最近アンカーから発売された完全ワイヤレスイヤホン「Anker Soundcore Liberty Neo 2」。
IPX7の高い防水性能だったり、アプリ連携ができるなど充実したスペックにもかかわらず、わずか4,990円(税込)という神コスパが話題ですよね。
AppBank Storeのイヤホン売れ筋ランキングでもさっそく上位にランクインしているほどの人気ぶりです。
さてさて、そんなイヤホンが発売から少したった今、一部ユーザから言われたことがあります。
「価格は満足しているけど、もう少しだけ音質が良ければ・・」「耳の骨が合わずにイヤーウィングが耳に収まらない・・」と、、、もう欲張りなんだから。
そこで僕からのアドバイスとして「1万円以上の高音質イヤホンを買いましょう。」なんて言えないし、「耳の形を変えるためにレスリングをはじめましょう。」とは口が裂けても言えません。
なので、なんとか良い手はないか?と考えて答えを導き出しました。
「Anker Soundcore Liberty Neo 2」の音質を1万円クラスに向上させ、イヤーウィングを使わずともフィット感を向上させられるたった一つの方法。
それが、最初から付いているイヤーピースを使うのではなく、ドイツの高品質プレミアムなリキッドシリコンを採用したイヤーピース「SednaEarfit Crystal(セドナイヤーフィットクリスタル) for TWS」に付け替えること。
5千円以下のイヤホンが、たったそれだけでびっくりするほど音質上がる?なんて、そんなうまい話あるわけ・・ってそこのあなた!騙されたと思って使ってみてください。聴覚に個人差こそあれど、僕の耳では結構変化します。おまけに、バチッとフィットしてより一層耳から外れにくくなったんです。
てな訳で、チート級のイヤーピース「SednaEarfit Crystal」をレビューしていきます。
製品仕様はこちら。
- 製品名:SednaEarfit Crystal for TWS
- JANコード:8809456020783、8809456020776、8809456020769
- サイズ:『SSS/SS/Sサイズ各1ペア』、『S/MS/Mサイズ各1ペア』、『M/ML/Lサイズ各1ペア』
- メーカー:AZLA(アズラ)社
- 種別:イヤーピース
- 素材:プレミアムLSR(リキッド・シリコン・ラバー)
SednaEarfit(セドナイヤーフィット)とは?
イヤホンが耳に合わない・・、より良い音質を・・。
なんてイヤホンに対する不満を取っ払うくらいの破壊力あるイヤーピースが「SednaEarfit Crystal(セドナイヤーフィットクリスタル) for TWS」です。
イヤホンに詳しい人なら知っているであろう、2017年に設立された新興イヤホンメーカー「AZLA(アズラ)」が開発したイヤーピースがSednaEarfitシリーズ。
そして今回レビューする「SednaEarfit Crystal(セドナイヤーフィットクリスタル)」は、シリーズの中でも完全ワイヤレスイヤホンに特化して作られた製品。今月2021年6月から発売された新しいイヤーピースなのです。
素材に、耐熱性・酸化抵抗性・表面張力・低温柔軟性に優れたドイツの最高級『プレミアムLSR(リキッド・シリコン・ラバー)』が使われています。
耳とイヤーピースの隙間をしっかり埋めて密着度を高め、それでいて長時間装着でも耳への負担を抑える柔らかい素材になっています。しかも、細菌が繁殖するのを抑制するそう。清潔に使えるってのがうれしいですよね。
788人もの外耳道データを分析して設計されているそうで、個人差のある耳穴にフィットさせて固定力を向上するように設計しています。
付けたときに耳穴へ「ぺた~」って張り付くイメージ。もうね、極上のフィット感を味わえます。
「Anker Soundcore Liberty Neo 2」にもともと付いているイヤーピースよりも穴が大きく広がったホーン形状をしています。音の直進性を向上させることで、ドライバーから発する音の波長というか振動が素直に鼓膜へ届くような設計になっています。
故に音の押し出しが強く、くっきりとした明瞭な音質へ変貌を遂げるというワケです。
「ぺた~っと張り付く」極上の付け心地。遮音性が向上し、外れにくくもなる!
形状としては、中心の筒がストレートにスッと伸びていて、その周囲を丸みを帯びたアウターがカバーしているような見た目です。
左の筒が赤いイヤピが「Anker Soundcore Liberty Neo 2」に元々付いていたもの。右が「SednaEarfit Crystal for TWS」です。
「Anker Soundcore Liberty Neo 2」のイヤーピースより「SednaEarfit Crystal for TWS」の方がストロークが短くなり、ドライバーから鼓膜までの距離が短縮されます。
透明で少ぉ~しスモークがかったような色をしています。まるで、黒い真珠のように奥深く光る荘厳な佇まい。なんとなく、凄みのある外観をしています。
素材に採用されているリキッドシリコンは柔らかくて耳穴の隙間を埋めて遮音性が高まります。張り付くというと言い過ぎからもしれませんが、かなり耳へフィットしてくれて位置ずれしにくく、不意に外れちゃったりってことも少ないと思いますね。
耳へぺた~って張り付く感じの質感。ちょっぴり指に吸い付くようなペタペタした感じです。だからこそ耳へ張り付くような装着感の強さを実現しているんでしょうね。その一方で、ゴミが付きやすいので注意が必要です。イヤホンを床に落としたときに、ホコリが結構張り付いてしまったので唯一の弱点かな~と。汚れが取れない場合には、水洗いして自然乾燥してあげてくださいね。
サイズは3種類。『M/ML/Lサイズ各1ペア』、『MS/M/MLサイズ各1ペア』、『SSS/SS/Sサイズ各1ペア』の組み合わせで販売されています。
「Anker Soundcore Liberty Neo 2」に付けてみたら・・聴こえなかった音が聴き取れるようになった。
さっそく、「Anker Soundcore Liberty Neo 2」へ装着したレビューをお届けます。
左はそのままで右が「SednaEarfit Crystal for TWS」を装着してみた様子。
もちろん充電ケースにもぴったり収まります。蓋を締めて充電できることを確認しました。
さっそく聴いてみたら・・かなりびっくり。音がくっきりして解像度が2段階上がり、分離感がより際立ちました。
ブレがちだったり、ボワッとしていた低音の輪郭がシャープになります。髭男みたいな男性ボーカルのJPOPは曲全体が引き締まってスッキリした印象に生まれ変わります。
低音がタイトになったせいか、中音域に関しては誰が聴いても結構変わるなぁ~って感じると思いますね。
まさしく音の輪郭がハッキリして解像度が2ランク上がります。分離感があって、ボーカルの歌声が鮮明になりますね。平面的な2Dな音が立体的な3Dの音の形へ変化して鼓膜に届く感じ。分かりやすかったのが、ボーカルの息遣いがはっきり聴き取れるようになったこと。もうね、全然違いますね。
もっと言うと低音の音圧で埋もれていたバックコーラスが明瞭に耳に入るようになり、楽曲に奥行きが生まれます。「あれ?こんな音鳴ってたの?!」って今まで聴いていた曲の中に新たな発見が生まれるでしょう。
音の聴こえ方もそうなんですけど、他にも音の毛色が変わったようにも思うんですよね。歌手との距離感がぐっと近づいたようなライブ感というか、生っぽさを覚えます。
例えるなら、イヤーピースを変える前は「10メートル先から大声で歌われていた」とするなら、イヤーピースを変えた後では「耳元20センチでささやくように歌われる」感じ。
耳に届くまでに紆余曲折たどって雑音が入り混じった状態で耳に聞こえていた歌声だったのが、イヤーピースを変えただけで歌声が鼓膜にダイレクトに入ってくるように変化します。そこには雑音などなく、ボーカルの歌声が生っぽく聴こえるイメージです。これはもう・・感動モノですね。
音とは話がそれるんですけど、圧迫感もかなり低減されるなぁ~と感じました。耳への負担が減るというか分散されることで、数時間付けていても痛くなることがなかったですね。
Anker人気イヤホンに付けられるか調べてみた
イヤーピースがイヤホンに取り付けられるか、そして充電ケースに収まるかをいくつか試してみたいと思います。
Anker製ワイヤレスイヤホンの中でも、売上ランキング上位に食い込む人気モデル「Soundcore Liberty 2 Pro」「Soundcore Liberty Air 2 Pro」「Soundcore Life P2」「Soundcore Life A2 NC」それぞれに装着してみて、しっかりケースに収まるか検証してみました。
装着する「SednaEarfit Crystal for TWS」は、サイズの大きなLを使用します。Lサイズがきちんとケースに収まればどのサイズでも収まるってことですからね。
それではいきましょうー!
まずは、音質に定評のある「Soundcore Liberty 2 Pro」です。
問題なく装着ができ、ケースにもすっぽり収納できます。
次にアンカー初のノイキャン搭載イヤホンとしてぶっちぎりのセールを記録し続けている「Soundcore Liberty Air 2 Pro」です。
しっかり付けられて、充電ケースにも収まります。使ってみたところ、耳とイヤーピースの間に隙間が前よりなくなり、ノイキャン性能が向上したように思います。ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンには、「SednaEarfit Crystal for TWS」の恩恵がより一層受けられるということですね。
「Soundcore Liberty Air 2 Pro」に付いているデフォルトのイヤーピースは、サラッとした質感になっていて耳穴の中でズレやすいという声も聞きます。しかしながらペタ~っと張り付くのでずれにくくなったのも良かったですね。
続いて5千円の価格ながら軽快な付け心地の防水イヤホン「Soundcore Life P2」です。
取り付け&ケース収納どちらも問題ありません。音質はやっぱり低音の領域がシャープになるので、重めだった曲調がスタイリッシュになる印象です。そのせいか、音楽視聴時の聴き疲れが低減しているように感じましたね。
最後にノイズキャンセリング機能を搭載していながら1万円以下で手に入る破格のイヤホン「Soundcore Life A2 NC」です。
きちんと付けられて、ケースにも入ってフタも閉まります。うん、まったく問題なし。
やはりノイキャンの効きが向上しています。ノイズカット効果が上がり、音楽がクリアに聴こえます。音質向上という意味でレビューしてきましたが、ノイキャン性能向上という意味合いでも「SednaEarfit Crystal for TWS」はおすすめできると思いますね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
音質向上・遮音性向上・フィット感向上・落下防止といった効果が見込めるイヤーピースでした。言い方が適切ではないかもしれませんが、「安物イヤホンを高音質化する」「ノイキャンの消音効果を高める」ようなイヤーピースを探しているならおすすめしたいですね。