耳穴をすべてふさいでギュッと詰まった感じのするカナル型イヤホンが苦手な人は必見。
年間数十種類を超えるイヤホンをレビューされているABSマガジン編集長のMURATAさんからおすすめしてもらったインナーイヤー型のイヤホン「QCY Aily Pods」をレビューしていきます。
とても小さく薄いケースの中に入った片耳3.8gの軽量イヤホン。付けてみて分かる軽さとインナーイヤーの開放的な着用感はほぼノンストレスです。
13mmの大きなドライバーからは迫力のある音がビシビシ伝わり、インナーイヤーにありがちなスカスカ感はなし。
通話時に周辺ノイズを低減するマイクによってWeb会議もスムーズだし、低遅延モードでスマホゲームも快適。
十分な性能を実感しつつ、お値段が5千円台っていうコスパに驚きました。
快適な付け心地はもちろん、コンパクト設計や音質など買いポイントをまとめてみました。
今回紹介する商品はこちら
製品仕様はこちら。
- 製品名:QCY Aily Pods
- メーカー:QCY
- イヤホン形状:インナーイヤー型
- イヤホン操作:タッチセンサー
- 重量(約):片耳3.8g、ケース29g
- ケースサイズ(約):54mm×24mm×48mm
- Bluetooth:バージョン5.3
- ドライバー口径:13mmダイナミック型(LCP振動板採用)
- コーデック:SBC、AAC
- 再生周波数:20Hz~20KHz
- プロファイル:HFP、HSP、A2DP、AVRCP
- ポート:USB-C
- 再生時間(約):イヤホンのみ連続5.5時間、ケース利用20時間
- ENCノイズリダクション(通話用):対応
- 低遅延ゲームモード:対応
- 防水等級:IPX4
- QCY専用アプリ:対応(iOS12以上、Android 6.0以上)
- JAN:4580029520629、4580029520612
- カラー:ブラック、ホワイト
取り回しのよい、小さく薄いケース
ケースサイズが非常に小さく、数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスに取り回しがよいフォルムをしています。
おおよそ横が5.4cm、縦が2.4cm、厚みが2.8mmくらいの小型&薄型ケース。
丸っこい形をしていて、角張ったところがないディテールをしています。
片手で握ると見えなくなるし、カバンにも場所をとらず、小さめのポーチにもすっぽり収まり、ズボンのポッケに入れてもボコッとしません。
外出には常に携帯しておくマストアイテムだからこそ、持ち歩きにはめちゃ便利ですよ。
カラーはブラックとホワイトの2色展開で、どちらもザ・シンプル!使う人を選ばない癖のないデザインですね。
イヤホンの連続再生時間は、約5.5時間ほど。ケースに入れて充電を繰り返すことで、合計約20時間の音楽再生が可能。
ワイヤレス充電には非対応ですが、USB-Cポートから約2時間くらいで素早い充電ができますよ。
長時間の装着に。空気のように軽い付け心地
イヤホンはインナーイヤー型を採用した、ステムの短いボディをしています。
耳からうどんがニョロっと出過ぎないのが個人的にはうれしいポイントですね。
耳へ押し込みつつも、基本は引っ掛けて装着するイメージです。
カナル型のような閉塞感や圧迫感は皆無!むちゃ軽くて開放的なんです。
イヤホン片耳で約3.8gしかなく、月並みですがまるで空気のように軽い付け心地。
ひたすら作業をこなすテレワーク中だったり、家事をしながら付けたりしてみました。
バッテリー切れになる5時間近くずっと付け続けてみましたが、ほとんどノンストレスに近い感じで快適でしたね。
カナル型の密着感が苦手な人だったり、車酔いみたいになってしまうってお困りの方には、「QCY Aily Pods」のインナーイヤーをおすすめしたいです。
IPX4の防水設計なので、運動中にも付けられます。
ただし、走っているときの上下振動や筋トレで力んだりしたとき、少し耳から外れそうな気配もあったので、運動利用には注意した方が良さそうかな。
イヤホン操作にはタッチセンサーが用いられ、感度も良き。優しく触れて基本的な操作が可能です。
アプリで操作方法を変更することもできるので、カスタマイズしても良いでしょう。
途切れず安定したBluetooth接続ができる
Bluetoothはバージョン5.3に対応して、左右それぞれのイヤホンがデバイスと個別に無線接続します。
片方のイヤホンをブリッジして無線接続する従来の方式よりも、個別に通信するので安定したBluetooth接続が可能。
電車内や繁華街などの電波がバンバン飛び交っている場所でも、電波干渉を受けにくいのが長所です。
確かに都内で使ってみても、音が途切れることもなく快適な音楽視聴や動画視聴ができましたね。
ゲームモードという68ミリセカンドの低遅延機能も搭載されています。
映像と音のズレを約0.068秒に抑えることで、スマホゲームや動画視聴の際に遅延が少なくコンテンツを楽しめます。
タップのタイミングが重要な音ゲーに最適かって言われると心もとない印象もありますが、一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも圧倒的にズレが気になりませんよ。
ダイナミックな音圧に満足
一番不安だった音質。インナーイヤー型ってカナル型に比べて音が悪いような印象をもたれている方も少なくないでしょう。
密閉しない分だけ、ドライバーから発する音の振動が直線的ではないですからね。
しかし、このイヤホンを推薦してくれたMURATA編集長いわく、「5千円のインナーイヤーとしては考えられないくらい音圧すごいよ」って。
実際視聴してみました。
チタンメッキが施されたLCP振動板の13mm大口径ダイナミックドライバーがものすごいパワフル!
隙間が生じやすいインナーイヤーなので、低音の効きがカナル型にくらべて弱いのは仕方ないんですけど、それよりも中音域の押し出しが強い!
ボーカルがくっきり明瞭に耳へアタックしていきます。音の解像度がシンプルに高くて、インナーイヤーの中でも明らかに音の粒立ちを感じるクリアな高音質です。
中域~高域の音場の広さもまずまずあって、縦横の音の波に広がりを感じさせます。空間表現にも優れていると言えます。
これがほんとにインナーイヤー?!しかも5千円台?!って不思議なくらい。
間違いなくコスパの高い高音質イヤホンだと感じました。
アプリからイコライザーを変更して音楽ジャンルに合う周波数帯を選択できます。必要に応じてカスタマイズしてくださいね。
ただ注意しなくちゃいけないのは、音漏れ問題。隙間があるインナーイヤー型イヤホンなので、音が漏れてしまい周囲に迷惑になることがあります。
電車で隣り合った人の邪魔にならないよう、音量はマナーを守って使用しましょう。
5千円台の価格ながら、通話用のノイズ除去機能も搭載されている点もうれしいところ。筆者のようにオンライン会議が多いビジネスマンには助かります。
片方のイヤホンにマイクが2基、両耳合わせて4基の全指向性マイクが内蔵されています。
ENCノイズリダクション機能に対応しているおかげで自分の話す声を拾って、周囲の雑音をカットしてくれるんです。
ノイズ除去効果が高くて、録音したWeb会議を聞いてみましたが、イヤホンをしている筆者の声がかなりクリア。
カフェでの打ち合わせだったんですけど、周りのガヤガヤした環境音をしっかりカットしてくれていましたね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
在宅での仕事中、作業用イヤホンや通話用イヤホンとして優秀だなって感じます。長時間での使用にも耳が痛くならないし、ノイズカットしてくれる通話品質も良くて、これからヘビーにお世話になりそうです。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:12 更新