
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホン「NUARL N10 Pro」をレビューします。
さまざまなブロガーから評価が高いハイエンドモデル。音質を追求しているということで、イヤホン筐体やドライバーを再設計したこだわりよう。
ソフトウェアでのチューニングに加え、小さな筐体では制限があってなかなか難しいハード面からのアプローチにも手が加えられています。10mm口径の独自ドライバーやイヤホン内部の空間設計など音に愚直に向き合う姿勢は敬礼もの。
実際試してみて、非常にパワフルな低域、なめらかな中域、そして凛とした解像度の高い高域の素晴らしいコントラストが見事。
それらの音域がミルフィーユのように重なり合った広い音場が豊かな立体感を作り出していて、とても良かったですね。
その他、ノイキャン・外音取り込み・アプリからの各種設定など見どころ盛りだくさんなので、一つずつレビューしていきます。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:NUARL N10 Pro
- カラー:N10PRO-BM(ブラックメタリック)
- JANコード:4560358452204
- ブランド:NUARL(ヌアール)
- メーカー:エム・ティ・アイ株式会社(東京都豊島区)
- サイズ:イヤホン筐体→W27.4mm×H18.5mm×D28.9mm、充電ケース→W95.4mm×H36.6mm×D39.2mm
- 重量:イヤホン約8g、充電ケース約55g
- 再生時間(ANC OFF):約7時間(SBC・AAC)、約5時間(aptX)
- 再生時間(ANC ON):約5時間(SBC・AAC)、約3.5時間(aptX)
- ケース込み再生時間:最大30時間
- 充電時間:約1時間半
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- マルチペアリング:4台
- プロファイル:A2DP、HFP、HSP、AVRCP
- オーディオコーデック:SBC、AAC、aptX
- ドライバー:10mmPPT振動板採用ダイナミック型フルレンジNUARLDRIVER[N10]v3モジュール
- 再生周波数帯域:20~20000Hz
- 通話用マイク:CVC NC対応
- 防水等級:IPX4
- ボタン:物理ボタン
- アクティブノイズキャンセリング:対応
- 外音取り込み機能:対応
- アプリ:「N10 Connect」対応
- 認証:BQB/QID、電波法認証取得 画像1-1
外観、フィット感、再生時間をチェック

マットなフォルムで高級感のある佇まいをしたケース。

細長く、少し大きめですが、丸みを帯びた形状をしていて手にしたときに馴染みやすい印象を受けます。

丈夫にひっそりと『NUARL』のロゴが見えます。ミニマルな小物でそろえがちな僕としては好みですね。

イヤホン収納部分はマグネット式になっていて、逆さまにしても容易に落っこちたりしません。


斜めに傾斜するようにイヤホンを収納する格好。つまみやすく、乾燥した指でも取り出しやすいメリットがあります。

イヤホン本体は湖畔に石ころを投げ入れたあとのような水の波紋がデザインされています。光の当たり具合でキラッと光る『NUARL』ロゴがカッコいいですね。

イヤホン筐体は大きめ。耳から完全に飛び出す感じで、結構な存在感があります。


大きなボディをしっかり耳にとどめておくために、イヤーループが付属しています。耳にひっかかり、頭をふっても走ってもズレたり外れることはありませんでした。

イヤーピースには、2種類同梱されています。
一つはシリコン製の「Block Ear+」でマットな質感でハリのある感じ。
そしてもう一つはウレタン製の「Magic Ear+」。低反発になっていて、握って小さくするとジワァ~と広がります。僕が使っているこちら。

つまんで小さくした上で、素早く耳へ装着すると耳穴の中で広がり、フィットします。
遮音性も高まり、ノイキャンを起動しなくてもイヤホンを付けているだけで、環境音が小さくなります。音質的にも没入感が上がる気がするのでおすすめですよ。

装着した感じ、僕の耳にはガッチリフィットするけど、片耳8gあるのでちょっと重いかなって思います。
その一方、低反発で負担が少ないのか、耳が疲れやすい感じはしませんでした。4時間連続して音楽を聴きながら作業をしてみましたが、イヤーループが接触している箇所も痛くはなかったですね。
長時間利用には問題なく使える装着感だと感じました。

再生時間はコーデックによって異なります。コーデックとはスマホからイヤホンへ音楽を飛ばす際のデータ圧縮方式のようなもの。
SBCとAACでは連続して約7時間再生、そしてaptXの場合には約5時間です。僕のようなiPhoneユーザであれば、AACで聴くことになるのでだいたい7時間くらいって覚えておくと良いでしょう。
音楽視聴しながらノイズキャンセリングを起動させる場合には前述した時間より2時間ほど短くなりますので留意しておきましょう。

充電ケースを併用すれば、最大で30時間くらい持ちます。まずまずなバッテリー持ちだと言えますね。
イヤホンの防水性能はIPX4に相当しているので、天候を気にすることなく雨でも使えます。湿気の多いお風呂場やサウナでは心もとないので、自己責任で・・。
イコライザ、ボタン操作、ノイキャン、外音取り込みなどなどアプリで一括管理

「NUARL N10 Pro」に対応する専用アプリ『N10 Connect』で細かく音や機能を自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。

ノイズキャンセリングモードでは、『音質優先』『バランス』『ANC優先』から選択が可能。
僕の場合は、音楽を重視したいので『音質優先』にしていますが、地下鉄などうるさい場所では『ANC優先』にして消音効果を最大まで引き上げてあげると良いでしょう。

外音取り込みモードも『標準』『音楽再生音量を下げる』『音楽再生を一時停止する』から選べます。
この辺りは以前レビューした「NUARL N6 Pro2」のアプリと同じですね。

他にもコーデック切り替え、イコライザー切り替え、ボタン設定などをプリセットからチョイスできますね。

ボタン操作に関しては細かく調整するってよりも、あらかじめ4種類のメニューから使いやすいものを選ぶようです。

イヤホン側には左右それぞれ2個ずつボタンが付いています。下部にあるメインボタンと後方側面にあるサブボタンという構成です。
音楽再生・停止、曲送り・曲戻し、音量調整などはメインボタンをつまむようにしてクリックします。耳穴に押し込むような感じではなく、つまむ感じなので耳を圧迫しないのが良かったですね。

サブボタンを押すとANCモード→外音取り込みモード→通常モードという流れで切り替わります。
ただですね、サブボタンが耳に干渉して指が入りにくく、押しにくいんです・・。なぜこの位置に配置したのか・・。どうせなら、メインボタンにコマンドを割り当ててほしかったなと。。。
ノイズキャンセリング、外音取り込み機能は…。

後方のサブボタンを一度押すとノイズキャンセリングモードに移行します。

室内で試した感じ、若干ホワイトノイズ的なサーっとというかスーッという音が乗るかな。音楽を流せば気になりませんが、無音でノイキャンを使いたい人は気になるかも。
ノイキャンを起動するとノイズ打ち消し特有のデジタル的な圧迫感を感じます。わりと圧が強めなので、苦手な人がいるかも。
ただ、消音効果はまずまず高めかな。中高域というよりも低音の騒音カットに長けています。AirPods Proに比べるとそこまでではありませんが、移動中の電車の中では十分かなってレベルですね。
アプリから『ANC優先』にすると音質が多少ボワ付くものの、消音効果を高めることができます。地下鉄が通り過ぎる轟音で音楽が聴こえなくなるシーンではおすすめですよ。

外音取り込み機能については、デジタルっぽい感じはあるものの、しっかり周囲の音を取り込んでくれます。
ランニング中に使ってみた際に、車の近づく走行音までしっかり耳に入ってきます。屋外で走る際に便利でしたね。
Web会議には十分な通話品質。途切れにくいBluetooth接続。

PC接続時のWeb会議にも活用してみました。
打ち合わせ中の様子を録画して後ほど確認したところ、通話専用のツインCVCマイクを積んでいるからかイヤホンを装着している側の僕の声にはノイズが圧倒的に少ないです。
逆にパソコン内蔵マイクで話している会議相手の声には環境音が混じっています。この違いはすごくあるな~と感じましたね。

接続はBluetooth 5.0に対応。外出時の電波混線による音飛び、室内での壁越しによる音途切れ、その両者で接続強度が光ります。
電車内や駅前でもほぼ途切れず、室内では壁をはさんだ隣の部屋に移動しても問題なし。最新Bluetooth規格ではありませんが、安定したBluetooth接続を実現していると言えます。
力強く、そして繊細に奏でる高音質

10mmの大型ドライバーに振動板は独自開発、そして金属の筐体に特許技術HDSS対応という音質にこだわりった音質追求型イヤホンの音をレビューしてきます。

ドライバーしかり金属筐体しかり、音を響かせるアナログな空間表現とデジタルでのチューニングを施すハードとソフトのハイブリッド設計。
力強いサウンドが横に広がって見通しが良く、そこに明瞭でクリアな音の粒が散りばめられていくようなイメージ。


完全ワイヤレスイヤホンは、小さな筐体なので小さくコンパクトにまとまってしまう傾向にあります。しかし、特許技術HDSSを搭載することで立体的な音の表現に長けているのが良くわかります。
10mm口径のドラバーから発するダイナミックな表現に加え、歪みを抑えた独自化初の振動板による繊細さが絶妙にバランスしていますね。
低音の刺さりすぎない深みのある量感や中音のボーカルが良く抜けている感覚も心地よいです。

注目したいのは、高域の綺麗さが特に際立っている点。
目鼻立ちがキリッとしている女優さんみたいに、高域の音の一粒一粒がパキッとくっきりしています。丸みを帯びた音ならマイルドに感じさせ、強めの尖っている音ならハリ感を鼓膜に響かせてくれます。
女性ボーカルのキーの高さも十分カバーしていて解像度の高さに息を呑みますね。耳にシャリつくこともなくダイナミックかつスッキリ聴かせてくれました。

さらにアプリからイコライザーを『クリア』にすればより一層ボーカルがシャープになります。
ちょっと分離感が上がって明瞭になるのでなかなかの聴き応えを味わえますね。

その一方で情報量が多くなってしまい、聴き疲れちゃうかな~って人はイコライザーを『フラット』にするのがおすすめです。
楽曲全体がしっとりしてまろやかになるので、リラックスして音楽視聴ができますよ。
動画レビューはこちら
ライターから一言
以前レビューした「NUARL N6 Pro2」よりも高音の豊かな表現に長けている印象でした。ハイクラスの高音質であり、それに加えて充実した機能を備えるアプリが魅力ですね。
2023.03.09 16:12 更新