骨伝導でもなく、イヤホンでもない。
耳のそばで聴こえる自分専用のスピーカーのようなワイヤレスイヤホン「Haylou PurFree Buds」をレビューします。
優しく耳に寄り添い、装着時のストレスがまるでなし。
クリアかつナチュラルな音の聴こえ方をしていて、開放的なんだけどしっかり音楽を楽しめる設計です。
通話品質も高く、周囲のノイズをカットしてオンライン会議にも最適。
テレワーク時代にぴったりなイヤホンをじっくり吟味していきます。
製品仕様はこちら。
- 製品名:Haylou PurFree Buds
- モデル:Haylou OW01
- JANコード:4570047588954、4570047588961
- 日本正式代理店:株式会社ロア・インターナショナル(東京都新宿区)
- 形状:オープンイヤー型
- イヤホン操作:タッチセンサー&物理ボタン
- 重量:片耳約12.6g、ケース約98g
- 素材:チタン合金(イヤホン)、医療グレードシリコン(イヤーフック)、アルミニウム合金・ABS(ケース)
- ドライバー:16.2mmダイナミック型
- オーディオコーデック:SBC、atpX
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- チップセット:Qualcomm QCC3040
- Bluetooth規格:バージョン5.2
- 接続範囲:最大10メートル
- 再生時間:最大約8時間、充電ケース併用最大32時間
- 待機時間:最大75時間
- 充電所要時間:イヤホン約2時間、ケース約2.5時間
- 搭載ポート:USB-C
- 搭載バッテリー:リチウムポリマー 片耳55mA、ケース600mAh
- 防水防塵等級:IP55
- 通話用ノイズリダクション:cVc8.0、ENC(環境ノイズ除去)
- 片耳使用:可
- マルチペアリング:最大6台まで可
- 同梱物:HAYLOU PurFree Budsイヤホン・ケース、充電用USB-Cケーブル、説明書、保証書
基本スペックを抑える
ちょっぴり大きめなケース。アルミニウムで出来ているということもあり、もったときの重量感とテクスチャーの金属感がいい感じ。
ケースの重量は約98gほど。外観の高級感と触れたときの質感が結構好きかも。
やはりオープンイヤーのイヤーフック部分のサイズだけケースも大きくなってしまいますね。
家の中では問題ありませんが、携帯性を重視する外出中にはちょっぴりデメリットかなと。
イヤホン本体のハウジング部分には反射するデザインが施してあるのがオシャレ。イヤーフック先端には「HAYLOU」のブランドロゴが入っています。
防水防塵性能は、IP55あります。水に浸水するまでは持ちませんが、雨や汗、水しぶきなら全然支障ない防水性能をもっています。
さらに粉塵にも強いので、砂場での海水浴、山でのキャンプなどアウトドアにも心強いですね。
デバイスとのペアリングにはBluetooth5.2を使用。外出中の音飛びもほぼなく、安定した接続でした。
イヤホン単体の再生時間は、マックス8時間。ケースで約3回フル充電できるので、合計32時間ほど最大再生時間を確保できます。
充電にはUSB-Cケーブルを使います。ただ、ワイヤレス充電には対応していませんでした・・残念。
付けてみたら、何も感じないほど軽い。
装着方法は、耳にひっかけるようにして頭と耳裏の間に滑り込ませます。
付けてみると、軽さに驚きます。というか、付けてるのか分からないほどに、空気みたいな不思議な感覚。
片耳で約12.6gあるので、重いのかなって思っていたんですけど、めちゃくちゃ軽いです。
耳に触れるイヤーフックに医療グレードのシリコン素材が使われていて、赤ちゃんの肌に触れるときくらいソフトタッチなんですよね。
耳に電子機器が引っかかっているような異物感はまるでなし。快適過ぎます。
骨伝導イヤホンのような頭を圧迫されることもないので、骨伝導イヤホンが苦手な人でも付けられます。
もちろん耳を塞いでいないので、イヤホンのように耳穴への窮屈感もありません。
長時間付けていても、優しいシリコンのおかげで耳が痛くなることも疲れることもなかったですね。
さらに、ホールドされる感覚がないのに、頭を振ってもズレ落ちない。絶妙なイヤーフックのバランスが素晴らしいと思います。
イヤホンの操作は下側に付いた物理ボタンとハウジングのタッチセンサーのハイブリッド型。
音量は確実に調整できるよう物理ボタンで押します。タッチセンサーだと微妙な調節が不便だったりするので、物理ボタンで正解だなって。
再生や停止、曲送り・曲戻しなどはタッチセンサーの方で行います。タッチ感度も良く、触れて反応しないってこともありません。レスポンス良く操作できましたね。
ナチュラルな音!空間広がる自分専用ミニスピーカー
音を発するスピーカーが片耳4つずつ付いています。そのうち、耳に向かって付いているスピーカーが2つあります。
外耳道と鼓膜に直接音を届けるような指向性技術を取り入れた「聴こえ方」にこだわった設計なんだとか。
実際聴いてみると、「え、めちゃくちゃクリアに音が聴こえる!」って。
骨を伝って聴覚に振動を伝える骨伝導イヤホンでもなく、イヤホンのように耳に直接付けるストレートな聴こえ方でもない、新しい感覚です。
自分専用に小さなスピーカーが耳元に存在している感覚ですね。自分の周りの環境音もあいまって、空間の広がりを感じつつ、でもしっかり音楽が耳に届いている感じ。
通常のBluetoothスピーカーは、スピーカーと自分の間に距離がありますが、「Haylou PurFree Buds」はその距離感が一気に縮まって音楽に集中できる感じがしました。
骨伝導イヤホンみたいに振動がなくて快適ですね。
ドライバーにはイヤホンとしては大型の16.2mm口径ダイナミック型ドライバーを搭載しています。
耳穴を塞いでいないので、低域の迫力が心配でしたが、大きなドライバーがそこを補っています。こんなに力強いの!?って驚くほど。
こもった感じもなく、明瞭なサウンドです。
中域の開放的な伸び感が気持ち良く、ボーカルがスッキリ耳に入ってきます。聴き取りやすいし、その辺の骨伝導イヤホンより圧倒的に音質良いですよ。
音漏れに関しても、50%くらいの音量で1メートル離れた位置からカサカサ音がするってくらい。
もちろん音量を上げすぎたり、図書館みたいな静かな場所での使用には注意が必要ですが、音漏れ対策も十分にとられている感想です。
オンライン会議に最強かもしれん…
もはやパソコンに繋いでオンライン会議に必須なイヤホン。どーしても会議が長引いたり、会議が連チャンになったりすることってあるんです。
長時間イヤホンを装着していて「っっもう!」ってタイミングないです?笑
ずっと耳に付けてると窮屈になって不快感も出てきて・・みたいな。
そこで、このオープンイヤーが最強。まったく苦にならない。
しかも、通話品質がめちゃいい。
マイクの収音性能が高いし、cVc8.0ノイズキャンセリングと環境ノイズ除去機能の2つがあわさってかなりクリアに音声を伝えてくれます。
普通に屋外でのハンズフリー通話でも、ガヤガヤした場所や交通量の多い道路沿いでも普通に会話できます。
しかも、片耳イヤホンだけでも通話ができるので、ヘッドセットみたいな使い方も可能。音楽だけでなく、通話用ヘッドセット代わりにも十分使えますね。
動画レビューはこちら
ライターから一言
モワッとしたりブレたり、いわゆる骨伝導イヤホンに対する音の不満は一切なく、それでいてイヤホンの耳穴をふさぐストレスがない新感覚のワイヤレスイヤホンでした。