると自動再生してくれる便利な着脱検知機能が搭載されています。
誰かに呼ばれてとっさにイヤホンを外したときに、イヤホンから音楽が流れっぱなしで恥ずかしい。。なんてことが回避できますね。

マイクを内蔵していてハンズフリー通話ができます。ただ、小型で耳にフィットしているせいか、マイクの集音が弱い気がします。。
何度か標準の電話やLineアプリでの電話においてハンズフリー通話をしてみましたが、、
通話相手の声はしっかり聞こえて問題ないんですけど、自分の音声が通話相手に遠く聞こえてしまうみたいです。なので、正直通話を頻繁にする人にはおすすめできないかなぁ~って思いますね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
少しお値段は高めで、トレンドのノイキャン機能なども付いていません。しかし、高音質で音楽を楽しみたい人、耳へ軽快に装着したい人、スタイリッシュにイヤホンを使いたい人におすすめしたいですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 17:18 更新