
引き算をしていき、本当に必要な物のみ残していくスタイルでプロダクト制作していることを肌身で感じるスウェーデン発祥のブランドJAYS。
デザインセンスの高さが光るイヤホンを展開していますが、今回はその中でもひときわシンプルisベストな完全ワイヤレスイヤホン「JAYS t-Seven True Wireless」を試していきます。
モダンで無垢な佇まいをしたフォルム。なだらかに丸みを帯びたディテールはまるで芸術作品のよう。
物理ボタンを排したタッチパネルの操作も使いやすく、装着感が心地良くて長時間使っていても疲れにくい設計です。
そして、音質はマイルドで聴き疲れしにくい癖のなさがありましたね。通話品質もWEB会議に支障のない快適さ。
アクティブノイキャンや外音取り込み機能など僕がしばらく使ってみた感想をふまえてレビューをお届けします。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:JAYS t-Seven True Wireless
- 型番:JS-TSTW-WH、JS-TSTW-BK
- JANコード:4988481823591、4988481823577
- ブランド:JAYS
- 代理店:株式会社プリンストン(東京都千代田区)
- イヤホン形状:カナル型
- ボタン操作:タッチパネル
- サイズ(約):イヤホン筐体→25mm×21mm×31mm、ケース→66mm×27mm×48mm
- 重量(約):片耳6g、ケース45g
- ドライバー:口径6mmダイナミック型
- 再生周波数帯域:300Hz-10kHz
- 音圧感度:101db
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- ワイヤレス通信距離:10メートル
- 使用周波数帯域:2.4GHz
- プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
- コーデック:SBC、AAC
- 最大再生時間:イヤホン単体5時間、ケース込み20時間
- ワイヤレス充電:対応(ケースのみ)
- アクティブノイズキャンセリング:対応
- 自動着脱検知機能:対応
- 同梱物:「JAYS t-Seven True Wireless」本体、充電ケース、USB-Cケーブル、シリコン製イヤーチップ(S・M・L)、フォームイヤーチップ(S・M・L)、説明書
まるで陶器のようなミニマルデザイン

「JAYS t-Seven True Wireless」は、シンプルisベストを地で行くようなミニマルデザイン、個人的にはかなり好みの部類です。
特に今回レビューしているホワイトは、まるで陶器のような佇まいをしたミニマルデザインです。ちょっぴりマットなホワイトでカラーリングされています。

外観の佇まいが無垢な感じ、極めてシンプルな印象を受けますね。

イヤホン筐体にはハウジングに細字で『JAYS』と書かれていて洒落感があります。
清潔感も感じさせるデザインが好印象ですね。モダンなコーデに合わせたいかも。


ケースはスリムで比較的コンパクトな形状。

ズボンのポッケにもスルッと入ります。持ち歩きやすさも良い感じ。

イヤホン単体での連続再生時間は、約5時間。正直ちょっと短いかなぁ~って印象ですね。
まぁただ、充電ケースを含めたトータルでの再生時間は約20時間あるので、ケース併用で使う分には十分でしょう。

電池残量はケースにLEDライトが付いてい、点灯している数で4段階に示してくれます。分かりやすいですね。

ワイヤレス充電にも対応していて、充電パッドにケースを乗せるだけでコードレス充電できます。

充電速度の速いケーブル充電の際には、ケース背面に付いたUSB-Cポートからチャージします。付属のUSB-Cケーブルを利用して充電しましょう。
耳への装着感はいかに。

イヤーピースはカナル型をしていて耳穴を完全にふさぐタイプです。

僕の耳には快適にフィットしますが、耳に触れる面が若干大きな印象です。故に、耳の小さな人だと落としやすいかもしれませんね。
遮音性は高めです。装着した段階である程度は遮音してくれます。

イヤーピースには白いシリコンタイプと黒いウォームタイプが付属しています。
好みにもよりますが、僕はウォームタイプの方が耳への吸い付きが増して遮音性を高められるのでオススメ。

長時間付けていても耳を圧迫せずに付け心地もまずまずでした。
また、使いやすかったのが着脱検知機能が付いていること。イヤホンを外せば勝手に音楽再生や動画再生がストップします。そして再びイヤホンを付けると再生します。
いちいちスマホ側をいじって一時停止する必要がなくて手間が省けますよ。


タッチパネルが採用されていて、触れて操作します。タップしたときにカチ!って音が鳴るようになっているので、操作している感があって良かったですね。

具体的な操作方法を紹介しておきましょう。
右耳をワンタップで音楽の再生&停止、右耳をダブルタップで曲送り、トリプルタップで曲戻し。左耳をダブルタップで音量アップ、トリプルタップで音量ダウンができます。
右耳を2秒長押しでノイズキャンセリング機能を起動、次に右耳を2秒長押しで外音取り込み機能の起動、さらに右耳を2秒長押しで外音取り込み機能がOFFになり通常モードとなります。

YouTubeアプリを起動中にコントロールできたのも使いやすかったですね。
音楽再生中に行うアクションと同じように、右耳をワンタップで動画の再生・停止。後で見るでストックした動画観る際に、右耳をダブルタップで次の動画、右耳をトリプルタップで前の動画にすることができました。
僕が試した環境はiPhone13ProのYouTubeアプリで操作しましたが、いつ操作でなくなるか分かりませんので参考まで。
ノイキャンはふんわり消音。外音取り込み機能はまずまず。

アクティブノイズキャンセリングの性能もチェックしていきます。メーカー公称によると最大25デシベルのノイズ除去をしてくれるそう。

さっそく右耳を長押しして起動してみます。
…正直、ふんわり消音ってくらいかな。
環境音を抑えてくれはしますが、消音性能としてはそこまで高くありませんでした。自宅で使っていると、家の近くを通る車の音が遠くなるけど、それほどパキッと遮断してくれる感じではないですね。
ふんわり遠くに聞こえるようになる程度です。ノイキャンを重視してイヤホンを選ぶならおすすめはできないかな。

また、外音取り込み機能も備わっているので試しました。
ノイキャン起動中に右耳を長押しすれば「アンビエントON」とアナウンスが流れて起動します。こちらはまずまず周辺音を取り込んでくれます。
僕の場合はそれほど使用する機会がありませんでしたが、そこそこ使える性能かなって感想です。
タッチの優しいマイルドな音を奏でる

6mm口径のダイナミックドライバーを積んでいて、コーデックにはSBCとAACに対応。僕のiPhone13Proを使ってアップルミュージック内の音源を聴いてみました。

まず思ったのが、イヤホン自体もミニマルデザインで無垢ですが、音質も癖や偏りのない良い意味でシンプルな印象を受けます。

再生した瞬間「あ、優しい・・」と思わず感じたファーストタッチ。鼓膜への当たりがソフトなことが影響しているのか、とても聴き心地の良い感覚を覚えます。

解像感や分離感がめちゃくちゃ高いって訳ではありません。ですが、このイヤホンを通じて音楽を聴くとすべてが優しく生まれ変わるんですよね。
人によってはこもっている?と勘違いされるかもしれませんが、しっかり聴いてみると中音域を綺麗に鳴らしていることが分かります。弦を弾く音だったり、エレキの音も鮮明です。

バンドならボーカルの歌声を周りのギター・ベース・ドラムが包み込んで、曲自体をまろやかにしてくれるイメージ。EDMを聴くと、突き刺さって耳障りだった楽曲が聴き心地良くなります。
例えるなら、クラスに1~2人はいる、大人しい性格をした成績優秀な同級生って感じ。物腰が柔らかく、自分の主張を前面に出さないんだけど、やることはきっちりやるみたいな。笑
そんなイメージでソフトタッチで音が鼓膜に届き、それでいて楽曲をしっかり奏でてくれますね。

反対にガンガン響く迫力重視だったり、低音のズンズンするドンシャリを求める人には向かないと言えます。
長時間音楽を聴くことが多い人には聴き疲れしにくいので、テレワーク中の作業用イヤホンだったり、長距離移動用イヤホンとして向いていますね。
WEB会議用のイヤホンとしても使えるマイク付きイヤホン

通話品質をチェックしていきます。
iPhoneへ接続中のハンズフリー通話に関しては、なんら不自由なことはなし。耳へ運ばれてくる通話相手の音声がクリアでした。反対にこちらの声もしっかりキャッチしてくれます。
街中や駅構内など騒音が大きな場所で通話していると僕が話す声にちょっと雑音が混じってしまうようですが、概ね通話品質は高い方だという印象です。

続いて、自宅やオフィスなどの静かな環境でパソコンへBluetooth接続してWEB会議に使ってみました。
結論、オンライン会議中に途切れることもなく、明瞭な音声コミュニケーションを実現しています。仕事用のマイク付きイヤホンとしても十分使えるワイヤレスイヤホンでしたね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
聴き疲れしにくい優しくマイルドな音質を奏でるイヤホンでした。外見もミニマルデザインが好きな部類だし、お財布に余裕があれば試してほしいですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新