動画を見ようと思ってもWi-Fiの回線速度が遅くて快適に見れないという方も多いと思います。
この記事では、Wi-Fiの回線が遅くなる理由や速度を上げる方法、回線を早くするためのおすすめの設置場所や通信速度が速いおすすめのWi-Fiの種類についても解説しています。
この記事でわかること
- Wi-Fiの回線速度を上げる方法
- Wi-Fiルーターのおすすめの設置場所とNGの設置場所
- サクサク繋がるWi-Fi速度の目安
- 通信速度が速いおすすめのWi-Fiの種類
Wi-Fiの回線速度が遅くなる原因は?
Wi-Fiの通信速度が遅いと感じるとき、以下の原因が考えられます。
- 同じ周波数帯を利用する機器と電波干渉を起こしている
- 接続している端末が多い
- Wi-Fiルーターと端末の間に障害物がある
- Wi-Fiルーターの置き場所が悪い
- Wi-Fiルーターや端末そのものに問題がある
- セキュリティソフトの影響
それぞれの原因と解決策を見ていきましょう。
同じ周波数帯を利用する機器と電波干渉を起こしている
Wi-Fiの回線速度が遅くなる原因として、同じ周波数帯を利用する機器と電波干渉を起こしていることが挙げられます。
Wi-Fiは、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を使用します。
これらの周波数帯を同じく利用する家電製品(例えば電子レンジや無線ヘッドホン)との間で電波干渉が発生すると、Wi-Fiの通信速度が低下する可能性があります。
これを解決するためには、ルーターの設定で利用する周波数帯を変更するか、Wi-Fiルーターと干渉を起こす可能性のある家電製品の距離をとるなどの方法があります。
接続している端末が多い
接続している端末が多いこともWi-Fiの回線が遅くなる原因となります。
同じWi-Fiルーターに多数の端末が接続されていると、その分通信量が分散され、各端末のインターネット速度が遅くなることがあります。
これを改善するためには、接続端末の数を減らす、または高性能なルーターに買い替えるなどの対策が考えられます。
Wi-Fiルーターと端末の間に障害物がある
Wi-Fiルーターと端末の間に障害物がある場合も回線速度が遅くなることがあります。
Wi-Fiの電波は壁や家具などの障害物によって弱まるためです。
これを解決するためには、ルーターの置き場所を見直す、または中継器を使用して電波の届く範囲を広げるなどの対策が有効です。
Wi-Fiルーターの置き場所が悪い
Wi-Fiルーターの置き場が悪い影響で回線速度が遅くなることもあります。
WI-Fiルーターの置き場が悪いと電波が適切に届かないことが大きな理由です。
ルーターは、高い位置に置き、周囲に電波を遮るものがない場所に設置することが推奨されます。
Wi-Fiルーターや端末そのものに問題がある
ルーターや端末のハードウェアが古くなったり、故障している場合も、通信速度が遅くなる可能性があります。
この場合は、新しいハードウェアに取り替えることで速度を改善できる可能性があります。
購入してから時間が経っている場合は特に注意が必要です。
セキュリティソフトの影響
セキュリティソフトの影響で回線速度が遅くなる可能性があります。
なぜならセキュリティソフトウェアの設定によっては、ネットワークのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるからです。
特にファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアは、データのやり取りをチェックするため、通信速度に影響を及ぼすことがあります。
Wi-Fiの回線速度を上げる方法は?
Wi-Fiの通信速度を上げるためには主に以下の方法があります。
- Wi-Fiルーターと機器の距離を近づける
- ルーターを再起動する
- 接続している端末の数を減らす
- 周波数帯を変更する
それぞれ解説します。
Wi-Fiルーターと機器の距離を近づける
Wi-Fiルーターと機器の距離を近づけると回線速度を上げられることがあります。
Wi-Fiの通信速度は、ルーターと端末との距離に大きく影響されるためです。
ルーターと端末の距離を近づけることで、通信速度を改善することができます。
ルーターを再起動する
Wi-Fiルーターを再起動することで、通信速度が改善する場合があります。
また、長時間起動している場合は電源を切ったり再起動したりすることも大切です。
接続している端末の数を減らす
接続している端末の数を減らすことでも回線速度が改善する可能性があります。
同時に接続する端末の数を減らすことで、通信量が分散されず、一つ一つの端末の通信速度が向上するためです。
周波数帯を変更する
電波干渉が原因で回線速度が遅い場合は、利用する周波数帯を変更することで改善することができます。
主に2.4Ghzと5Ghzの2種類がありますが、状況に合わせて使い分けるようにしましょう。
有線接続を試す
有線接続を試すことも回線速度を上げるために重要です。
一般的にWi-Fi接続よりも有線接続の方が通信速度は高速だからです。
可能であれば有線接続を試すことをお勧めします。
Wi-Fiルーターの買い替えやプロバイダーの変更を検討する
新しいルーターに買い替えたり、プロバイダーを変更することで通信速度を上げることが可能です。
旧式のWi-Fiルーターや低速のインターネットサービスを利用している場合は、是非試してみましょう。
Wi-Fi6で接続する
回線速度を上げたいならWi-Fi6で接続しましょう。
Wi-Fi6は、前世代のWi-Fi5に比べて通信速度が大幅に向上しています。
Wi-Fi6対応のルーターと端末を使用することで、高速な通信が可能になります。
デバイスのスペックを上げる
使用するデバイスのスペックを上げることも回線速度を上げるために重要です。
端末のスペックが低いと、通信速度が遅くなる可能性があるからです。
端末のスペックを新しいものに更新することで、通信速度を向上させることが可能です。
中継機を使う
回線速度を上げるには中継機を利用することも1つの方法です。
Wi-Fiルーターから遠い場所では通信速度が遅くなるため、中継機を使用してWi-Fiの範囲を広げると通信速度が改善する可能性があるからです。
Wi-Fiルーターのおすすめ設置場所は?
Wi-Fiルーターの設置場所は、通信速度に大きな影響を与えます。
Wi-Fiルーターのおすすめ設置場所は以下の通りです。
- 窓際
- 周りに家電がない場所
- できるだけ高い位置
それぞれ解説します。
窓際
Wi-Fiルーターのおすすめの設置場所の1つ目として窓際が挙げられます。
Wi-Fiルーターは可能な限り中心的な位置に置くと、全方向に電波を発信でき、通信範囲が広がります。
ただし、窓に近すぎる場所に設置すると、電波が外部に漏れやすくなりますので、注意が必要です。
周りに家電がない場所
Wi-Fiルーターのおすすめの設置場所の2つ目として周りに家電がない場所を選びましょう。
Wi-Fiルーターの近くに電子機器があると、その機器から発生する電波干渉が通信速度を遅くする可能性があるからです。
ルーターは、他の電子機器から離れた場所に設置することが望ましいです。
できるだけ高い位置
Wi-Fiルーターのおすすめの設置場所の3つ目としてできるだけ高い位置に設置するようにしましょう。
Wi-Fiの電波は、直進性があり、下に向かって広がります。
そのため、できるだけ高い位置に設置することで、通信範囲が広がります。
Wi-Fiルーターのおすすめできない設置場所は?
一方で、Wi-Fiルーターの通信範囲や速度を阻害する可能性のある場所もあります。
以下にその例を挙げます。
- 電波を発する家電製品の近く
- 自宅の床に直で置く
- 水槽・ウォーターサーバー等の水回り
- 部屋の隅や窓際
それぞれ解説します。
電波を発する家電製品の近く
電波を発する家電製品の近くにWi-Fiルーターを置くのはおすすめできません。
電子レンジや無線ヘッドホンなど、同じ周波数帯を利用する家電製品の近くにWi-Fiルーターを設置すると、電波干渉が発生しやすくなるからです。
自宅の床に直で置く
自宅の床にWi-Fiルーターを直で置くこともおすすめしません。
Wi-Fiの電波は上方向に強く発信されるため、床に直接置くと電波が地面に吸収されやすくなり、通信範囲が狭くなるからです。
床から高い位置に設置することをお勧めします。
水槽・ウォーターサーバー等の水回り
水槽・ウォーターサーバー等の水回りにもWi-Fiルーターを設置しないようにしましょう。
水は電波を吸収する性質があるため、水槽やウォーターサーバーの近くにWi-Fiルーターを設置すると、通信速度や範囲が低下する可能性があるからです。
部屋の隅や壁際
部屋の隅や窓際にWi-Fiルーターを置くのも避けましょう。
部屋の隅や壁際にルーターを設置すると、電波が壁に阻まれて通信範囲が狭くなる可能性があるからです。
Wi-Fiルーターを買い換えるベストなタイミングとは?
Wi-Fiルーターの性能は通信速度に大きく影響します。
Wi-Fiルーターを買い替えるベストなタイミングは以下の通りです。
- インターネット速度が安定しない場合
- 最新の通信規格に対応していない場合・セキュリティの暗号方式が古い場合
それぞれ解説します。
インターネット速度が安定しない場合
インターネット速度が安定しない場合はWi-Fiルーターを買い替えるベストなタイミングの1つです。
ルーターの故障や老朽化などの原因で回線速度がなかなか改善しない場合は、新しいルーターへの買い替えを検討すると良いでしょう。
最新の通信規格に対応していない場合
最新の通信規格に対応していない場合もWi-Fiルーターを買い替えるベストなタイミングです。
新しい通信規格が登場するたびに、通信速度は向上します。
現在のルーターが古い通信規格しか対応していない場合、新しい規格に対応したルーターに買い替えることを検討しましょう。
セキュリティの暗号方式が古い場合
セキュリティの暗号方式が古い場合もWi-Fiルーターを買い換えどきです。
Wi-Fiの暗号化方式が古いと、セキュリティが弱くなってしまうためです。
セキュリティを確保するためにも、新しい暗号方式に対応したルーターに買い替えることをおすすめします。
サクサク繋がるWi-Fiの通信速度の目安は?
快適なインターネット利用には、ある程度の通信速度が必要です。
目安の速度として下記が挙げられます。
- インターネット検索が楽しめる通信速度は10Mbps
- 動画を快適に楽しめる通信速度は2.5Mbps
- オンラインゲームに必要な通信速度は30Mbps
それぞれ解説します。
インターネット検索が楽しめる通信速度は10Mbps
インターネットの検索を快適に行うためには、おおよそ10Mbpsの通信速度が必要とされています。
検索が主な目的の場合は10Mbps以上のWi-Fiを選ぶと良いでしょう。
動画を快適に楽しめる通信速度は25Mbps
一般的に、動画のストリーミングを快適に視聴するためには25Mbpsの通信速度が推奨されています。
ただし、4Kのような高解像度の動画を視聴する場合は、それ以上の速度が必要となります。
高画質になるほど高速が求められます。
オンラインゲームに必要な通信速度は30Mbps
オンラインゲームを快適にプレイするには、おおよそ30Mbpsの通信速度が推奨されています。
30Mbps以上のWi-Fiを選ぶことでゲームの応答速度やラグを最小限に抑えることができます。
通信速度が速いWi-Fiのおすすめは?
通信速度が速いWi-Fiは、インターネットの快適さに大きく影響します。
インターネットを快適に利用できるWi-Fiは以下の商品が挙げられます。
- Mugen WiFi|大容量データ通信が楽しめる
- UQ WiMAX| 通信速度が速いWiMAX回線が使える
- ワイモバイル|エリアが広いので移動中なども快適に使える
それぞれ解説します。
Mugen WiFi|大容量データ通信が楽しめる
“Mugen WiFi”は、動画視聴やゲームなど、大量のデータを消費する場合に適しています。
理由として無制限のデータ通信が可能なためです。
UQ WiMAX| 通信速度が速いWiMAX回線が使える
“UQ WiMAX”は、最大1Gbpsの通信速度を誇るWiMAX回線を利用できます。
1Gbpsは1,000Mbpsなため通信速度が速く、快適なインターネット環境を求める方におすすめです。
ワイモバイル|エリアが広いので移動中なども快適に使える
“ワイモバイル”は、エリアが広いため、移動中でも通信速度が安定していることが大きなメリットです。
移動が多い方や外出先でもインターネットを利用したい方におすすめです。
Wi-Fi速度を上げることに関するよくある質問は?
Wi-Fiの速度に関しては多くの疑問があります。
以下に、よくある質問とその答えをまとめます。
回答を参考にWi-Fi速度を改善してみましょう。
Q:Wi-Fiの速度が遅い場合にはどうすれば良いの?
A:まずはWi-Fiルーターの設置場所を見直してみてください。
また、電波干渉を起こす可能性のある家電製品の近くにルーターがないか確認してみましょう。
それでも改善しない場合、ルーターの再起動や、最終的にはルーターやプロバイダの変更を考えると良いでしょう。
Q:Wi-Fiの速度は上げられるの?
A:はい、Wi-Fiの速度は上げられます。
Wi-Fiの速度は、ルーターの設置場所や使用している周波数帯、接続している端末の数などによって変動します。
これらの要素を最適化することで、速度を上げることができます。
Q:通信速度はどの程度あれば快適なの?
A:通信速度の必要性は、使用するサービスや行う活動によって変わります。
例えば、インターネットの検索を快適に行うにはおおよそ10Mbps、動画のストリーミングには2.5Mbps、オンラインゲームには30Mbpsが必要とされています。
まとめ:Wi-Fiの速度は工夫次第で上げられる!
Wi-Fiの速度は、ルーターの設置場所や周波数帯の選択、接続端末数の制限など、工夫次第で大きく向上させることが可能です。
また、ルーターやプロバイダの変更を検討することで、より高速な通信環境を得ることも可能です。
ルーターやプロバイダの調子が悪い場合は早急に買い換える方が良いでしょう。
自宅のWi-Fi環境が遅いと感じたら、是非これらの方法を試してみてください。