ランナーの最適解、アンカーからスポーツに特化したシリコン製イヤーフック搭載イヤホン「Anker Soundcore Sport X10」が登場しました。
価格は9,990円(税込)。
カナル型の完全ワイヤレスイヤホンにニョロっと耳裏まで届いて固定してくれるイヤーフックが付いています。耳へバシッとフィットする着用感に加え、イヤーフックが耳からの脱落を防止。
しかも柔らかいシリコンを採用することで、皮膚にやさしくランニング中の上下運動で耳裏が擦れて痛くなることを最小限に。
耳から外れることも痛くなることもなく、安心して運動ができるイヤホンですね。
もちろん防水性も高くてIPX7に準拠。しかもSweatGuardテクノロジーにより、塩分を含む汗をかいてもイヤホンの劣化を防止してくれるそう。
イヤホン自体のスペックも高く、10mm口径ドライバーから耳障りになりにくいマイルドな低音が響き、ノイズキャンセリングモードや外音取り込み機能などシチュエーションに応じて最適な使い分けが可能。
これだけ充実した機能で1万円以下ってことなので、やっぱりアンカー、コスパ良し。そんなスポーツイヤホンの最新作「Anker Soundcore Sport X10」の使い心地をレビューしていきます。
こんな人におすすめ
- 耳から外れない、耳が痛くならない、安心して思い切り運動ができるイヤホンを探している方
Anker Soundcore Sport X10の製品仕様・スペック
- 製品名:Anker Soundcore Sport X10
- JAN:4571411199585
- 型番:A3961011
- ブランド:Soundcore(サウンドコア)
- 販売元:アンカー・ジャパン株式会社(東京都千代田区)
- 重量:片耳m約6.7g、ケース含んで約54g
- ドライバー口径:10mm
- イヤーフック:折りたたみ式
- オーディオコーデック:SBC、AAC
- Bluetoothプロファイル:AVRCP、A2DP、HFP、HSP
- Bluetooth:バージョン5.2
- 再生時間:通常モード→最長8時間・ケース込最長32時間、ノイズキャンセリングモード→最長6時間・ケース込最長24時間、外音取り込みモード→最長7時間、ケース込最長28時間
- ポート:USB-C
- 充電時間:イヤホンのみ約1.5時間、ケース約2時間
- ノイズキャンセリング:対応
- 外音取り込み:対応
- 防水等級:IPX7
- ボタン:物理ボタン
- Soundcoreアプリ:対応
- 同梱物:「Anker Soundcore Sport X10」本体、充電ケース、イヤーチップ5サイズ(XS・S・M・L・XL)、USB-CtoUSB-Aケーブル、取り扱い説明書
外観をチェック。汗に強い防水、急速充電対応
片耳は重さ約6.7gあります。最近のイヤホンがだいたい4~5gくらいなので、比較すると少し重め。
イヤホンをケースに収納して全体で約54gです。
ケースは正直、大ぶりかな。厚みはそれほどありませんが、面積的には大きめ。
最近のイヤホンケースってどんどん小型になっている中で、このケースは携帯性重視っていうことではないんでしょうね。
ランニングに行く際には自宅にケースを置いておくスタイルが良いかな。
でも、ケースが開けやすいのは良かったです。電池残量のインジケータ部分がボタンになっていて、プッシュするとフタがパカッと開きます。
この手のケースはあまり見かけないので、ナイスでしたね。
防水等級はIPX7あって、水にはめっぽう強いので大雨でも問題ありません。さらにスポーツ特化型イヤホンだけあり、汗にも強いのが特徴。
独自技術のSweatGuardテクノロジーを採用しているそうで、塩分を含む汗にも耐性があります。運動目的で使う人も、汗っかきの人も、安心ですよ。
ちなみに、汗をかいて汚れた後のイヤホンを放置するのは菌が繁殖するのでダメです。綺麗に拭いてメンテナンスしてあげるようにしてください。
通信はBluetooth5.2で安定しています。外で使っていて、途切れたことはほぼありませんでしたね。
しかしながら、動画の遅延が他のイヤホンに比べると大きめでした。運動用途に特化しているからかもしれませんが、口の動きと音声がわりとズレてますね。
YouTubeやネトフリなど動画を楽しむ目的としては向かないイヤホンだと思います。
再生時間は、イヤホン単体で連続最長8時間。ケース併用で最長32時間のたっぷりなバッテリー持ちです。
ノイキャン機能を使う場合は、イヤホン単体で連続最長6時間、ケース併用で最長24時間。
外音取り込み機能を使う場合は、イヤホン単体で連続最長7時間、ケース併用で最長28時間。
ケースの充電はUSB-Cポートからケーブルを接続します。
イヤホンは10分だけ充電すれば2時間再生できる急速充電にも対応しています。電池が少ないって状況でもパパっと充電してランニング~みたいに手軽に使えますね。
耳から落ちないイヤホン。耳が痛くないイヤーウイング
この「Anker Soundcore Sport X10」で最も気になる装着感についてです。
カナル型で耳穴に差し込んでいくスタイル。イヤーチップは5サイズ付いているので、自分の耳穴のサイズに合うものを選んでください。
不快感はなく、それでいて密閉感はかなりあります。装着した段階ですでに周りの音が遮断されます。遮音性は高めだと言えます。
でこのイヤーフックは柔らかくて肌なじみの良いシリコンが使われています。
折りたたみ式で、ケースから取り出してイヤーフックをクルッと回すようにしてセットします。
そして耳の後ろにかけるようにして着用するんですけど、走って擦れても痛くなったり、むず痒かったりすることもありません。
すっごく快適ですね。
ランニング中の上下振動や筋トレ中の力んだ状態など、かなりハードに使いましたが、とにかく耳にフィットしてホールド感が高いです。
耳から外れる気配は一切ないですね。運動にはぴったり。
ボタン操作は側面に付いた物理ボタンで行います。つまむような感覚で操作するので、耳穴に押し込む一般的なボタンの不快感はなし。
走っている最中にも誤操作が起きにくかったです。ただ、クリック感があるというより、ぎゅぎゅって押し込むようなイメージの押し心地なので、最初は違和感があるかもですね。
ノイキャンと外音取り込みの性能をアンカー人気モデルと比べてみた
モードの切り替えについて、デフォルト設定ではボタンを2秒長押しします。
すると、通常モードからノイズキャンセリングモードへ移行します。もう一度2秒長押しすると、通常モードに戻ります。
デフォルトでは外音取り込み機能がボタン側で操作できないので、アプリを開いて『コントロール』から外音取り込みモードも操作できるように追加しておくのがおすすめです。
いちいちアプリを開いて操作する手間が減りますからね。
9,990円(税込)のノイキャンイヤホン「Anker Soundcore Sport X10(写真左)」の騒音除去性能をチェックします。
同じく1万円を下回る人気モデル、8,990円(税込)のノイキャンイヤホン「Anker Soundcore Life P3(写真右)」と比較してみます。
「Life P3」は交通機関・屋内・屋外という3種類のノイズキャンセリングモードを切り替えられますが、「Sport X10」はそういった機能は付いていないようです。
なので、「Life P3」は屋外モードにして比較しました。
結論から言っちゃうと、「Life P3」が10だとしたら、「Sport X10」は8くらい。少し劣っている体感ではありましたが、決して悪くないですね。
ロードサウンドやエンジン、街中の騒音や人の足音などを沈めて集中できます。筋トレの最中なんかは、自分の息を吐く音も遠くなって音楽を邪魔せず、自分の世界に没入できます。
同じように外音取り込み機能も比較してみました。
「Life P3」では『全ての外音』もしくは『音声フォーカス』を選択できます。「Sport X10」では選べません。
なので、「Life P3」は『全ての外音』で比較しました。
これに関しては、どちらも同等レベル。車の走行音や近づくエンジンの気配、自転車のベルの音や話し声もしっかり入ってきます。
機械音っぽさはありますが、安全を確保しながらランニングするために使う機能としては十分だと思いますね。
マイルドで力強い低音。
ドライバーには10mm口径、コーデックはSBCとAACに対応しています。
音の特色としては、低域のキック感がありますが、どちらかというとマイルドな印象を持ちました。音の輪郭が丸くて、低音がただ強いだけではないです。
Ankerイヤホン特有の力強い低音を前に前にって感じではなくて、全体をまろやかにしつつ低音の土台がしっかりしている安定感をもたせています。
低音が効きすぎるイヤホンが苦手なんだけど、運動の後押しになる低音をカラダで感じてテンションを上げたい人にお勧めしたいですね。
アプリからプリセットされたイコライザーを選択するもよし、自分好みにカスタマイズするも良し。
よく聞く音楽ジャンルを考慮して設定しておくのが良いでしょう。
ハンズフリーでの通話品質は、屋外でも良好です。
それなりに車の通行量の多い道路沿いでも僕の音声はきちんと相手に伝わっているようでした。
また、ノイズキャンセリングによって、周辺音がカットされ、通話相手の声が聞き取りやすくて良かったですね。
アプリからスポーツ特化イヤホンならではの呼吸機能も。
『ウォーミングアップ』『クールダウン』『リラクゼーション』といった呼吸を整えるようなサポート機能が付いていましたよ。
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トレーニング特化型イヤホンとして使いやすい工夫が施されています。イヤホンを落としにくくズレにくいイヤーフックだったり、誤操作の起きにくい物理ボタン、周囲の安全を確保しながら走れる外音取り込み、集中してワークアウトに臨めるノイズキャンセリングなど、使ってみて運動に向いていると実感しましたね。
こんな人におすすめ
- 耳から外れない、耳が痛くならない、安心して思い切り運動ができるイヤホンを探している方