
※2021年10月1日より価格改正があり、販売価格が4,380円(税込)から5,478円(税込)に変更となりました。記事内に表記されている価格は記事執筆時点での価格となります。
朝付けて、気付いたらお昼。
イヤホンを付けていることすら忘れてしまう極軽な片耳3.5gのインナーイヤー型イヤホン「SoundPEATS TrueAir2」に出会ってしまいました。
発売してもう1年が経とうとしている「SoundPEATS TrueAir2」を今更ながら初めて手にしてみて、びっくり。
イヤホンを付けた瞬間、思わず「軽ぅ~!!(驚)」ってシャウトせずにはいられない衝撃。もう、衝撃を通り越して感動すら覚えてしまいました。
開放的なインナーイヤー型のメリットに呼応するように超軽量設計で、抜群の軽快なつけ心地。イヤホンを付けているはずなのに、付けていないような感覚。
あれ、イヤホン落ちたのかな?って間違ってしまうほど。もっと言うと、あれ、耳なくなったのかな?って錯覚するくらい・・。笑
しかもただ軽いだけでなく、その軽快なボディに似つかわしくないパワフルな低音を鼓膜にズンズン響かせる力強さをもっているんです。
その音質は、インナーイヤーだから中身が空洞のスカスカなスポンジかと舐めてましたが・・、ズブズブに水を吸いまくったタプタプのスポンジのよう。握るとビシャー!ってスポンジから勢いよく溢れ出る水のように、量感のある低音とシャープな中高音が鼓膜を潤します。
それもそのはず、小型&軽量ながら、完全ワイヤレスイヤホンとしは大型の14.2mm口径ドライバーを搭載しているのだとか。なるほどね~、通りで。
とすると、お値段もそれなりに・・ん?4,380円?まじ・・?
※記事執筆時点での価格です。
自分の目に節穴が空いていないことを洗面所で確認して、再度値札を見る。やっぱりどう見ても5千円未満のその価格。桁違いにコスパ高い!ていうか激安。なんでもっと評価されていないのか、疑問すら覚えてしまいます。
最近試したインナーイヤー型イヤホンではぶっちぎりに満足しましたね。カナル型の圧迫感が苦手な人で、作業用や勉強用にずっと付けていられるインナーイヤー型イヤホンを探している人に使ってほしいですね。
そんなこんなで、前置きが長くなりました。
僕が実際に使ってみて、イヤホンを付けているのか外しているのか境目が溶けてなくなるほど抜群の装着感に沼った「SoundPEATS TrueAir2」をレビューしていきます。
製品仕様はこちら。
- 製品名:SoundPEATS TrueAir2
- JANコード:6941213600097、6941213645241
- カラー:ブラック、ホワイト
- ブランド:SoundPEATS(サウンドピーツ)
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- イヤホン形状:インナーイヤータイプ
- 操作:タッチパネル
- 重量(約):片耳3.5g、ケース35g
- ケース寸法:5.25cm四方、厚さ2.15cm
- ドライバー:14.2mm口径ドライバー
- 振動板:バイオセルロース振動板
- コーデック:SBC、aptX
- チップセット:Qualcomm QCC3040
- Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.2
- Qualcomm TrueWireless Mirroring:対応
- 再生時間(約):イヤホン単体利用で5時間、ケース併用で25時間
- イヤホン&ケース充電時間(約):2時間
- USBタイプ:USB-Cポート
- マイク:デュアルマイク
- アクティブノイズキャンセリング:非対応
- 外音取り込み機能:非対応
- ハンズフリー通話:対応
- 通話用ノイズリダクション:CVC対応
- 片耳再生:対応(モノラル再生)
- 耐水性能:IPX4相当
- 同梱物:「SoundPEATS TrueAir2」イヤホン筐体、充電ケース、USB-Cケーブル、説明書
携帯しやすい軽量設計の小型ケース

小型でとてもスリムなケースの外観をみていきます。ケースは縦横約5センチちょっとで、厚みは2センチちょっと。重さも35gしかないので、とにかく軽量です。


持ち歩く際にはタイトなズボンの前ポケットにスルッと入り、薄くてボコッとシルエットを崩すことはありません。カバンにも入れてもかさばらず場所をとらないので、携帯しやすいフォルムをしています。

カラーはブラックとホワイトの2色があり、どちらもシンプルな一色使い。

見た目や質感にプラスチック感があってチープな印象を受けますね。まぁ見た目としては、4千円台の格安フルワイヤレスイヤホンだけに、値段相応と言えるでしょう。

イヤホン自体はIPX4の耐水性能があります。雨に振られたり、汗をかく程度なら支障なく使えるレベルです。
イヤホンの連続再生時間は、最大5時間。ケースに収納して充電すれば合計で最大25時間ほど音楽視聴が可能。

ケースの側面にUSB-Cポートを備え、付属のUSB-Cケーブルを繋いで充電する形になります。

充電残量を示すライトはケースの蓋をあけたところにあります。
ライトが緑に点灯していればケースの電池残量が100%~50%、黄色なら49%~10%、赤色なら10%以下ということ示しています。
音が途切れにくい安定したBluetooth接続

内蔵されるチップには『Qualcomm QCC3040』が搭載され、スマホとのペアリングには、Bluetooth 5.2の最新バージョンに対応しています。
さらに、左右のイヤホンそれぞれに接続するQualcommの『TrueWireless Mirroring』技術を採用しています。

屋内で使っていて音がブツブツ途切れることはなく、壁をまたいで隣の部屋に行っても音飛びはしませんでした。
通勤電車や街中においても安定したBluetooth接続を体感できたので、電波混信に強いなぁ~と感じましたね。

一度接続したスマホであれば、2回目以降はケースからイヤホンを取り出すだけでBluetooth接続してくれる自動ペアリング機能にも対応しています。低価格ながら、接続の利便性に関してもしっかり抑えているのが良いですね。

YouTube視聴時の映像と音がズレてしまうレイテンシー(遅延)もなかなか軽減されていました。
まったく遅延しないって訳ではありませんが、動画や映画を観るにはストレスなく楽しめるレベルです。

また、多少音が悪くなりますが遅延をより一層抑える『ゲームモード』に対応しています。左のイヤホンをトリプルタップすると『ゲームモード』に移行します。
バンドリとか音ゲーを試してみたところ、『ゲームモード』のON・OFFでは音楽に合わせてタイミングが合わせやすいように感じます。普段それほど音ゲーを遊ぶ方ではないんですけど、体感値としてはそこそこ『ゲームモード』の遅延軽減効果を実感できましたね。
え、軽!まるで空気のような装着感。

軽量かつインナーイヤーの軽快さが人気の「SoundPEATS TrueAir2」を装着してみます。
片耳たったの3.5gという軽さは伊達ではありません。実際付けてみたところ・・まっじで、軽いです。今までレビューしてきたどのインナーイヤー型イヤホンよりも軽いんじゃないかな。もはや空気レベル。笑
耳に接するフィット感自体はまぁこんなものだよねって感じなんですけど、とにかく軽くて付けていることを忘れるくらいの軽快さ。
しかも、オープンなインナーイヤー型特有の開放感が相まってすっごく身軽。「SoundPEATS TrueAir2」を30分付けた後に、僕が良く使ってるAnkerのLiberty Air 2 Proを付けてみたら、めちゃめちゃ重さを感じてしまうほど・・。焦

イヤホンを装着することって、言ってみれば耳に異物を入れることじゃないですか。その異物感がまったくないに等しいくらいの軽さを感じますね。耳の形によって合う合わないが生じるとは思うんですけど、僕の耳には超絶軽量でした。まぁまぁ感動モノです。

その一方で、インナーイヤー型なので密閉度の高いカナル型に比べればやっぱり周囲の音が耳に入ってきます。
外で道を歩いているときに車が通ると、エンジン音やロードサウンドに音楽が潰されちゃいます。音量を上げないと聞き取りにくくなるのは留意しておいた方が良いでしょう。

ただ、家の中で使っていれば、玄関のチャイムが耳に入ってくるのは良かったです。自宅でのリモートワーク中など静かな場所で使うなら遮音性の低さがかえってメリットに働くと思います。

イヤホンの背中のハウジング周辺がタッチパネルになっていて、触れて操作する仕様。レスポンスも良くて操作しやすかったです。

音楽の再生・一時停止は左右どちらかのイヤホンをダブルタップします。そして、音量アップは右のイヤホンをシングルタップ、音量ダウンは左のイヤホンをシングルタップ。さらに、音楽再生中に右のイヤホンを1.5秒長押しして曲送り、左のイヤホンを1.5秒長押しして曲戻しが可能。
着信中に左右どちらかをダブルタップで電話に出られて、通話中に左右どちらかをダブルタップして通話終了となります。また、着信中に左右どちらかを1.5秒長押しすれば、応答を拒否することも可能です。
遅延を抑えるゲームモードへの以降は、左のイヤホンをトリプルタップすると「Game Mode」とアナウンスされてONになり、さらに左イヤホンをトリプルタップすれば「Exit Game Mode」とアナウンスされてOFFになります。
見た目からは想像もつかないリッチな高音質を創造

密閉感を高めて音を漏らさず集約して振動を鼓膜に伝えるカナル型ってやっぱり低音の力強さが魅力ですよね。
カナル型が苦手だけど、パワフルな低音が聴きたい。そんな人におすすめしたいインナーイヤー型イヤホンがまさに「SoundPEATS TrueAir2」。
インナーイヤーだし、3.5gしかないし、変な言い方をすればオモチャっぽい見た目だから音質どうなの?って思ってました。
「人は見かけではない」のと同じで、イヤホンも見た目で判断することを辞めます。そう決意させてくれるほど、見た目からは想像もつかないほどリッチな高音質を想像していました。

まずびっくりしたのが低音。一般的にインナーイヤー型は低音の聴きに物足りなさを覚えることが多いです。しかし、「SoundPEATS TrueAir2」は、14.2mmの大型ドライバーを搭載することで、インナーイヤー型の弱点である低音を補強。いやむしろ、インナーイヤー型とは思えないほど補って余りあるパワフルな低音圧を響かせてくれます。


いわゆるドンシャリで今どきの若者が好みそうな音色に仕上げています。強いアタック感のある低音域、量感のある中音域、シャープでキレのある高音域・・というように、低音だけでなく中高音にも配慮されたチューニングが絶妙です。
EDMでノリ良くテンション上げるもよし、ポップスを気持ちよく楽しむもよし。ゆったり系の浸るバラードやジャジーな楽曲にはおすすめできませんが、ノリよく楽しく聴ける音質ですよ。
4千円台のインナーイヤーを採用した完全ワイヤレスイヤホンということを考慮すれば、十分過ぎる音質で大満足。強いてイマイチな点を言うなら、音量を上げたときに高音のシャリシャリが際立つことくらいかな。それ以外はもう、十分リッチな高音質だと言えるでしょう。

あと、片耳での再生にも対応しています。左右どちらかのイヤホンをケースに収納すれば、自動で残った片方のイヤホンがモノラル再生を始めます。
片耳空けておきたい時、例えば荷物が配達される時間だったり、家事をしているときにラジオを聴きたい時とかに便利ですよ。
通話は周囲の騒音に影響あり。

ハンズフリー通話に対応していて、電話はもちろん、Line電話だったりビデオ通話にも活用できます。しかし、通話相手の声が遠く聞こえてしまう傾向にあるようです。
僕が電話で使った感じ、外出中にはちょっと使えないなぁ~って。
インナーイヤー型なので、耳の周りに隙間があることで周りの音が入ってきます。屋外だと車やバイクの音だったり、繁華街なら話し声や店内のBGMなどの喧騒がもろに通話相手の音声を邪魔してきます。
正直、屋外でのハンズフリー通話には向かないと思いますね。

かたや家やオフィスなどの静かな屋内に限定すれば、通話に使えると言えるでしょう。
パソコンに繋いでビデオ会議使いたい場合も若干声の遠さが気になりはしますが使えないレベルではありません。
ただテレビの音が耳に入る家だったり、ザワザワしているオフィスとかだとビデオ会議相手の音声が聞き取りにくいことが多々あります。

故に、通話目的ではなく、リモートワークで音楽を聴きながら作業をしたい人向けなのかなっていう印象を受けました。
動画レビューはこちら
ライターから一言
付け心地が軽快過ぎて、装着していることを忘れさせるイヤホン。まさに沼るという言葉がしっくりくるフィット感を味わえました。それに加えて、4千円台のインナーイヤー型とは思えないリッチな音質には圧巻。後継機である「TrueAir2+」も発売されているということで、そちらも超気になる。手に入ったらレビューしてみたいと思います。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:31 更新