携帯やスマホの乗り換え手順が不安で乗り換えられずにいるという人も少なくありません。
大手キャリアではなく格安SIMを選択する場合、自分で乗り換えを進めなければならないケースが多いので、手順を事前に確認しておくと安心して進められるでしょう。
今回は携帯やスマホの乗り換え手順や乗り換える際の注意点を紹介します。乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 携帯を他社へ乗り換える手順
- 携帯を他社へ乗り換える際にかかる費用
- 携帯を他社へ乗り換える前にやっておきたいこと
監修者：山崎 剛
通信業界歴は長く、30年近く業界に携わっている。携帯電話・移動体通信はアナログ時代（1G）から取り扱い、販売経験も豊富。 某大手通信代理店では販売管理、店舗出店等、全ての運営を担当。 PHSを含む全キャリアの販売に携わり、年間1500人以上のお客様へ携帯電話の販売を行う。その後、キャリアアップ事業や法人事業に従事し、2019年に株式会社キャリアファインドを設立。 携帯ショップへの人材派遣を行っており、全国のお客様の携帯電話の契約をサポートしている。 株式会社キャリアファインド代表取締役。
監修者：藤本 尚也
大手通信会社であるソフトバンク株式会社の本社・大阪支社にて5年間勤務。 200店舗以上の携帯ショップのコンサルティング・マネジメントを行い、累計50万件以上の光回線・SIM回線を販売した。 マネージメントした販売スタッフは1000人を超え、半期営業成績1位を獲得した実績もあり。徹底的な現場主義で、自身で直接携帯電話SIM・光回線を販売した経験も豊富。 上場企業の大手量販店や併売店も担当経験があり、分析のためソフトバンクだけでなく、ドコモ・auなど競合他社の回線知識も豊富。 ソフトバンク勤務時代に培った経験をもとに、読者の皆様に向けて自分に合ったスマホ・SIMの選び方や光回線の選び方を解説しています。
携帯を他社へ乗り換える手順は？
高額な月額料金から解放されるため、またはサービス内容に魅力を感じて、多くの方が携帯会社を他社へ乗り換えることを検討しています。
以下に、具体的な手順を説明します。
- STEP1：乗り換え先の携帯会社を決める
- STEP2：乗り換え先で利用する端末が対応機種か調べる
- STEP3：SIMロック解除をする
- STEP4：乗り換え元でMNP予約番号を発行する
- STEP5：乗り換え先携帯会社に申し込む
- STEP6：乗り換え先で初期設定・回線の切り替えをする
STEP1：乗り換え先の携帯会社を決める
まずは乗り換え先のキャリアを決めましょう。
各社のプランや料金、サービス内容、キャンペーン情報などをチェックし、自分のライフスタイルに最も合った会社を選びます。
料金はもちろん、通信速度やエリアカバレッジ、端末の種類も重要な比較ポイントとなります。
STEP2：乗り換え先で利用する端末が対応機種か調べる
次に、現在使用している端末が乗り換え先のキャリアで使用可能かを調べます。
これは特にSIMカードに依存する機種や、キャリアが販売していない機種の場合に重要です。
端末の対応情報は各キャリアの公式サイトや店舗で確認できます。
STEP3：SIMロック解除をする
一部のスマートフォンは、契約したキャリア以外のSIMカードを利用できないSIMロックがかかっています。
これを解除することで、他のキャリアのSIMカードを使用可能になります。
各キャリアのショップやオンラインで申請できますが、事前に確認しておくことをおすすめします。
STEP4：乗り換え元でMNP予約番号を発行する
現在のキャリアからMNP（番号ポータビリティ）予約番号を発行します。
この番号があると、現在の電話番号をそのまま引き継げます。発行はオンライン、店頭、電話のいずれでも可能です。
なお、発行から有効期限は15日間です。
STEP5：乗り換え先携帯会社に申し込む
乗り換え先のキャリアに申し込みをします。
ここで、MNP予約番号を提出します。
契約内容やプラン、オプションサービスなどを確認しながら進めます。
STEP6：乗り換え先で初期設定・回線の切り替えをする
最後に、乗り換え先のキャリアで初期設定を行い、回線を切り替えます。
乗り換えによっては、新たなSIMカードが必要な場合もありますので、その設定もお忘れなく。
携帯を他社へ乗り換えるときの費用は？
携帯の乗り換えを考えるときに、気になるのが費用ですよね。
ここでは、主な費用を見ていきましょう。
- 1.解約違約金
- 2.契約事務手数料
- 3.MNP転出手数料
- 4.端末残債
1.解約違約金
初めに気をつけたいのが、解約違約金です。2年縛りの契約を途中で解約すると発生する費用で、キャリアによりますが一般的には約1万円程度です。
<h3>2.契約事務手数料</h3>
新たに契約するときに発生するのが、契約事務手数料です。
これもキャリアによりますが、3000円〜5000円程度が目安です。
3.MNP転出手数料
MNPで現在の電話番号を乗り換え先に引き継ぐときにかかるのがMNP転出手数料です。
これは3000円程度が一般的です。
4.端末残債
端末を分割払いしている場合、解約時に一括で残債を支払う必要があります。
乗り換え前に残債を確認しておきましょう。
携帯を他社へ乗り換えるときの注意点は？
携帯の乗り換えは便利ですが、いくつかの注意点もあります。
乗り換え前に知っておきたい情報をまとめてみました。
- 1.キャリアメールが使えなくなる場合がある
- 2.スマホの機種によっては乗り換え先に対応していない場合がある
- 3.携帯キャリアによっては解約月の月額料金が日割り計算されない
- 4.家族割やセット割が使えなくなる場合がある
- 5.端末の分割払いは引き続き請求される
- 6.MNP予約番号には有効期限がある
1.キャリアメールが使えなくなる場合がある
キャリアメールはそのキャリアに縛られているため、乗り換えると使えなくなる可能性があります。
重要な連絡先をキャリアメールに登録している場合は、乗り換え前にメールアドレスの変更をお知らせするか、他のメールアドレスを主用にするようにしましょう。
2.スマホの機種によっては乗り換え先に対応していない場合がある
スマホの機種によっては乗り換え先のキャリアに対応していない場合があります。
また、一部の機種はSIMロックを解除できないものもあるため、事前に確認しておきましょう。
3.携帯キャリアによっては解約月の月額料金が日割り計算されない
キャリアによっては解約月の料金が全額請求されることがあります。
乗り換えのタイミングを調整するか、解約手数料と比較してどちらがお得かを計算してみましょう。
4.家族割やセット割が使えなくなる場合がある
家族割りやセット割りなど、現在利用している割引が乗り換えると適用されない場合があります。
乗り換え前に、新しいキャリアでも同様の割引があるか確認しましょう。
5.端末の分割払いは引き続き請求される
端末を分割払いで購入している場合、乗り換えても分割払いは続きます。
一度に支払うことが難しい場合は、新しいキャリアでも分割払いが可能かを確認しましょう。
6.MNP予約番号には有効期限がある
MNP予約番号は発行後15日間有効です。
その期間内に新しいキャリアに移ることが必要なので、乗り換えの手続きを計画的に行うようにしましょう。
スマホのキャリア変更前にやることは？
キャリアを変更する前には、以下のような事前準備が必要です。
事前にこれらの手続きを済ませておくことで、スムーズなキャリア変更が可能になります。
- 1.SIMロック解除を済ませておく
- 2.端末残債を確認しておく
- 3.乗り換え先の対応機種を確認しておく
- 4.オプションの解約を済ませておく
- 5.スマホのデータ移行の準備をする
1.SIMロック解除を済ませておく
多くのスマートフォンにはSIMロックがかかっています。
これを解除することで、他キャリアのSIMカードを利用できるようになります。
SIMロック解除は現在のキャリアから申請できます。
2.端末残債を確認しておく
端末を分割払いで購入している場合、その残債を確認しておきましょう。
キャリアを変更しても、この残債は引き続き支払う必要があります。
3.乗り換え先の対応機種を確認しておく
乗り換え先のキャリアが現在のスマホをサポートしているか確認しておきましょう。
対応していない場合は、新しいスマホの購入を検討する必要があります。
4.オプションの解約を済ませておく
現在のキャリアで契約しているオプションサービスがあれば、これを解約しておきましょう。
オプションサービスにも解約手数料が発生する場合があります。
5.スマホのデータ移行の準備をする
スマホの連絡先やアプリ、写真などのデータは、新しいスマホや新しいキャリアでも利用できるようにバックアップしておくと便利です。
携帯の乗り換え先はどこがおすすめ？
携帯の乗り換え先は、利用者のニーズや予算によりますが、以下にいくつかのおすすめの選択肢を紹介します。
- ahamo | ドコモからのプラン変更が簡単
- LINEMO | ソフトバンクからのプラン変更が簡単
- povo | auからのプラン変更が簡単
- イオンモバイル | 各種手数料が無料
ahamo | ドコモからのプラン変更が簡単
ドコモユーザーであれば、プランをahamoに変更するのが簡単です。
データ通信量が多く、料金もリーズナブルなため、特にデータを多く使う方におすすめです。
LINEMO | ソフトバンクからのプラン変更が簡単
ソフトバンクからの乗り換えを検討している方にはLINEMOがおすすめです。
定額制で、データ容量に制限がないため、気軽にインターネットを楽しむことができます。
povo | auからのプラン変更が簡単
auからの乗り換えを考えている方にはpovoがおすすめです。
通話料が安く、ユーザーに優しいプランが特徴です。
mineo | ユーザーフレンドリーな格安SIM
ドコモ、au、ソフトバンクのいずれからでも乗り換え可能なmineoは、格安SIMの中でもユーザーフレンドリーなオプションとして評価されています。
イオンモバイル | 各種手数料が無料
イオンモバイルは、通常発生する手数料が無料というメリットがあります。
また、イオンの店舗で直接手続きができるのも便利です。
携帯を乗り換える手順に関するよくある質問は？
携帯の乗り換えに関しては、様々な疑問や不明点が出てくるかもしれません。
- Q.携帯の乗り換えで使えるキャンペーンはある？
- Q.携帯の乗り換え先はどうやって見つければ良い？
- Q.SIMロックって何？
- Q.格安SIMに乗り換えると通信速度が遅くなる？
- Q.機種変更してすぐ乗り換えても大丈夫？
Q.携帯の乗り換えで使えるキャンペーンはある？
A.携帯会社は乗り換えユーザーを増やすために、さまざまなキャンペーンを行っています。
具体的なキャンペーン内容は携帯会社の公式サイトをご覧ください。
Q.携帯の乗り換え先はどうやって見つければ良い？
A.インターネットで比較サイトを活用すると、各キャリアのプランやサービス、料金を比較することができます。
自分の利用状況やニーズに合わせて選んでください。
Q.SIMロックって何？
A.SIMロックとは、あるキャリアのスマホに他キャリアのSIMカードが使えないようにする機能のことです。
多くのスマホは販売時にSIMロックがかけられています。
Q.格安SIMに乗り換えると通信速度が遅くなる？
A.格安SIMは、大手キャリアのネットワークを利用しているため、基本的には通信速度は大きく変わりません。
ただし、混雑時間帯などは大手キャリアに比べて通信速度が低下することがあります。
Q.機種変更してすぐ乗り換えても大丈夫？
A.新たに端末を購入した後すぐに乗り換えることも可能ですが、一部のキャリアでは契約期間が短いと高額な解約違約金が発生することがあります。
まとめ：携帯を乗り換える手順はたったの6ステップ！
携帯の乗り換えは、6つのステップを踏むだけで完了します。
ただし、費用や注意点もありますので、しっかりと理解してから手続きを進めてください。
乗り換え先選びに悩んだ場合は、各キャリアの特性やサービスを比較することも重要です。
携帯を乗り換えることで、自分のライフスタイルに最適な通信環境を手に入れましょう。
