
NUARLブランドの中でも運動用途に向いている完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N6 sports」をレビューします。
汗や雨に強いハイレベルなIPX7の防水規格、激しい振動でも耳から外れにくいイヤーフィン付き。
そして抗菌加工が施されたイヤーピースは、汗をかいた運動後に繰り返し水洗いできる仕様。さらに交通事情を耳に入れながらランニングができる低遮音の特殊なイヤーピースまで付属している徹底ぶり。
テレワークで運動不足の社会人にはうってつけではないでしょうか。
しかも、音にこだわるNUARLブランドならではの音作りも注目したいところ。モチベーションを上げてくれるパワフルな低域はやはりさすが。
また、ゲーミングモードと言う低遅延機能が備わっていて、ストレスなく動画視聴やゲームにも。何よりうれしいのが、iPhoneでも低遅延の効果が受けられる設計なのもナイスですね。
運動用とはいいつつ、動画視聴やスマホゲームにも推したい「NUARL N6 sports」を深掘っていきます。
今回紹介する商品はこちら
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:NUARL N6 sports
- JAN:4560358452327、4560358452334
- 型番:N6SPORTS-CB、N6SPORTS-WG
- カラー:クラシックブルー、ウォームグレイ
- ブランド:NUARL(ヌアール)
- 販売元:エム・ティ・アイ株式会社(東京都豊島区)
- ドライバーユニット:6mmダイナミック型フルレンジ(PTT振動板)
- 重さ(約):片耳4g、ケース56g
- ケース寸法:W71.0mm×H37.0mm×D42.0mm
- 最大再生時間(イヤホン単体利用):SBC・AAC→10時間、aptX・aptX adaptive→7時間
- 最大再生時間(ケース併用):60時間
- 満充電所要時間(約):2時間
- オーディオコーデック:SBC、AAC、aptX、aptX adaptive
- プロファイル:A2DP、HFP、HSP、AVRCP
- Bluetoothバージョン:5.2
- マルチペアリング:4台まで対応
- 再生周波数:20~20,000Hz
- 内蔵マイク:CVC通話用マイク
- 防水等級:IPX7
- アプリ:対応(N6 Connect)
- 同梱物:「NUARL N6 sports」本体、充電ケース、USB-Cケーブル、Block Ear+イヤーピース4サイズ、Track Ear+イヤーピース3サイズ
くすみカラーのお洒落なデザイン

トレンドのくすみカラー的な淡めで優しい印象のカラーリングが特徴のフォルムをしています。

カラーバリエーションには『クラシックブルー』と『ウォームグレイ』の2カラーあり、どちらも2色使いのバイカラーとなっています。
手にしたときや装着したとき、見た目として異物感を感じさせない肌に馴染むような色味ですね。


充電ケースは少し厚みが気になりますが、握って隠れるくらいのコンパクトな形をしています。

イヤホン単体での再生時間は、利用するデータ圧縮方式(コーデック)によって変わります。SBCとAACのコーデックなら最大10時間。iPhoneユーザなら自動的にAACコーデックを使うことになるので、最長10時間だと考えて差し支えないでしょう。
また、aptXとaptX adaptiveになると少し短くなり最長7時間です。該当コーデックに対応するAndroidスマホやプレーヤーなどは多少短くなると思っておきましょう。

ケースの充電にはUSB-Cポートからおこない、おおよそ2時間でフルチャージが可能です。
高い防水性能で雨や汗に耐える。激しい動きでも落ちないフィット感

水に対しては非常に強さがあり、IPX7の防水等級に準拠しています。雨に濡れたり、汗をかく程度なら気にせず装着し続けられます。ランニングなどスポーツにはもってこいですね。
スペック的にはシャワーをあびたり、お風呂で潜ったりするくらいまでいけると思いますが、完全防水ではないので、念の為やめておいた方が良いでしょう。笑

イヤーピースには2種類同梱されています。
遮音性を高めて音楽鑑賞に向いている透明な『Block Ear+』、そして低遮音で周りの音が適度に入り安全に屋外運動をサポートする溝が付いた『Track Ear+』の2種です。
どちらもシリコン製で抗菌加工が施されているので衛生面でも安心ですね。汗をかいたら水洗いできるので清潔に使えますよ。


『Block Ear+』から装着してみます。

一般的なカナル型イヤホンっていう、耳穴ピタッと系ですね。しっかり遮音して環境音が抑えられます。電車通勤時の音楽視聴や動画視聴ならこちらのイヤピがオススメです。
フィット感も高く、不快感もありませんでした。


続いて、トラックのタイヤみたいなフォルムをしたユニークなイヤーピース『Track Ear+』を試してみます。

やはりあえて溝を設けている分、環境音が音楽に入り混じった印象です。実際外で使ってみたところ、自動車の走行音や自転車の近づく気配や救急車のサイレンなどが聞き取りやすくなりました。これなら安心してランニングに使えそうです。
耳穴へのあたり具合には違和感なく、ストレスも感じにくい印象を受けます。フィンがついているおかげで耳にバチッと固定してくれるのも良かったです。わざと頭をふりながら走っても耳から落ちることもありませんでした。


ただ、フィンのシリコンが少し硬めなので運動中以外は外して使うのが個人的にはおすすめかな。僕の耳だとフィンが当たる部分がわずかに痛くなることがあったので、運動中の固定用フィンとして活用するのが良いと思いますね。

ボタン操作は押し込むタイプの物理ボタンです。クリックするたびに耳穴が圧迫される感じを受けたのがちょっぴり不快。。。

その反面、誤った操作を防止できるってことでもあるので、メリデメのトレードオフってところでしょうか。
外でも安定した音飛びしにくいワイヤレス接続。さらに、環境音を取り込むことも。

最新バージョンのBluetooth5.2規格に対応しています。
無線接続が安定していて、通勤途中の電波が飛び交う駅構内やオフィスの中でも音飛びが発生することはほぼなし。
最大で4台までのマルチペアリングに対応しています。僕は使いませんでしたが、複数台のBluetoothデバイスを動かしているってユーザなら常時接続しておく際に便利ですね。
外音取り込み機能もあるので、外でのイヤホン装着中にしっかり安全を確保したい方は起動しておくのが良いでしょう。

アプリから『音楽再生に連動しない』『音楽再生音量を下げる』『音楽再生を一時停止する』の3種類からカスタマイズできます。

起動したときに入ってくる音は、環境音全体をイヤホンに取り込んだデジタル的な音ってイメージかな。ナチュラルな感じではありませんが、1万円以下ってことを考慮すればまぁ妥協できるかなって。
運動中に最適なパワフル音質。ゲーミングモードで動画視聴でノンストレス

6mmのダイナミックドライバーということで、そこまで音圧に期待はしていませんでした。ですが、ドライバーに採用されるメーカー独自の3層被膜構造のハリのあるPPT振動板はなかなか素晴らしかったですね。

実際聴いてみるとヒップホップ等のブラックミュージックとかテクノ系のクラブで流れてそうなミュージックの低音がしっかり前に出てきてパワフルです。
スポーツ用途に特化しているイヤホンだからか、音のチューニングも体を動かしながら視聴すること前提で音作りがされているのかも。
低音のキック感があり、トレーニング中にも十分パワフルな音を体で感じることができます。

全体的な傾向としてはドンシャリで低域が強調されていて、ズッシリ量感があります。それでいて、ウォーム感のある音色が音楽にウェッティーな潤いを与えている印象を受けました。

中域から高域も音量を上げてキーの高い女性ボーカルを聴いてみましたが、シャリつくことが抑えられていて、DIVAと呼ばれるアヴリル・ラビーンとかテイラー・スウィフト、リアーナあたりの歌姫も気持ちよく聴けますね。

スポーツ用イヤホンうんぬんは抜きにして、1万円でお釣りがくる完全ワイヤレスイヤホンならシンプルに音いいなって思います。

音質の次は、このイヤホンの特徴の一つでもあるゲーミングモードという低遅延機能です。
アプリからゲーミングモードの切り替えができて、動画視聴に使ってみました。
このゲーミングモードは、iPhoneなどのiOS端末でもコーデックにかかわらず低遅延でワイヤレス通信ができる優れた機能なのです。

体感値にはなりますが、テンポの早い漫才だったり、キレッキレで早口なフリースタイルラップとか、口の動きと声がシンクロしていて遅延が気にならないようになりました。

明らかにズレが縮まっていますね。電車移動の最中など、シューティングゲームとかスマホゲームを楽しみたい人には良いのではないでしょうか。
ゲーミングモードを起動すると音質がボワッと不安定になりますが、低遅延で映像を観たい人にはおすすめですよ。
iPhoneでのハンズフリー通話、パソコンでのオンライン会議にも。

外出中に何度か電話がかかってきた際、iPhoneでハンズフリー通話を使ってみました。
マスクをしている状態でも難なく会話ができました。通話相手に聞いてみたところ、クリアに音声が伝わっているとのことでした。

また、パソコンに接続してWeb会議にも利用しました。不自由なく相手の声も聞こえるし、自宅でのテレワーク用としても活用できるイヤホンでした。
動画レビューはこちら
ライターから一言
激しく動くスポーツ、日々のランニング、ボディメイクのジム通いなどなど、体を動かす際にぴったりな運動用イヤホンの筆頭格ですね。単に防水や落としにくい装着だけでなく、しっかりテンションを上げてくれるような音作りを目指しているのを感じました。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新