アンカーから、税込4,490円のお手頃フルワイヤレスイヤホン「Anker Soundcore Life P2 Mini」が発売されたということでレビューしていきます。
※後日発売されたブラック以外のカラーは販売価格4,990円(税込)です。
僕の記憶が確かなら、ここ1年くらいで発売したSoundcoreシリーズ完全ワイヤレスイヤホンの中で最も安価なモデル。
正直・・値段からして期待してなかったんですけど、使ってみて驚きました。
音質や装着感、通話品質や使い勝手など想定外に完成度が高くて・・値段間違えてないか確認し直しましたもんね。
ケースが小さくて携帯しやすく、初めて完全ワイヤレスイヤホンを使う人だったり、本命とは別に手軽に日常使いできるサブ機を検討している人にはぴったりではないかと思います。
一つ一つ機能を使ってみた感想や価格を考慮した上での品質をお届けします。
こんな人におすすめ
- 超軽量(片耳わずか4.4g)、軽快なつけ心地で長時間使用しても疲れにくいイヤホンを探している方
- ノイズキャンセリング不要、5千円以下で、十分な品質の完全ワイヤレスイヤホンを探している方
Anker Soundcore Life P2 Miniの製品仕様・スペック
- 製品名:Anker Soundcore Life P2 Mini
- JANコード:4571411196959、4571411196966、4571411196973、4571411196980、4571411196997
- 型番:A3944011、A3944021、A3944031、A3944061、A3944051
- 色:ブラック、オフホワイト、ミントグリーン、ネイビー、ピンク
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都中央区)
- 重量(約):4.4g(イヤホン片耳)、47g(ケース込み)
- 防水規格:IPX5
- ドライバー:10mm口径ドライバー
- コーデック:SBC、AAC
- Bluetooth規格:Bluetooth 5.2
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- USBポート:USB-C
- 再生時間(最大):イヤホン単体で連続8時間、ケース併用で32時間
- 充電時間(約):イヤホン2時間、ケース3時間
- Soundcoreアプリ:非対応
- イコライザー変更:3種類(通常モード・低音モード・ボーカルモード)
- 片耳再生:可能
- ハンズフリー通話:可能
- 通話用ノイズリダクション機能:対応
- メーカー保証:18ヶ月
- 同梱物:「Anker Soundcore Life P2 Mini」本体、充電ケース、イヤーチップ(XS、S、M、L、XLの5サイズ)、USB-C to USB-Aケーブル、クイックスタートガイド、安全マニュアル
短いイヤホン、小型ケース。携帯しやすいミニサイズがイイ
「Anker Soundcore Life P2 Mini」は名前にもある通り、「ミニ」なサイズ感がちょうど良いんですよね。
ブラックで統一されたシンプルな外観は高級感こそありませんが、小さくて可愛い見た目をしていて愛嬌があります。
イヤホンのステムが短めで装着したときにうどんが垂れてる感があんまり感じません。ステムが長いイヤホンの見た目が好きじゃないって人も僕の周りに多いので、そういった人には受け入れられやすいのではないかと。
充電ケース自体の形状は小型なので、ポケットにすっぽり収まって歩いているときに邪魔になりません。イヤホンを収納した状態でのケース含めてたったの約47g。単3乾電池が2本分くらいの超軽量です。
ケースの形・重量ともにポケットのINしやすい小物って感じ。手ぶらで出かけたい人からするとポイント高いですね。
イヤホン筐体は、防水等級IPX5に準拠しています。ランニング中の汗だったり、屋外で突然降り出す雨にも支障なく使えます。
小型ながら8時間の連続再生。しかもケース併用で最大32時間もの再生ができる電池持ち!
イヤホンのみで連続した再生時間は最大8時間あります。1日の勤務時間分くらいは持つ計算になりますね。
そしてケースにイヤホンを収納して繰り返し充電しながら使う場合はというと・・小型の充電ケースながら、合計の再生時間は最大で32時間を誇ります。さすがAnker、長時間持ちます。
モバイルバッテリーのリーディングカンパニーであるAnkerならではの、心強い電池持ちですよね。
充電ケースの後ろにはUSB-Cポートが付いています。同梱されているUSB-C to USB-AケーブルでUSBアダプタに繋いでチャージします。仮に出先でケースの充電が切れてしまったとしてもモバイルバッテリーなどと繋ぐことで電力チャージも可能です。
また、急速充電に対応しているのはうれしいポイント。10分間の充電で約1時間も音楽再生できちゃいます。生き急ぎがちな僕たち現代人にとっては、1分1秒が大切ですからね~、助かります。
ただし、ワイヤレス充電には対応していません。さすがにアンダー5千円の完全ワイヤレスイヤホンにそこまで求めるのは難しいんですかね。。ここは仕方ないでしょう。
最新のBluetooth5.2対応で安定の無線接続
最近ではリモートワークの導入によって電車通勤する人も減っていて満員電車に遭遇する場面が少なくなりました。それでも駅のホームや周辺のカフェでBluetoothイヤホンを使っていると音が途切れることもあります。
そういった意味で無線接続の安定性にも着目したいところ。
この「Anker Soundcore Life P2 Mini」はBluetoothバージョン5.2の最新規格に対応しています。電車やバス、駅周辺など人が集まる屋外で使用した感じ、接続が安定しなくて音飛びすることはありませんでした。
自宅での使用についても、壁1枚を隔てた隣の部屋に行っても音が途切れません。家でイヤホン装着しっぱなしで使っても問題ないですね。なかなか強い電波だと感じました。
軽い付け心地で長時間使っても疲れにくい
カナル型で耳の穴を塞ぐようにして装着します。片耳わずか4.4gしかない軽量なので、かなり軽快な印象を受けました。
4時間ほど装着して作業をしてみましたが、耳が痛くなるどころか、軽い付け心地がめちゃくちゃ快適でしたね。
軽いので耳に合わせにくいこともあるかもしれません。なので、ある程度耳穴に押し込んで徐々にクイクイして不快にならずに耳がフィットするポジションをみつけてあげるのがおすすめです。
遮音性はほどほどかな。ある程度は電車の走行音や繁華街の店内アナウンスが耳に入ってきます。アクティブノイズキャンセリング機能には対応していないので、外出中に音楽に浸りたいって人には・・どうかなって感じ。。
音楽に集中したいかつ、屋外利用がメインなら前のめりにおすすめはしないでおきます。笑
ハウジングにあたる部分がタッチセンサーになっていて、タップして操作します。触れたときのレスポンスも良いので操作はしやすかったですね。
操作方法を解説しておきます。
左右どちらかを2回タップで音楽の再生・停止、右を2秒長押しで曲送り、左を2秒長押しで曲戻り。
着信があった際には、左右どちらかを2回タップで通話に出られて、通話状態で電話を切るには左右どちらかを2秒長押しします。
Siriなどの音声アシスタントの起動は左を3回タップ、イコライザーの切り替えは右を3回タップします。
5千円未満なら十分楽しめる音質
コーデックにはSBCとAACに対応していて、ドライバーは小型の筐体ながら10mmの比較的大きなダイナミック型を積んでいます。
iPhone 13 Proを使ってAppleMusic内の音源を再生してみました。イコライザーは通常モードにしています。
で、実際音質がどうだったかというと、5千円未満の完全ワイヤレスイヤホンであることを考慮すれば低音の効きは十分あります。コンパクトかつ軽量モデルながら、迫力ある低音って感じ。一方、高音の明瞭さも感じることができるので、シンプルにドンシャリでした。
ただ、低音は強いんですけど、電車に乗っているときに聴くと走行音に押されてしまいます。かといって音量をあげると中音から高音がかすれてしまうので・・ちょっとイマイチでしたね。
また、音量を上げた状態でダンスミュージックを視聴すると、スネアやハイハット、あとは中音域が軽くてシャリシャリと擦れたように聴こえてしまいます。楽曲によってイコライザーを変更すれば多少は改善する感じです。
ちなみにイコライザーは、右耳をトリプルタップで変更できます。デフォルトは『通常モード』になっていますが、『低音モード』『ボーカルモード』に変更して音楽にマッチするものを選択してみてくださいね。
まとめると、楽器の音色を丁寧に聴きたい人には不向きかもしれません。しかし、屋内で作業中にノリよく音楽を流すような使い方であればおすすめできますね。音楽視聴用というよりも作業のおともとして使ってあげるのが向いていると思いました。
片耳再生もできちゃう
イヤホンは両耳で使うもの、と思っている人多いんじゃないでしょうか。生活様式が多様化している現在において、片耳だけでイヤホンを使う場面が個人的には多くなってきました。
自宅でテレワークをしているときとかまさにその典型例。作業中のBGMをイヤホンから流しながら聞きたい、だけど今日頼んでいた配達がくる。
そういったときって両耳塞いで音楽聴いてると玄関のチャイムを聞き逃しちゃうことも多々。そこで片耳再生が使えると結構便利です。
他にもランニング中にYouTubeをラジオ感覚で聞き流しながら走りたい。これも同じく両方の耳をイヤホンで塞いでいては交通量の多い道路を走るときに危ないことも。
そんなときって使わない方の片耳をケースに入れて自宅に置いておいても、装着しているもう片方のイヤホンだけで音楽再生や動画視聴ができるってかなり便利ですよね。
片耳再生に対応していないイヤホンの場合、片方のイヤホンをケースに収納してしまうと再生できなくなってしまいますからね。。
パソコンにBluetoothで繋いでオンライン会議に十分使える音声品質
オンライン会議用に手頃なモデルを求める人も多くなった完全ワイヤレスイヤホン。そこで気になるのが音声のやりとりがスムーズにできるかってことですよね。
「Anker Soundcore Life P2 Mini」にはAIノイズリダクション機能が搭載されていて、装着者である自分の音声と周りの環境音を自動識別した上で自分の声だけを拡大して通話相手に伝えてくれるんです。
ビデオ会議ツールのGoogle Meet(グーグルミート)やZOOM(ズーム)で検証してみたところ、ビジネスシーンにおいても十分使える品質であることが分かりました。
マイクの集音性能もまずまずだし、ノイズも気にならないレベルでした。お仕事用にイヤホンを探しているって人にもおすすめできますね。
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安物だからといって低品質・・ということではなく充実した機能と高い性能に意表を突かれたましたね。
作業用イヤホンやスポーツ用イヤホンとして、本命とは別にラフに使えるサブ機として活用が見込めます。特に、めちゃくちゃ軽いので、長時間装着していても苦にならない付け心地が魅力ですね。
こんな人におすすめ
- 超軽量(片耳わずか4.4g)、軽快なつけ心地で長時間使用しても疲れにくいイヤホンを探している方
- ノイズキャンセリング不要、5千円以下で、十分な品質の完全ワイヤレスイヤホンを探している方