めちゃめちゃノイキャンの効きが凄まじいと噂のイヤホン「PaMu Quiet Mini」を手に入れました。うちのバイヤーから話は聞いていて、業界最高水準のマイナス40デシベルの消音を実現するっていうヤーツ。
半信半疑でしたがノイキャンを起動した瞬間、「あれ、耳とれたのかな?」って。
それくらいパンチのあるノイキャン性能に驚きましたね。感覚にはなりますが、3万円するAirPods Proよりもノイズがカットされていると思いますね。
しかも、高性能ノイズキャンセリング機能付きでまさかの1万円台前半!こりゃー売れるわって。
もちろん、その他の音質だったり、接続の安定性だったり、かなーり満足できる逸品でした。1週間ほどガッツリ使ってみたので、余すことなくレビューをお届けます。
製品仕様はこちら。
- 製品名:PaMu Quiet Mini(パム クワイエットミニ)
- JANコード:4570047546510、4570047546503、4570047546497
- 型番:PM-T10M-MB、PM-T10M-BL、PM-T10M-PW
- カラー:ミッドナイトブラック、ストーンブルー、パールホワイト
- メーカー:Padmate(パッドメイト)社
- 日本正規代理店:(株)ロア・インターナショナル
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- ボタン操作方式:タッチセンサー
- 重さ:片耳約5g
- ドライバー:10mm口径チタンドームPEN振動板採用ダイナミック型
- チップセット:Airoha AB1562M + ams AS3460
- Bluetooth規格:バージョン5.2
- オーディオコーデック:SBC、AAC
- モード種類:ゲームモード(低遅延)、原音モード
- 専用アプリ:あり(モード変更やタッチ操作変更が可能)
- 充電ポート:USB Type-C
- 音楽再生時間:イヤホン単体で最大約4.5時間、ケース併用で最大18時間
- 満充電所要時間:イヤホン単体は1.5時間、ケースは2時間
- ワイヤレス充電:対応(ケースのみ)
- アクティブノイズキャンセリング方式:ハイブリッド式(フィードフォワード式&フィードバック式)
- ノイズカット性能:-40dB
- 外音取り込み機能(アンビエント):対応
- 防水規格:IPX4
- ハンズフリー通話:対応
- 同梱物:「PaMu Quiet Mini(パム クワイエットミニ)」本体、充電ケース、USB-Cケーブル、イヤーチップ(S・M・Lの3サイズ)、携帯用ポーチ、取り扱い説明書
業界最高クラスの消音!マイナス40デジベルのノイズキャンセリングの実力はいかに?!
3万円もするAirPods Proがおおよそマイナス35デシベルのところ、1万円前半にもかかわらず「PaMu Quiet Mini」は驚異のマイナス40デシベル!
amsというメーカーの最新チップ「AS3460」を搭載していてハイレベルなノイズカットを実現しているそう。
さらに、「PaMu Quiet Mini」は珍しいハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング設計になっています。
外側のマイクでノイズを察知して打ち消す『フィードフォワード方式』と耳の方の設置された内側のマイクで雑音を消して音を加える『フィードバック方式』のダブル仕様。この2つの強力なノイズキャンセリング技術によって消音効果をより一層強化させています。
その実力はいかに?!
さっそくノイキャンを起動して試してみました。
起動した途端・・「あれ、耳がとれたのかな?」って一瞬自分の耳が付いているか触って確かめたほど音をシャットアウトしてくれました。
街中のガヤガヤした喧騒が一瞬にしてスッとしぼみます。
リモートワーク中に道路から聞こえる乗用車やトラックの走行音、さらにバイクのエンジン音、はたまた工事現場のそばを通ったときの地響きなどあらゆる環境音が非常に精度高く打ち消しているように感じました。
地下鉄車内で窓を開けながら走っている場合、イヤホンのボリュームを上げてもゴー!っという凄まじい音には負けてしまいませんか?
都内の人なら分かると思うんですけど、大江戸線の地下鉄はマジでうるさくて・・。
でも、ノイキャンを使うと、まるで別世界。静寂とまでは言いませんが、けたたましい騒音が、スッと穴に収まるようにしぼんでくれます。マイナス40デシベルの実力はホンモノですね。
ロードサウンド等の低音の消音性能に秀でているかな~という印象ですね。低音はとてもよくカットされますが、一方で中音~高音にかけての消音効果はそこそこかなぁ~って。
オフィスでスタッフ同士が打ち合わせをしている声やカフェでカップルが楽しそうに話している会話みたいな中音~高音はノイキャンOFFのときより聞こえなくはなりますが、過度な期待は禁物って感じ。めっちゃくちゃカットするってワケではないのであしからず。
とは言えノイキャンイヤホンの代名詞でもある3万円のAirPods Proに匹敵するというか、AirPods Proよりも消音性能が勝っているように感じます。
ということで、優秀過ぎるノイキャンイヤホンであることに間違いありませんでした。これで1万3千円は反則モノ、コスパ良すぎ。1万円くらいでノイキャン性能の高いイヤホンを求めているなら、真っ先におすすめしたいくらいです。
タッチセンサーのスマートなコントロール。ケースはワイヤレス充電に対応。
ノズルの付け根付近にはタッチセンサーがあり、タッチパネル型ボタンを搭載。触れて操作する形になり、押し込むことなく耳に負担をかけずに各種コントロールができます。触れたときにカチャ!って音が鳴るので押している感覚を耳から認識できるのが便利です。
触れたときにすぐさま反応してくれるレスポンスの良さもナイスです。タッチ感度高めだと言って良いでしょう。逆にボタンの感度が良すぎて、イヤホン装着位置を直そうとしたときに指がセンサーに触れて誤操作しやすいのがデメリットとも言えます。
位置直しをする際には、イヤホン筐体のノズルの下側を指でつまんで装着し直すようにするのがおすすめ。タッチパネルに触れずに位置直しができますよ。参考にしてみてください。
操作方法は、専用アプリからカスタマイズすることができます。ダブルタップや長押しでとれるアクションがかなり細かく設定変更できるようになっていますね。音量調整も対応しているので好みに応じてカスタムしておくと良いでしょう。
参考までにデフォルトでの操作方法を具体的に説明しておくと・・
音楽の再生停止は左右どちらかのイヤホンをワンタップ、曲送りは右イヤホンをダブルタップ、曲戻しは左イヤホンをダブルタップ、音声アシスタントの呼び出しは左イヤホンを長押し。
着信時に右イヤホンをワンタップすると電話応答でき、通話中に右イヤホンをワンタップして電話を切ることが可能。
電車やバスの乗車中に架かってきた電話を応答拒否したいときは、右イヤホンをダブルタップしてあげます。
また、ノイズキャンセリング機能の起動は右イヤホンを長押しします。さらに長押しすると外音取り込み機能(アンビエントモード)の起動、もう一度長押しするとノイズキャンセリング機能に戻ってきます。
音楽の再生時間は、イヤホン単体で最大4.5時間、ケースに入れて充電することで最大18時間持ちます。
ケースに入れて充電を繰り返すことでマックス18時間持つのは良しとして、イヤホン単体利用で4時間半なのは、正直もう少し電池持ちが良ければ・・と思いますね。
リモートワーク中に作業用BGMを流しながら仕事をしたい僕にとっては、ちょっぴり短いかな~。
充電ケースにはUSB-Cポートが付いているのでケーブル接続でチャージします。もしくは、ワイヤレス充電に対応しています。なので、iPhoneのワイヤレス充電パッドを持っている人なら置くだけでケーブルレス充電できて便利ですよ。
「Bluetooth5.2」「MCSync」による安定した接続、さらに低遅延の動画視聴も!
接続がかなり安定しているのが良かったですね。完全ワイヤレスイヤホンに使われるBluetoothバージョンとしてはかなり新しいBluetooth 5.2に対応しています。
最近用事があって東京駅に行ったとき、ちょうど帰宅ラッシュにかぶってしまって人でごった返すホームだったんですけど音が途切れることがなかったです。電車の中でも音飛びがなくて快適な音楽視聴を体感できました。
あと注目したいのがアイロハ社の左右同時伝送技術『MCSync(エムシーシンク)』を搭載していること。
説明すると、一般的な完全ワイヤレスイヤホンでは、ブリッジ方式といって、スマホから左イヤホンにデータを送り、そして左イヤホンから右イヤホンへデータを送るっていうようにブリッジして左右のイヤホンから音楽が聴こえる仕組みなんです。
しかし、『MCSync』は左右のイヤホンそれぞれへ同時にデータを飛ばすことができるって技術。ブリッジせずダイレクトにイヤホン左右へ音を運べるので、無線接続が安定しているし、遅延が少ないメリットがあります。
駅や繁華街などの電波が混線した場所であっても接続が安定することから、音がブツブツ切れることが抑えられます。
動画視聴時に音と映像がズレてしまう遅延問題に対してもストレスなく快適でした。頻繁にYouTube等の動画視聴をする人にはぴったりですよ。
楕円形のユニークなイヤホン。ズレない装着感
イヤホンの筐体はハウジングからイヤーピースが下方向へ角度が付いています。下に角度が設けられていることで、押し込んで付けるよりもひっかけて装着するような感覚を覚えます。
僕の耳では頭を振っても耳から外れたり、ズレることもありませんでした。
そしてイヤーピース自体が楕円形をしているのが特徴的です。
カナル型採用のイヤホンですが、それほど遮音性は高くありません。悪い意味ではなくて、良い意味で圧迫感がないんです。
楕円形のイヤーピースだからだと思うんですけど、耳の中で空気の通りが良くてギュッと圧迫されたように感じにくい印象を受けます。
重さも片耳わずか5gしかないこともあり、軽快にフィットする快適さを体感できました。締め付けられる感じもしなくて、3時間くらいパソコン作業でずっと付けていても耳が痛くなりませんでしたね。
イヤーチップにはS・M・Lの3サイズが入っています。
おすすめなのは騙されたと思って全サイズ試してみること。以外にSサイズがぴったりだったり、Lサイズがちょうどよかったりする発見があります。
自分の耳穴に合うサイズを選べば音質やノイキャンの性能にもポジティブに働くので、じっくり吟味してサイズを選択してくださいね。
防水スペックはIPX4に相当します。浸水すると故障しますが、雨や汗なら問題なく使えるレベル。
傘をさすまでもない小雨だったり、ランニングに使いたい場合でも支障なく活用できますよ。
イヤホン装着のまま会話ができる!優れた外音取り込み機能
完全ワイヤレスイヤホンに搭載される人気機能の一つに外音取り込み機能があります。アンビエントモードなんて呼ばれ方もしますが、もちろん、「PaMu Quiet Mini」にも備わっています。
「PaMu Quiet Mini」は、遮音性が高いので装着しているとまともに会話ができません。そこで外音取り込み機能を起動させる訳なんですけど、しっかり目の前のレジの店員さんやオフィスのスタッフの話が耳に届きます。拾音性能は高い部類だと思いますね。
ランニングの際に「PaMu Quiet Mini」を使うなら、交通量の多い道路を走るときに危険なので、マストで外音取り込み機能をONにしておいてほしいですね。近づく車・バイク・自転車の気配やクラクションを的確に耳で捉えることができますよ。
低音の強い高音質。1万円台なら十分満足できる音だった
コーデックは、SBCとAACに対応しています。ドライバーには10mm口径の大きなダイナミック型ドライバーを積んでいます。振動板に軽量かつ高強度なPEN(ポリエチレンナフタレート)を使っていて、ドーム部にはチタン素材が採用されています。
音楽再生時のモードにはデフォルトの『BASS BOOST』とアプリから設定できる『原音』の2種類用意されています。
はじめから設定されている『BASS BOOST』モードは文字通り低音ががっつり効いていて、パワフルでブーストした迫力のある低音域が面で押し寄せるイメージ。ヒップホップとかEDMみたいなクラブミュージックをノリよく聴きたいときにおすすめです。
気になるとすれば、低音を響かせているからか、低音が強すぎて音の輪郭がボワッすることかな。中音域から高音域にかけてのボーカルが低音に負けて埋もれてしまう印象を受けるかも。その一方で、見方を変えれば、音圧重視で元気よくテンションの上がる音色とも言えますね。
『原音』モードは低音をスッと抑えられていて、中音域が前に出てきます。見通しが良くなり歌もの系の聴き心地が良くなります。2万を超えるハイエンドクラスの完全ワイヤレスイヤホンには及ばないものの、1万円そこそこの完全ワイヤレスイヤホンということを考えると十分満足できる仕上がりだと思いますね。
在宅勤務に役立つ「片耳再生」と「通話」
片方のイヤホンどちらかをケースに収納するだけで、片耳でのモノラル再生に切り替わります。
片耳再生ができることで自宅でのリモートワークにおいて、子供の声に耳を傾けられるし、玄関のチャイムに気づけるのでとても重宝します。
しかも、片方イヤホンのみ装着している状態のまま、ハンズフリー通話をすることが可能。電話をしながら家事をこなしたり、お仕事の打ち合わせでオンライン会議にも役立ちます。
通話品質も良くて、ビデオ会議際に音声が聞き取りにくいこともなく、自分の話を聞き返されることもありませんでした。クリアな音声コミュニケーションを実現しているイヤホンですね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
強力なノイズカットに驚かされ、さらに値段に驚愕したフルワイヤレスイヤホンでした。この性能で1万3千円って考えるとコスパ良すぎです。静寂を手に入れたい人におすすめしたいですね。