今回ご紹介するのは、つい先日の2022年3月1日に出たばかりの新作「Shokz OpenRun Pro(オープンランプロ)」と同時発売された「Shokz OpenRun」!
OpenRun Proは、Shokzの技術すべてを集結させた骨伝導イヤホンとして発売前からかなり話題になっていたアイテム。実際に私も使ってみたんですがあまりの音質のよさにびっくりしました。
低音が強化されているとは聞いていたものの、まさかここまでとは...。音楽を再生した瞬間に頭全体が包み込まれるような重厚感と豊かな中高音が心地よくて、今まで試した骨伝導イヤホンの中では確実にナンバーワンだと言い切れるほど。
骨伝導イヤホンって、耳を塞がないから音質がイマイチってイメージがあったんですがその常識が覆りました。
通話品質もかなり良好で、オンライン会議なんかにも使いやすい。マイクにノイズキャンセリングが搭載されているから自分の声がクリアに伝わるんです。
音質だけじゃなく機能面もバッチリということで話題になるのも納得しました。
しかし、価格が23,880円とちょっとお高めなんですよね。
いくら最高音質っていっても、即購入するには迷う...って人も多いんじゃないでしょうか。骨伝導イヤホン初心者は、もっと悩みますよね。
そこで、注目してほしいのが今回ご紹介するShokz OpenRunってわけです。価格はなんとOpenRun Proより7000円も安い16,880円。
比較してみると結構リーズナブルだし、骨伝導イヤホンにしては妥当な価格です。
同時発売ということで、値段以外にも音質や機能などいろいろ違いが気になるはず。
ということで、Shokz史上最高音質ともいわれているOpenRun Proと比較して、OpenRunの音質・機能はどうなのか?実際に使ってみた感想を詳しくレビューしていきますね!
製品仕様はこちら。
- 製品名:Shokz OpenRun ワイヤレス骨伝導イヤホン
- 販売元:フォーカルポイント株式会社(神奈川県横浜市)
- ブランド:Shokz(旧AfterShokz)
- 型番:SKZ-EP-000006、SKZ-EP-000004、SKZ-EP-000003、SKZ-EP-000005
- JANコード:4512223691300、4512223691287、4512223691270、4512223691294
- 本体サイズ:約 W107×H45×D130mm
- 重さ:26g
- カラー:レッド、グレー、ブラック、ブルー
- スピーカー タイプ:骨伝導トランスデューサ
- Bluetooth規格:Bluetooth5.1
- ワイヤレス通信距離:最大約10m
- 周波数帯域:2400MHz-2483.5MHz
- 周波数特性:20Hz - 20kHz
- 感度:105+-3dB
- マイクタイプ:デュアルノイズキャンセリングマイク
- マイク感度: - 38dB +- 3dB
- 防水防塵等級:IP67
- 操作可能レンジ:10m
- バッテリー:リチウムポリマー
- バッテリー容量:160mAh
- 充電電圧:5V+-5%
- 最大充電電圧:5.25V
- 対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
- 最大連続使用時間:約8時間
- 充電時間:約1.5時間(急速充電対応→10分の充電で最大約1.5時間使用可)
- 待機時間:最大10日間
- 同梱物:マグネット式充電ケーブル、キャリングケース、ユーザガイド、保証書
- 保証期間:購入日から2年間
低音中音高音のバランス◎。ダイナミックさには欠けるが圧迫感のない快適なサウンド
みなさん、やはり一番気になるのは音質の違いですよね。
低音を強化していて重厚感のあるサウンドが楽しめるOpenRun Proに比べて、OpenRunはどんな音質なのかじっくりレビューしていきます。
開封シーンはこんな感じ。白い箱にOpenRunが鎮座していて高級感がありますね。付属品として巾着型のキャリングケースがついているのもありがたい。
これに入れて持ち歩けばイヤホン本体が傷つかないし、カバンの中でゴチャゴチャしないですよね。
早速装着して、音楽を再生してみます。
まず、驚いたのは音のバランスのよさ。確かに、OpenRun Proに比べるとワッと驚くような低音の迫力はないんですが、全体的に音が調和している感じで聴いていて心地よい。
メロディラインがはっきりと聴き取れるのはもちろん、バックでゆったりと鳴っている低音にも厚みがあるし、高音は粒立ちがはっきりしていて立体感があります。
低音の重ためなビート感やダイナミックさを感じたい人には物足りないかもしれませんが、普通に音楽を聴く分にはまったく申し分ない音質です。
骨伝導イヤホンって、耳へダイレクトに音が届かないからボヤッとした聴こえ方っていうイメージがあったんですが、全然そんなことない。
逆に耳を塞がないおかげで、頭全体で音が楽しめるという感じ。圧迫感がないから、大迫力のクラシックや激しめのロックなんかも疲れずに聴けますよ。
また、耳が開放されているため作業中の「ながら聴き」に使うのにも最適。小さめの音にすればカフェで程よく聞こえるBGMっぽくなって、仕事や勉強が捗りました。
外音もいい感じに聴こえるので交通状況を把握したい屋外でも安全に使えるし、リモートワーク中のインターホンも聞き逃しません。
ちなみに、操作方法はとっても簡単。まず電源のオンオフなんですが、右側にある音量調節のプラスマイナスボタンのプラス側を2秒以上長押しします。
オンになったら、LEDが青く点灯してお知らせしてくれるからわかりやすいですよ。
電源を切るときも同じようにプラス側を長押しすればOK。オフになったときはLEDが赤く点灯してくれます。
左側のマルチファンクションボタンでは、1回押すと音楽の再生&停止・2回押すとスキップ・音楽再生中に3回押せば1つ前の曲に戻ることが可能です。
なお、オーディオ再生中にプラスマイナスボタンを一緒に2秒間長押しすると、ボーカルモードとスタンダードモードでイコライザーの切り替えができます。
ボーカルモードは歌声がメインで聴こえる代わりに楽器が全体的にぼやけるので、バランスよく聴きたいならスタンダードモードで十分でした。
着信中はマルチファンクションボタンを1回押すと通話に対応し、もう一度押せば通話が終了できます。さらに2秒間長押しすると通話拒否もできるので便利ですよ。
わざわざスマホを出さなくていいから、仕事中や電車に乗っているときにも重宝しますね。
音漏れに関しては普段使う分には気にならないものの、静かな場所で目立つかな...というのが正直なところ。
電車の中をはじめ図書館や病院といった周囲の迷惑になりそうな場面では、音量を上げすぎないように注意しましょう。
羽のように軽い装着感。なのにホールド力は抜群だからスポーツシーンにも最適
装着感なんですが、イヤホンがめちゃくちゃ軽いおかげで「え?本当に着けてる?」と思わず疑ってしまいました。
なにせ重さはわずか26g。OpenRun Proよりも約3g軽量化していて、耳への負担をまったく感じません。
しかも、ネックバンド部分がやわらかいから着け心地がものすごくソフト。顔の幅にやさしくジャストフィットしてくれます。
実際に装着するとこんな感じです。こめかみの下あたりに寄り添う感じで振動部分がくるんですが、使用中のくすぐったさは全然ありませんでした。
また、押し付けられているような圧迫感はゼロなのに、ホールド力はしっかりあるのがポイント。
下を向いたり頭を左右にブンブン振ったりしてもまったくズレません。こんなに軽量なのに、ここまで装着感が安定しているってすごいですよね。
だいたい8時間くらい着けっぱなしにしてみたんですが、耳が痛くなったり疲れたりすることもなく、もはや着けていることすら忘れていたくらいストレスフリーでした。
さらに、耳に掛けるイヤホン部分が細くすっきりとしているから、メガネとの併用も問題なし。最近ではマスクをつけることも多いですが、互いに干渉しないので快適に使用できますよ。
防水防塵規格はIP67に準拠。スポーツシーンやトレーニング中といった汗をかく場面ではもちろん、雨が心配な屋外でも安心して使えます。
素材にはサラサラとした手触りのシリコンを採用しているので、汗によるベタつきや肌への不快感もありません。
バッテリー長持ち&急速充電対応。便利なマルチポイントペアリング機能付き
連続再生時間は、最長10時間。軽量なのにかなりバッテリーが長持ちですよね。
実際、朝から夜まで仕事中ずっと使っていたんですがもちろん充電切れすることなく、快適に音楽が再生できました。
充電するときは、専用のマグネットケーブルを使います。右側のプラスマイナスボタン付近に近づけるとパチッとくっつくのが面白いですよ。
なお、OpenRunはOpenRun Proと同様に急速充電に対応しています。なんとたったの10分充電するだけで、約1.5時間も使えるんだそう。
これなら、オンライン会議前に充電が切れそう!ってときでもサッとチャージできるから心強いですよね。
また、2つのデバイスと接続できるマルチポイントペアリング機能があるのも便利。
例えば、スマホとPCを接続している場合。スマホで音楽を聴いていてPCで動画を観たくなったとしたら、音楽を一時停止した後PCの動画を再生すれば切り替え完了です。
わざわざスマホを取り出して細々操作したり、Bluetoothの設定をし直したりっていう手間がないのがうれしい。
Bluetooth規格は5.1に対応しているから、再生中や切り替え時の音飛びもなくノンストレスです。
通話品質に関してもなかなかハイレベルでした。OpenRun Proと同じくデュアルノイズキャンセリングマイクが搭載されているので、周囲の雑音をしっかりカットしてくれます。
通話中は自分の声がクリアに届くし、相手の声もはっきり聞き取れます。会話のラグもなく、とにかく快適に会話できたという印象です。
とはいえ、骨伝導イヤホンは耳を塞がないため、周囲があまりにもうるさいと音が聴こえづらくなります。
ガヤガヤした屋外や交通量の激しい道路沿いなどで会話するには不向きでしょう。
使う状況や場面に合わせて、骨伝導イヤホンと耳を塞ぐタイプのイヤホンを使い分けるのがおすすめですよ。
ライターから一言
バランスの取れた音質が聴いていて心地よい骨伝導イヤホン「OpenRun」。 OpenRun Proに比べると低音の迫力は弱いですが、音楽視聴用として十分に使える優秀イヤホンです。かなり軽量だから、装着感も快適で長時間使用しても疲れませんでした。 機能面では OpenRun Proと負けず劣らずなので、なるべく予算を抑えたいという人にはもってこいのアイテムですよ。