
通常は1基のところ、3基も!??
2014年米ニューヨーク発祥のSTATUS(ステイタス)ブランドから登場したハイエンドな完全ワイヤレスイヤホン「STATUS Between Pro」を手に入れました。価格は、税込み19,800円。
ドライバーを3基も搭載しているというから驚き。片耳にダイナミック型×1基・バランスドアーマチュア型×2基の計3基。
低音を得意とするダイナミックドライバーと中高音に秀でるバランスド・アーマチュアドライバーが絶妙なバランスでシンクロ。2万円以下でここまでの高音質とは・・
僕の主観ですが、近年まれに見る「シンプルに音が良い完全ワイヤレスイヤホン」です。
低音の音圧をしっかり効かせた流行りの音色をおさえつつ、中音~高音の明瞭かつ突き抜けるような爽快感を感じます。しかも、音場が広くて空間表現が豊か。臨場感あるサウンドを楽しめましたね。
あとびっくりしたのが通話品質。外の環境音やお家の生活音をグッと抑えてクリアな音声を相手に届けることが可能。ビデオ会議がめちゃくちゃ快適でした。
しばらく使ってみたので、そちらの様子をふまえてじっくりレビューをお届けします。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:STATUS Between Pro
- 型番:ST-1002
- JANコード:0680611910259
- 輸入販売店:モダニティ株式会社(東京都港区)
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- イヤホン寸法:片耳W18mm×H25mm×D27㎜
- イヤホン重量:片耳6.4g
- ケース寸法:W60mm×H37mm×D34㎜
- ケース重量:40g
- チップセット:Qualcomm QCC3040
- ドライバー:10mmダイナミック×1基、バランスドアーマチュア×2基
- 周波数特性:10 - 30kHz
- 対応コーデック:SBC、AAC、apt-X
- Bluetooth規格:Bluetooth5.2
- ワイヤレス通信距離(約):10メートル
- 自動ペアリング機能:対応
- 再生時間(約):イヤホン単体12時間、ケース込み48時間
- 充電ポート:USB-C
- 充電所要時間(約):イヤホン満充電90分、ケース満充電90分
- アクティブノイズキャンセリング機能:非対応
- 外音取り込み機能:非対応
- 片耳再生:対応(モノラルモード)
- ハンズフリー通話:対応(両耳ステレオ)
- マイク:片耳2箇所
- ノイズリダクション機能:対応
- 防水等級:IPX5
- 同梱物:「STATUS Between Pro」本体、イヤーピース3サイズ、ウイングチップ2サイズ、充電用USB-Cケーブル、説明書

未来をいく先進的な外観。唯一無二感に惹かれる。

イヤホンといえば丸っこいデザインが定石。しかし、この「STATUS Between Pro」は一味違うどころか、五味くらい違います。
一瞬、これはイヤホン・・?と疑いたくなるようなスクエアのフォルム。まるで超マイクロサイズのスピーカーみたいな外観です。
スタイリッシュというか先進的というか、未来からやってきたイヤホンみたい。比較対象のない唯一無二感に僕の所有欲は完全に持っていかれました。カッコいい・・マジ、惹かれます。

充電ケースの方は極めてシンプル。大体のイヤホンってロゴ入ってますけど、ケースもイヤホンもロゴが一切入っていないのが好み。

ケースはブラックで統一、イヤホン筐体はブラックとグレーの2色使いで高級感とモダンが融合しています。これまた好み。

イヤホン筐体のてっぺんには物理ボタンが付いていて、クリックするような形で各種コントロールする設計。

おおよその操作方法を記しておきましょう。
左右どちらかワンクリックで音楽の再生&停止、右をダブルクリックで音量アップ、左をダブルクリックで音量ダウン。
プレイリストの曲送りは右を2秒長押し、曲戻しは左を2秒長押し、さらにiPhoneならSiri・Androidスマホならグーグルアシスタントなどの音声アシスタントの呼び出しには左右どちらかをトリプルクリックします。
通話関連については、着信中に左右どちらかをワンクリックで応答、左右どちらかを2秒長押しで応答拒否。電話中に左右どちらかをワンクリックで通話を切ることが可能。
連続12時間も?!バッテリー持ちが凄まじい

驚きなのがバッテリー持ちです。イヤホン単体での連続使用はなんと最大12時間、半日も電池がマックスで持つんです。
充電ケースに入れての合算値ではなく、イヤホンのみでの連続再生時間でなかなか12時間って聞かないですね~。凄い!
僕の場合にはパソコン作業で使っていたり、オンライン会議で使っていたりと連続ではないにしろ、わりと一日中イヤホンを装着することもあるんですよね。なので、この最大12時間ってのはかなり頼りになるし、電池切れの心配がなくて安心ですね。
さすがに連続して12時間も装着しっぱなしってのはどうかと思いますが(中耳炎のリスクが・・)、ずっとつけっぱなしにするかどうかは置いといて、バッテリー持ちが良い分には困ることはないでしょう。

充電ケースに入れることで、イヤホン単体と充電ケースを合わせたら最大48時間の音楽を楽しめるそうです。

ケースの充電には、USB-Cポートからケーブルを接続してチャージ。ケースの満充電はおおよそ1時間半で完了します。
満員電車内でも音が途切れない安定した無線接続

スマホとの無線接続には最新バージョンBluetooth 5.2に対応しています。

一度接続したスマホを自動記憶する自動ペアリング機能付きなので、2回目からはケースからイヤホンを取り出すだけで簡単に無線接続します。

接続の安定性については、結論かなり音途切れに強かったです。実際に日々の生活で使ってみた体験としては、めっちゃ安定してるなぁ~と。

通勤ラッシュの混み合う電車内って、他人のワイヤレスイヤホンやスマホなどの電波が混線していますよね。僕も新宿のオフィスに向かう満員電車では良く音が飛びます。しかし、「STATUS Between Pro」では、音楽がブツブツ途切れることなくストレスフリーに音楽視聴できましたね。
スッと付けやすく、軽快な装着感

イヤーピースは3サイズ付属。

そしてイヤホン先端根本に装着するウィングチップも3サイズ入っています。
イヤピとウィングチップの組み合わせでも装着感が変わりますので耳に合うベストなサイズをそれぞれ見つけてくださいね。

カナル型のイヤーピースはわずかに縦にながい楕円形をしています。

付けてみた感じ、耳へ一直線に入っていくイメージです。
耳全体にイヤホンが覆いかぶさってフィットするというより、耳穴にカナル部分だけがすっぽり収まっている感じ。
イヤホンをぐりぐり耳へ押し込んで装着する完全ワイヤレスイヤホンが多い中、「STATUS Between Pro」はスッと付けられる装着時の手軽さ、そして装着感が軽快ですね。

片耳約6.4gあってめちゃくちゃ軽いって訳ではないんですけど、軽やかなフィット感を感じます。2~3時間の作業中にずっと付けっぱなしにしていても耳が痛くなることはありませんでした。
あと良かったのが、耳に接する素材がマットでサラッとした質感になっていること。汗をかいても嫌な感じはなくて、肌触りというか耳触りが良いです。プラスチックのべた~っ耳に触れる嫌な感じがないのは好印象でしたね。
トリプルドライバー、ここまでとは…!抜きん出る高音質、半端ない臨場感。

ドライバーに特徴があって、多くの完全ワイヤレスイヤホンでは通常1つのドライバーを搭載しているところ、「STATUS Between Pro」は3つのドライバーを積んだトリプルドライバー設計なのです。
綺麗な中高音を鳴らしてくれるバランスド・アーマチュアドライバーが2基、そして大きな10mm口径ダイナミックドライバーを1基積んでいます。

片耳3基ってことは両耳合わせて合計6基ものドライバーを搭載した贅沢なイヤホンってことになります。
例えるなら、部屋にスピーカーが6個あって、その中央にいるようなもの。6つのスピーカーそれぞれ異なる音色が絶妙にブレンドされて臨場感のある音を楽しめるイメージです。


実際聴いてみて、ここまでとは・・。と思わずつぶやいてしまったほどの音質でした。
情報量がギュッと詰まった密度の高い音が一粒一粒鼓膜に運ばれてきます。厚みのあるリッチな低音がガツンときて、まるで目の前で歌ってくれているようにボーカルの明瞭な歌声が素晴らしい中音域、抜けるような高音の爽快感。
まさに抜きん出る高音質。めちゃくちゃ良かったですね。
とくに臨場感というか音場の広さに驚きましたね。
臨場感といえばAppleの空間オーディオってあるじゃないですか。先日リリースされた臨場感ある音楽体験ができるやつ。空間オーディオが付けるデバイスや音源がまだまだ少ないですよね。
だからこそライブ感というか現場感を味わえる「STATUS Between Pro」を推したいですね。

Appleの空間オーディオとはいかないまでも、「STATUS Between Pro」は楽器の距離感やレイヤーの重なる音を脳内でイメージさせて立体感を味わえるイヤホンでした。

高性能なクアルコムのQCC-3040チップを搭載し、新しいバージョンのBluetooth 5.2に対応している掛け合わせなのか、動画を観ているときのスマホへ映る映像とイヤホンから聞こえてくる音のズレが極めて少なかったです。

極めて低遅延なので、YouTubeでの動画視聴、Netflixやアマゾンプライムビデオで映画を楽しみたい人にもストレスがなくて快適ですよ。

片方のイヤホンを充電ケースに収納することで、残った片方のイヤホンがモノラル再生に切り替えって片耳再生モードに移行します。
音楽を聴きつつも玄関のチャイムを聞き逃したくないパソコン仕事・食器洗い・うちトレの最中に便利。
また、外でランニングする際には片方の耳を開けておくことで自転車の気配や救急車のサイレン等をいち早く察知できて安心ですね。
4つのマイクでノイズ除去。まるで図書館で話しているかのような通話品質

イヤホンにはマイクが搭載されていてハンズフリー通話が可能。このマイクには、ノイズリダクションといって環境音を打ち消す機能が備わっています。
それだけでなく驚きなのが、片方のイヤホンに2個、両耳合わせて合計4個のマイクが付いていること。そう、左右合わせて2個ではなく、4個も!
イヤホン装着者の周辺環境に左右されずに快適なハンズフリー通話を強力にサポートしてくれるんです。

ガヤガヤしている繁華街や駅のホームで何度か通話してみましたが、自分の音声がクリアに通話相手へ届いているようでした。そして電話の向こうの声も明瞭に聞こえます。イヤホンの遮音性が高いこともあってか、まるで図書館で電話しているような感覚。ちょっと盛ってますが(笑)、それくらいスムーズな電話ができましたね。

電話だけでなく、パソコンにBluetoothペアリングしてオンライン会議においても通話品質はばっちり。

自宅で気になるエアコンや換気扇の音、自宅近くを通るトラックのけたたましい音などなど・・何かと音に対して気を遣う在宅勤務の環境下においても、オンライン商談から社内ミーティングまで超快適でしたね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
音楽用ノイズキャンセリング機能こそ搭載されていないものの、ハイエンドイヤホンならではのリッチな高音質を味わえる逸品。音楽を楽しみたい人や音質重視で完全ワイヤレスイヤホンを選びたい人に使ってほしいですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 17:01 更新