
※2021年10月1日より価格改正があり、販売価格が3,980円(税込)から4,378円(税込)に変更となりました。記事内に表記されている価格は記事執筆時点での価格となります。
健康のことを考えると、平日も休日も家にこもっているのはやっぱりストレスもたまるし運動不足にもなってしまいます。
そのせいか、最近ではますます外でランニングしている人が増えてきたように感じます。そこで今回は、5千円以下でランニング用途に使えるおすすめイヤホン「SOUNDPEATS TRUEFREE2」をレビューしていきます。
驚きなのがイヤホンのお値段。5千円以下どころか、なんと3,980円(税込)(※1)で手に入る格安フルワイヤレスイヤホンなんです。
(※1 記事執筆時点での価格です。)
実は、「SOUNDPEATS TRUEFREE2」は昨年8月から発売されていて、AmazonなどのECモールではかなり売れているイヤホンなのです。
ロープライスにもかかわらず、防水性能は完全防水級のIPX7なので雨や汗にも支障なく使え、Bluetooth 5.0による音飛びを抑えた接続を実現。
押し込んで操作する物理ボタンは動いている最中には誤操作を防ぎ、耳へしっかり固定できるイヤーウィング付き。
ノイズキャンセリングやアンビエントモード(外音取り込み)には対応していないものの、3,980円(税込)からは考えられないほどのスペック。
安かろう悪かろうではなく、安かろう良かろうな完全ワイヤレスイヤホンです。
雨や汗に強い完全防水性能・イヤーウィングによる外れにくい耳への装着感・イヤホン単体再生での適度なバッテリー持ち・外でも安定したBluetooth接続・・
っていうことを総合的に考慮したとき、防水性能があって運動用イヤホンとして汚れても気にせずラフに使えるサブ機の購入を検討している人におすすめですよ。
さっそく使ってみたフィット感や使い勝手、さらに気になる音質や通話品質などを網羅してレビューをお届けします。
製品仕様はこちら。
- 製品名:SOUNDPEATS TRUEFREE2
- JANコード:6941213645258、6941213645265
- カラー:ブラック、ホワイト
- ブランド:SOUNDPEATS(サウンドピーツ)
- 製品種別:フルワイヤレスイヤホン
- 重量(約):片耳5g、ケース38g
- イヤーピース形状:カナル型
- 操作方法:物理ボタン式
- チップセット:Realtek8763VHC
- ドライバー:6mm複合振動板ドライバー
- オーディオコーデック:SBC
- プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
- 接続方式:TWS Plus
- Bluetooth規格:バージョン5.0
- 無線接続距離:最大10メートル
- 再生時間(約):イヤホン単体4時間、ケース併用20時間
- スタンバイ時間(約):50時間
- USBポート:USB Type-C
- 充電所要時間(約):イヤホン1時間、ケース2時間
- アクティブノイズキャンセリング:非対応
- 外音取り込み:非対応
- 片耳モード:対応
- ハンズフリー通話:対応
- 防水等級:IPX7相当
- 同梱物:「SOUNDPEATS TRUEFREE2」イヤホン&ケース、イヤーピース(S・M・Lの3サイズ)、イヤーウィング(3サイズ)、USB-C to USB-Aケーブル、説明書
チープ過ぎないシンプルデザイン。イヤホン筐体は完全防水クラスのIPX7を誇る!

さっそくパッケージを開封していきます。
付属品にはイヤホンと充電ケース以外に、イヤーピースがS・M・Lのサイズ違いで3セット、耳の中にひっかけて固定するイヤーウィングが3セット、充電用USBケーブル、ユーザーマニュアルというラインナップ。

ケースとイヤホンは、ブラック一色で統一されています。イヤホンのハウジングにはブランドロゴの「S」と刻まれているのみ、シンプルな外観をしています。

カラバリにはホワイトもあります。こちらはホワイトをベースにハウジング部分などが濃いグレーになっているバイカラーです。ん~デザイン的にはどうだろ・・好みが分かれそうかな。笑
ブラックもホワイトも4千円以下のイヤホンなので決して高級感はありませんが、めちゃくちゃチープ感があるって訳でもない印象です。これだけ安いし、運動目的で使うことを考えればそこまでデザインにこだわる必要はないでしょう。

イヤホンはIPX7の完全防水クラスを誇ります。IPX8が最高スペックなので、その一つ下のランクです。
雨で濡れたり、汗をかいたくらいではイヤホン内部に水が侵入して故障することを防ぐ、完全防水級なので運動中には心強いですね。

再生時間は連続して約4時間、ケースに入れて充電を繰り返すことで20時間の再生が可能。
最近の完全ワイヤレスイヤホンにしては、連続再生4時間だとちょっぴり少ない気もしますが、運動用途なら別。例えば、4時間以上もランニングすることは考えにくいことを考えれば、まぁ4時間再生できれば十分だと言えるでしょう。

ケースの充電にはUSB-Cポートからケーブルを繋いでチャージします。


ちなみにイヤホンへイヤーウィングを付けた状態でケースに収納できます。しかし、イヤーウィングしっかりハマっていないと充電できてなかった・・ということが何度かありました。

なので、イヤホンがしっかりケースに収まっているか確認するよう注意が必要ですね。


手のひらサイズのケースですが、若干の厚みはあるかな。ポケットに入れて持ち歩く際にはゆったりめのズボンに入れるようにした方が良いですね。タイトなズボンだとボコッとする可能性があります。
耳に固定して外れにくいイヤーウィング

カナル型のイヤホンには付属品のイヤーウィングを装着することができます。

耳の中でしっかり固定するような格好になり、ランニング中の上下振動だったり筋トレ中に力んだりしても外れることはありませんでした。

耳の形には個人差があってイヤホンが耳からポロッと落ちてしまう人もいるでしょう。そういった人が運動中に外れにくいイヤホンとして選ぶにもおすすめだと思います。

片耳でメーカー公称値約5gの軽量設計なので重いなぁ~と感じることはないですね。ただ長時間付けているとイヤーウィングにあたっている耳のところが痛くなることもあります。なのでパソコン仕事など屋内で使うならイヤーウィングを外して装着してあげることをおすすめします。

遮音性はカナル型なので高めではありますが、密着して外音を遮断します!っていうイメージではなく、ふんわり遮断する感じ。イヤホンの筐体が縦に長いせいか、耳に対して横というかイヤホン左右に空間が残っているような感触を覚えます。
隙間とまではいきませんが、耳とイヤホンの間に多少の空間を感じるおかげで、密着度の高いカナル型イヤホンでよくありがちな水の中にもぐっているときみたいな閉塞感は感じませんでした。カナル型イヤホンが苦手な人でもアリじゃないかなって思います。

操作するには物理ボタンが採用されていますので、そちらをグッと押して再生停止などを行います。割と力を入れて押し込む感じなので、耳穴へイヤホンが押し込まれて負荷がかかってしまいます。慣れるまでにちょっと時間がかかるかもしれません。
押し込む必要はあるんですけど、タッチパネルだと操作しにくいので、運動中に使うなら物理ボタンが向いているのでその点では良いのかなって。
ボタンを押して操作できることを紹介します。
再生・停止は左右どちらかのイヤホンをクリック、曲送りは右イヤホンを1.5秒長押し、曲戻しは左イヤホンを1.5秒長押しします。
音量アップは右イヤホンをダブルクリック、音量ダウンは左イヤホンをダブルクリック。
着信中に電話に出るには左右どちらかのイヤホンをクリック、応答を拒否する場合には左右どちらかのイヤホンを1.5秒長押しします。
3,980円の格安イヤホン、音質はいかに!?

スマホとの接続はBluetooth 5.0に対応していて、外出中にも安定しています。人で溢れかえる新宿駅のホーム、人通りの多い新宿駅前、さらに近所で走って使ってみましたが電波が干渉して音が飛んだりすることは極めて少ない印象でした。
街中でのランニングにおいて十分使える接続の安定性があると言えます。
メーカー交渉によると、コーデックにはSBCのみに対応しているようです。僕のようなiPhoneユーザが使えるAACコーデックには対応していないので、SBCでの音楽データ伝送となります。


ドライバーは口径6mmの複合振動板ドライバーが採用されています。気になる音質は、シンプルに分かりやすいドンシャリです。低音と高音が強くて、中音が弱い感じ。特に4千円以下とは思えない低音の効きは良かったですね。いわゆる流行りのズンズン低音を響かせて飛び跳ねる系のEDMとか重めのヒップホップには向いている印象です。
高音域は前に出てきますが、解像度の高さは期待しない方が懸命でしょう。しっとりめのポップスやジャズのようなゆったりした曲には向かないと思いますね。高音~中音域のボーカルが軽くて物足りなさを感じてしまいます。でも3,980円ってことを考えれば十分満足できますけどね。

しかも、今回は運動用におすすめしたくてレビューしているので、運動中に聴く曲といえば激しめが多いと思います。なので楽しくノリよくテンション上げていくアッパーな曲であれば全然問題ない音質だと言えます。

そして片耳だけで音楽再生ができる片耳モードも使えました。片方の耳を空けてもう片方の耳だけで音楽視聴したり、YouTubeなどをラジオ感覚で聞けます。

自転車の往来が激しい歩道を走っているときに結構危ないこともあったので、気配を感じやすいように片耳を空けて走るのが安全です。外を走るときには意外に役立つ片耳再生を活用して安全にランニングをしてくださいね。

少し気になったのはレイテンシー(遅延)です。iPhone 12 ProでYouTubeアプリから動画を観ることが多いんですけど、動画内でYouTuberが話す口元の動きと耳へ聞こえる音声にズレがある印象です。ちょっぴりストレスになるかもしれませんね。
どちらかというと、動画視聴に使う目的では選ばない方が無難だと思います。あくまでも運動用として使ってあげるのが向いているでしょうね。
通話品質はそこそこ。

内蔵されたマイクによりハンズフリー通話にもちゃんと対応しています。
ただ、通話品質に関してはそれほど高くない印象です。

テレワークでのオンライン会議としてパソコンへ接続して使いましたが、少しこもっているような感じ。
ノイズが混じったり聞こえにくいことはありませんが、取引先との商談などシビアなビジネスシーンではこちらの音声をなるべく明瞭に届かせたいと思います。なので、仕事用に活用するには不向きかもしれませんね。

一方で、ランニング中にかかってきたプライベートな電話くらいなら問題なくコミュニケーションがとれるかなぁ~とは思います。
動画レビューはこちら
ライターから一言
運動中に使うならおすすめしたい衝撃のコスパを誇る防水完全ワイヤレスイヤホンでした。巣ごもりやリモートワークでなまった体を動かしたいけど、本命イヤホンは汚したいって人にサブ機として使ってほしいですね。
今回紹介した商品はこちら
2023.03.09 16:27 更新