
オーディオ製品を数多く手掛けるメーカー「ラディウス」のロングセラーイヤホン「radius HP-T60BT」を試していきます。
このモデル、新商品って訳ではありませんが、1万円以下とは思えない強い重低音を響かせてくれたり、小型で耳への収まりが良くつけ心地がかなり良かったので取り上げました。事実、ずっと売れ続けているロングセラーモデルなのです。
ノイズキャンセリングは付いていないものの、イヤホンを装着するだけで環境音をかなり遮断してくれる密閉感があり、それでいて耳穴を圧迫しすぎない傘の浅いイヤーピースが絶妙でしたね。
フィット感が良くて低音をガンガン鳴らしてくれる完全ワイヤレスイヤホンって感じですね。アッパーな曲を良く聴く人だったり、低音響かせてテンション上げたいときに使うとハマるかな。
小型な形状や装着感、音質や通話品質など徹底レビューしていきます。

製品仕様はこちら。
- 製品名:radius HP-T60BT
- 型番:HP-T60BTK、HP-T60BTR、HP-T60BTN、HP-T60BTW
- JANコード:4531465049632、4531465049649、4531465049656、4531465049663
- カラー:ブラック、ファイヤードブリック、ピーチヌガー、アーモンドオイル
- メーカー:ラディウス株式会社(東京都中央区銀座)
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- 重量:片耳約4g
- ボタン:物理ボタン
- ドライバー:6mm口径ダイナミック型
- Bluetoothバージョン:5.0(Power Class 2)
- ワイヤレス接続距離:約10メートル
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- コーデック:SBC、AAC
- 伝送帯域・周波数帯域:20Hz~20000Hz
- 出力音圧レベル:98±3dB
- インピーダンス:16Ω
- 再生時間:イヤホン単体最大10時間、ケース込み最大30時間
- 充電時間:イヤホン約1時間半、ケース約2時間
- 防水等級:IPX5
- ハンズフリー通話:対応
- ノイズキャンセリング機能:非対応
- 外音取り込み機能:対応
- 同梱物:「radius HP-T60BT」本体、充電ケース、イヤピース3サイズ、USB-Cケーブル、説明書
全長2cmの小さなボディ。スッと耳へ吸い付く心地よさ

まず小さな筐体から紐解いていきましょう。

イヤホンは全長約2センチほどの小さな筐体をしています。注目したいのが『ステムの滑らかなの曲線』と『イヤーピースの傘の浅さ』。

見てもらうと分かる通り、ハウジングからイヤーピース先端に向かって滑らかにステムが曲線を描くような形をしています。
角張った部分が一切なく、美しさすら感じさせるスムーズなディテールをしています。この曲線が装着したときに耳へ負荷をかけ過ぎずに優しくフィットしてくれるんです。

そしてイヤーピースの傘は一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも結構浅くなっています。直線的に耳穴へ突き刺すのではなく、申し訳無さそうに耳穴をフワッと塞いでくれます。
以上2点「なめらかな曲線」と「浅い傘」が相まって、耳へスッと吸い付くように心地よくフィットします。

イヤホン自体が小型であることもポジティブに働き、耳への収まりが良くて快適です。

僕の耳では、頭をふったくらいでは耳から外れることもありません。ランニング中にも使ってみましたが走っている振動でもズレることはありませんでした。
しかも、パソコン作業中に4時間ほど付けっぱなしにして使いましたが、耳が痛くなったりすることもなく快適でした。

遮音性は高く、装着した段階で周辺音をかなり遮音してくれます。
ノイズキャンセリング機能が付いていませんが、これだけ周りの環境音や生活音をカットしてくれるならノイキャンいらないんじゃないかなってくらい。

逆に遮音性が良すぎてランニングに使いたいときに心配・・って人もいるでしょう。そんなときには『外音取り込み機能』に対応しているので活用してあげてください。
実際使ってみて、性能が結構高いです。イヤホン装着のままでは聞こえづらかった換気扇の音だったり、風の音が結構耳に入ります。
何ら支障なく普通に会話ができるレベルの外音取り込み性能を実感しましたね。

ケースの方も非常にコンパクトサイズ。

女性の小さな手でも握れるほど小型なので、ポケットへ入れて持ち歩くときに楽ですね。

防水性能はIPX5あり、雨に降られても問題ありません。屋外利用時にも安心ですね。

イヤホン単体利用では最大10時間の十分すぎる電池持ち。小型ながらバッテリー効率が良いんでしょうね。

ケースを併用すれば、最大で30時間の音楽再生ができますよ。

ケースの充電にはUSB-Cポートから付属のケーブルを使用します。2時間もあればフル充電してくれました。

カラーは今回試しているブラックの他に、ワインレッドのような深みのあるカラーリングが特徴のファイヤードブリック、女性に人気のフェミニンなピーチヌガー、肌の色に近い落ち着いたアーモンドオイルの4色が並びます。
安定の接続、快適な通話。さらに操作しやすいボタン

スマホとの接続にはBluetooth5.0に対応しています。
ペアリングも簡単。一度接続してしまえば、ケースからイヤホンを取り出すだけで自動ペアリングしてすぐに使えます。
接続は安定していて、つり革がすべて埋まっているような混雑する電車内だったり、人でごった返す通勤ラッシュの新宿駅ホームでもブツブツ接続が切れることはありませんでした。

外でのハンズフリー通話も快適。
イヤホンの遮音性が高いおかげでガヤガヤした街中でも通話相手の声が聞き取りやすかったですね。

自宅でのテレワークイヤホンとしてパソコンに接続してWEB会議に使用してみましたが、こちらも問題なし。
クリアな音声が聞こえるし、こちらの声も会議相手にきちんと伝わってくれます。お仕事用のイヤホンにも使えるレベルだと言えます。

ハウジングに押し込んで使うタイプの物理ボタンが付いています。
マウスをクリックするような感じで、押している感が指先に伝わります。タッチパネル式のように誤操作がおきにくい設計ですね。
ただ、押し込むようなイメージでクリックするので、ボタンを押す際に耳が圧迫されます。ボタンの押すときにギュッと詰まった密閉感を覚えるかもしれませんね。
まぁ、慣れてくれればそれほど気にならなくなりますが。

さて、イヤホン側で操作できることを紹介しておきましょう。
音楽の再生停止は右をワンクリック、曲送りは右をダブルクリック、曲戻しは右をトリプルクリック、音量アップは左をダブルクリック、音量ダウンは左をトリプルクリックします。
着信時に応答するなら左右どちらかをワンクリック、通話中に電話を切るときは左右どちらかをワンクリックします。
外音取り込み機能をONにしたいときには左をワンクリック、OFFにするときは左をもうワンクリックします。
シンプルにコスパ高い。そう思わせた鼓膜に響く重低音にシビレた

最後に音質をレビューします。
結論から言っちゃうと、アタック感の強いパワフルな低音を味わいたい人にはぴったりなドンシャリな音質が「radius HP-T60BT」です。

コーデックにはSBCとAACに対応していてい、6mm口径のダイナミックドライバーを搭載しています。完全ワイヤレスイヤホンに積んでいるドライバー口径としてはそれほど大きくはないんですけど、鼓膜に響く重低音がガツンときます。

音が高解像感で、キーの高いボーカルも低音に負けずにくっきりと聴こえます。大波のように押し寄せる低音、そこに負けじと前に出る高音域ってイメージかな。
ファンクやハウス、ヒップホップやEDMとの相性がめちゃくちゃ良いですね。まさしく飛び跳ねる系のテンション上がる音楽に向いていると言えます。

反対に低音が強すぎちゃって生音寄りではないので、生音ベースのジャズやブルースとか楽器をメインにしているしっとり系のチルな音楽には低音が邪魔しちゃうかもしれませんね。

なので、「radius HP-T60BT」は、パソコン仕事や筋トレとかモチベーションを上げたいシチュエーションにぴったりなイヤホンだと思います。さすが売れ続けているだけあり、8,800円(税込)で買えるなら大満足でしょう。

シンプルにコスパが高いお買い得と言える完全ワイヤレスイヤホンでした。
動画レビューはこちら
ライターから一言
耳への快適な装着具合、低音が響き渡る音質。音楽視聴用として満足できるイヤホンでした。1万円以下で元気で楽しい高音質イヤホンとしておすすめできる逸品ですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新