iPhoneへくっつけてケーブルレス充電ができ、おまけにスマホスタンドとしても使えるアンカー製モバイルバッテリー「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」を入手したのでレビューしていく。
同製品は、先日アンカーが発表したマグネットを活用した充電器シリーズ『MagGo(マグゴー)』のラインナップの一つだ。対応するのは、MagSafe充電機能を搭載するiPhone13シリーズとiPhone12シリーズのみ。
外出先でiPhone充電用のLightningケーブルを持ち歩く必要なく、マグネットでくっつけてワイヤレス充電できる便利なモバイルバッテリーだ。
充電機能に加えて、オンライン会議や動画視聴に役立つスマホスタンドにも変形する仕掛けが付いている。
『モバイルバッテリー』『ワイヤレス充電器』『スマホスタンド』の3つの機能が一つになった3in1設計。
一石三鳥、なんだか得した気分にもなる「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」を実際に使ってみる。
製品仕様はざっとこんな感じ。
- 製品名:Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)
- 型番:A1611N11、A1611031、A1611021、A1611061、A16110V1
- JANコード:4571411196577、4571411196898、4571411196904、4571411196911、4571411196928
- カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、パープル
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都千代田区)
- 種別:マグネット式ワイヤレスモバイルバッテリー
- 寸法(約):105mm×67mm×13mm
- 重さ(約):140g
- バッテリー容量:5,000mAh
- USB-C入力:5V=2.4A(最大12W)
- USB-C出力:5V=2.4A(最大12W)
- ワイヤレス出力:最大7.5W
- 対応機種:iPhone 13 mini、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max、iPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
- 同梱物:「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」本体、USB-C to USB-Cケーブル(0.6m)、説明書
- メーカー保証:24ヶ月
充電しながら持ち歩けるスリムボディ。さらにスタンドにも変形して実用的
モバイルバッテリー本体のサイズ感としては、10.5センチ×6.7センチ×1.3センチ。重さはiPhone13miniとほとんど変わらない約140g。
5000mAhのモバイルバッテリーとしては、スリムで軽量な部類といったところだろう。
iPhone背面にマグネットの磁力でくっつけて充電するタイプ。これだけ薄ければ充電しながらズボンのポケットにも入る。
「移動中に持ち歩きながら充電されている」という時間の有効活用ができる点が魅力だ。
握ってみるとこんな感じ。
モバイルバッテリー部分の厚みが約1cmちょっとあるので持ちながらとなると多少はかさばる。ただ、このかさばり具合がちょうどよいとも言える。
というのも、バッテリーが指にひっかかりを生み、iPhoneの持ち手みたいな役割を担(にな)ってくれるからだ。
裸でiPhoneを持つと薄すぎて扱いにくいという人もいるだろうし、外では落下の危険性さえある。そう考えるとあながち邪魔な存在という訳でもない。
重さも筆者であれば許容範囲内。
iPhoneの充電が切れそうなとき、充電しながら仕事のメッセージ返信や電話をしたり、ネットで調べ物をしたりする際に重宝した。
携帯性が高く操作性も確保されていて、日頃から持ち歩くモバイルバッテリーとして活躍するだろう。
お風呂のフタみたいな形をした折りたたんで使えるカバーが付いている。
このフタにより、スマホスタンドとしても使えるのだ。
iPhoneを縦向きでも横向きでも両対応している。
デスクでは縦置きにしておいて通知を確認しやすくしておいたり、横向きにして動画視聴をするなんて使い方ができる。
ちなみに横にするとiPhoneが浮いたような形になり、少し高さが出る。わずかではあるが、視線を上に向けることができる点も使いやすかった。
中に空間ができて指を通すこともできるが、フタの磁力はさほど強くない。故に片手操作時の落下防止リング的な使い方はできなかった。
外観的なところも見ておく。
バッテリー残量はインジケータで分かりやすくなっている。
また、iPhoneへくっつける側の面はiPhone筐体が傷つかないように優しい素材だ。
6.1インチのiPhone 13 ProやiPhone 13をくっつけると、下の部分がちょっぴりはみ出るくらい。
5.4インチのiPhone 13 miniなら下の部分が結構はみ出てしまう。6.7インチのiPhone 13 Pro Maxならはみ出しはなし。
ケーブルレス充電。出先のバッテリー切れからおさらば
バッテリー容量は5000mAhあり、給電ロスを考慮するとiPhone 13 Proならフル充電に少し届かないくらいの容量だ。
ワイヤレス出力は最大7.5W出力に対応。市販で多く出回っている値段の安い5W出力よりも速くiPhoneを充電できる。
メーカー公称値によると、iPhone13へのワイヤレス充電の場合、約3時間で最大95%までチャージできるそう。
マグネット式を採用したワイヤレスモバイルバッテリーだけあり、iPhoneを近づけるだけでくっつく。
しかも磁力が強力で、約900gの荷重に耐えられるほどだ。
iPhoneへくっつけて多少振ったくらいではズレ落ちる心配はない。また、MagSafe対応iPhoneケースとの相性も良く、強力にくっついてくれる。しかし、カメラユニット部分と干渉する場合もあるので注意が必要だ。
MagSafeに対応していない薄めのiPhoneケースならば使えないこともないが、磁力が低下して落下の危険性があるのでおすすめはしない。
今までLightningケーブルを持ち歩いていたが、ケーブルレス充電ができる「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」によって荷物が減った。
iPhoneを充電するためだけにLightningケーブルを携帯する必要がなくなった点は大きなメリットだろう。
USB-Cポートも付いているので、ケーブル接続によるiPhoneやワイヤレスイヤホンといった小型ガジェットの充電も可能だ。
USB-Cポートは、最大12W出力に対応しているので携帯する電子機器によっては充電できない場合も出てくるだろう。
おすすめとしては、12W出力に対応する「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」では充電できないタブレットやパソコンを持ち歩くなら高出力タイプのモバイルバッテリーですべてまかなってしまうのが良いと思う。
反対に12W出力までで事足りる小型の電子機器しか持ち歩かないのであれば、「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」を強くおすすめしたい。
また、モバイルバッテリー自体を充電しながらiPhoneのワイヤレス充電も可能。いわいるパススルー充電機能ってやつだ。
パススルー充電の場合にはワイヤレス充電をしているiPhoneへの充電がかなり遅くなる。実用的かといえば疑問が残る。あくまでもおまけくらいに思っておけば良いだろう。
動画レビューはこちら
ライターから一言
スピード重視ならケーブルを繋いで充電するモバイルバッテリーには敵(かな)わない。しかし今回レビューした『MagGo(マグゴー)』ならば、外出中の「ながら充電」において扱いやすく、ケーブルを持ち歩く必要もないことから出先利用に向いているモバイルバッテリーだ。スピード重視か携帯性重視か、どちらを優先するかで選んで欲しい。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:19 更新