1万円そこそこでキック感のあるボリューミーな低音、高いノイズキャンセリング機能、スマホとパソコンに同時接続するマルチポイント対応、そしてなにより超小型で耳への収まりが心地よいフィット感を実現する理想的な完全ワイヤレスイヤホンの新作「Anker Soundcore Space A40」をレビューします。
音楽を楽しんだり、仕事でオンライン会議に使ったり、ランニングやジムでのワークアウトだったり、ノイキャンの静かな環境で作業に集中したり。
今やイヤホンはさまざまな使用目的で使われていますよね。
どんなシーンにも対応する全部入りの機能を盛りだくさんに詰め込んで、12,990円(税込)に抑えたハイコスパモデルが「Soundcore Space A40」です。
特に注目したいのが、イヤホンとケースのサイズと再生時間。
Ankerのノイキャンイヤホンとしては最も小型で耳にすっぽり収まる装着感が良いし、薄くてポッケに入れてもかさばらない携帯性。それにもかかわらず、最長50時間の再生時間という桁外れなバッテリー持ちが魅力。
そんな訳でたくさん発売しているイヤホンの中でも買いなのか?他のモデルと比較しながら、レビューしていきます。
製品仕様はこちら。
- 製品名:Anker Soundcore Space A40
- JAN:4571411199974、4571411199981、4571411199998
- 型番:A3936N11、A3936N21、A3936N31
- カラー:ブラック、ホワイト、ネイビー
- メーカー:アンカー・ジャパン株式会社(東京都千代田区)
- イヤーピース:カナル型
- 重量:イヤホン片耳約4.9g、ケース込み約58g
- ボタン:タッチセンサー
- ドライバー:10mm
- Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.2
- Bluetoothプロファイル:AVRCP、A2DP、HFP
- オーディオコーデック:SBC、AAC、LDAC
- 再生時間:通常モード→最大10時間・ケース併用最大50時間、ANCモード→最大8時間・ケース併用最大40時間、通常モード&LDAC使用時→最大6時間・ケース併用最大30時間、ANCモード&LDAC使用時→最大5時間・ケース併用最大25時間
- ポート:USB-C
- ワイヤレス充電:対応
- 充電所要時間:イヤホン→約2時間、充電ケース(ケーブル充電)→約3時間、充電ケース(ワイヤレス充電)→約3.5時間
- アクティブノイズキャンセリング:対応
- 外音取り込み機能:対応
- Soundcoreアプリ:対応
- マルチポイント:2台まで
- 防水等級:IPX4
- メーカー保証:あり
- 同梱物:「Anker Soundcore Space A40」本体、充電ケース、イヤーチップ(XS・S・M・L・XLの5サイズ)、USB-CtoAケーブル、説明書類
Ankerで最も小さい。
Ankerのノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホンの中で最も小さな外観をみていきます。
カラーにはネイビー・ブラック・ホワイトの3色があります。どれも流行りのマットテイストな質感。指紋が目立ちにくいですね。
イヤホン本体はロゴのあるタッチセンサー部分だけマットで、ステム(ノズル)は光沢感のある感じ。
ケースサイズを比較すると、左から順に「Soundcore Space A40」、現役バリバリの人気機種「Soundcore Life P3」「Soundcore Liberty 3 Pro」「Soundcore Liberty Air 2 Pro」。
どのモデルよりも「Soundcore Space A40」が小型で薄い形をしています。
ここからも分かる通り、ポッケに入れて持ち歩きたい派の男性なら心つかまれるんじゃないでしょうか。ズボンがボコッとしてしまうと動きにくいし、ダサいですからね。
イヤホン本体も比較していくとこんな感じ。「Soundcore Space A40」最も小型です。
無駄がなく、耳に納める箇所のコンパクトさに磨きがかかっていますね。完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり小さな部類に入るでしょう。
防水等級はIPX4に相当していて、雨にも汗にも問題なく使えます。運動用途で使いたい場合にも役立ちますね。
驚異の最大50時間再生
先にみてきた通り、イヤホンもケースもかなり小さいんですけど、逆に再生時間がめちゃくちゃ長いんです。
「Soundcore Life P3」が最長35時間。
「Soundcore Liberty 3 Pro)」が最長32時間
「Soundcore Liberty Air 2 Pro」が最長26時間。
そして、「Anker Soundcore Space A40」はなんと最長50時間。飛び抜けてますね。汗
これだけ小さくなったので、バッテリーの積載する場所が狭くなったはずなんですけど・・。電力効率が向上しているんでしょうね。素晴らしい。
詳しい再生時間は通常モードで使用した場合、イヤホン単体で最長10時間、ケース込みで最長50時間。
ノイキャンモードで使用した場合、イヤホン単体で最長8時間、ケース込みで最長40時間。
ケースの充電方法は、USB-Cケーブルでの接続とワイヤレス充電の2パターンから選べます。
ワイヤレス充電パッドに置くだけで充電できるワイヤレス対応なのもポイント高いですね。
接続の安定感良し。さらにマルチポイント接続に対応!
Bluetooth 5.2対応で、電車内や外で使っても音飛びなどが起きにくい安定した無線接続でした。
うれしいことにマルチポイント接続にも対応しています。僕の場合、iPhoneとパソコンに同時接続しています。
テレワーク中、iPhoneでは音楽を聞いたり、電話がかかってきたときに応答。そしてパソコンではYouTubeを観たり、Web会議に参加したり。
「iPhone→パソコン」「パソコン→iPhone」という切り替えがスムーズなので非常に便利ですね。
これがマルチポイントに対応していないイヤホンだと、いちいちiPhoneとのBluetooth接続を一度切り、パソコンとのBluetooth接続を開始しなければいけないので、かなり面倒ですからね。
耳に溶け込む一体感
長時間のイヤホン使用には装着感が大事。「Anker Soundcore Space A40」の小型で収まりの良さはいかほどか。
片耳は約4.9gの軽量タイプ。実際付けてみた感想は、かなり良かったです。
コンパクトなので、耳の穴と周囲の耳介にすっきり収まって負荷が少ない印象です。半日ずっと着用し続けましたが疲れたり痛くなりませんでした。
軽いし、耳に一体化するように溶け込んでくれるので、ストレスなく長時間利用ができましたね。
ハウジングにはタッチセンサーが搭載され、触れて操作します。タッチ感度もよく、しっかり反応してくれて快適でした。
ただ、長押しに関しては、長めかなと。2秒ってなっているんですけど切り替わるまで3秒くらいかかって、ちょっと長いなって思いました。
アプリから割り当てるアクションは変更できるので、カスタマイズ性も高いと言えます。
遮音性の高いウルトラノイズキャンセリング2.0
アンカー製ノイキャンイヤホンのカテゴリーにおいて、ハイエンドモデルに位置する「Soundcore Liberty 3 Pro」と同じく、Anker独自のウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載しています。
遮音性が高く、うるさい場所での音楽視聴をがっつりサポートしてくれます。
消音効果のレベルとしては17,800円の「Soundcore Liberty 3 Pro」に匹敵する高さを実感しました。デジタル耳栓代わりになるので、音楽を再生せず、カフェで仕事や勉強に集中したいときにも重宝するでしょう。
アプリからノイズカットレベルを手動で強~弱に変更するか、自動にするかを選べます。個人的には自動にしておいて良いかなと。
場所によってナチュラルに切り替えてくれるので、ノイキャン特有の詰まった感じも状況に合わせて緩和してくれてストレスなく使えますよ。
また、風切り音の低減してくれる機能もあるので、外で使うときやランニングに便利ですね。風切り音を使っているのと使っていないのとでは、ボーカルのクリアさがまるで変わってきます。ビル風が強い場所や走りながら使いたい人におすすめしたい機能ですね。
外音取り込み機能も使ってみました。室内では相手の声は聞こえやすくなりましたが、外では音声以外も一気に面で入ってくるような感じ。
会話目的よりも、電車のアナウンスとかを聞き取りやすくするならアリかなと思います。
キック感のある低音の力強さはさすがアンカー
10mmのドライバーを積んでいて、対応コーデックにはiPhoneのAAC接続、ハイレゾ級のLDACに対応しています。
個人的にはLDACにまで対応するほど音質にこだわる人なら、もっと音質特化のハイエンドイヤホンを選ぶと思うので、ちょっとオーバースペックかなと。
どちらにせよ、僕のようにiPhoneユーザなら、LDACは使えませんので留意しておきましょう。
視聴環境は、iPhone 14 Proを使って、アップルミュージック内の音源を聴き込みました。
結論としては、さすがAnker、キック感の強さが際立つ迫力と臨場感を味わえる1万円以上のコスパでした。
ドライバー口径としては、「Soundcore Life P3」が11mm、「Soundcore Liberty 3 Pro」が10.6mmということで、少しだけ劣ります。
確かに音の厚みや重量感は2モデルより低めですが、それでもボリューミーな低域は体感できるレベルの高さがあります。
アンカーイヤホン共通して言えますが、低音と高音が際立っているような音楽には適しています。メリハリのあるEDMやポップスには満足できると思いますね。
アプリからイコライザー調整もできますので、プリセットされているジャンルから選ぶか、もしくはアナログでいじることもできますよ。
最後に通話に関して。
iPhoneでの電話やパソコン接続でのオンライン会議などに使用しました。通話品質に問題なく、いずれも快適だったので不満なしといったところです。
動画レビューはこちら
ライターから一言
レビューはしませんでしたが、アプリから細かくタッチ音のON/OFF、低遅延で動画やスマホゲームが楽しめるゲームモード、聴覚診断のHear ID、装着テストなども行えるなどカスタマイズ性も申し分ありません。これだけそろって1万円台前半なら間違いなく買いだと思いますね。