
え、3千円台?!
コスパに定評があるタオトロニクスからまた一つ、完全ワイヤレスイヤホンの高コスパモデル「TaoTronics TT-BH1113」が登場しましたね。
価格は3,480円(税込)。
低価格で買えるローエンドモデルの中では品質が高く、音質・通話・着用感など納得できる使い心地でした。
普段使いから運動用などサブ機として、手軽に使える2台目イヤホンとしても重宝しそう。
実際に使ってみた点をふまえてレビューをお届けします。
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- 製品名:TaoTronics TT-BH1113
- JAN:4580703520822、4580703520839
- カラー:ブラック、ホワイト
- ブランド:TaoTronics (タオトロニクス)
- メーカー:株式会社SUNVALLEY JAPAN(東京都中央区)
- 重量(約):片耳3.5g、ケース40g
- 防水等級:IPX5
- イヤホン操作:タッチセンサー
- ドライバー口径:8mm
- コーデック:SBC
- Bluetoothバージョン:5.2
- 充電ポート:USB-C
- 再生時間(約):イヤホンのみ5時間、ケース込み30時間
- バッテリー容量:30mAh(イヤホン)、600mAh(ケース)
- 急速充電:5分間の充電で75分再生
- 低遅延ゲームモード:対応
- 通話用ノイズキャンセリング(ENC):対応
- 同梱物:「TaoTronics TT-BH1113」本体、USB-A to USB-C充電ケーブル、イヤーチップ3サイズ、説明書
着用感の軽いイヤホン

カラーにはブラックとホワイトの2色があり、ケースは片手で握れるほどのコンパクトサイズ。

ケースの寸法は、約56mm×52mmあり、厚みが約28mmほど。少しケースの厚みがあるかなって気もしますが、小型な部類には入ります。

イヤホンはカナル型イヤーピースの形状で、片耳の重さは約3.5gの軽量。

実際付けてみるとカナル型のギュッとした閉塞感が少なく、耳への負担は軽め。長時間でもストレスのかかりにくい付け心地でした。
その反面、遮音性は高くないし、ノイズキャンセリング機能も付いていないので、地下鉄の騒音環境下では音楽視聴に向かないと思います。

タッチセンサー操作によって、音楽再生や一時停止、曲送り・曲戻し、音量の上げ下げ、ゲーミングモードの起動、着信応答・着信拒否が行なえます。
タッチした後の反応が少し遅いようにも思えますが、感度はそこそこ高い印象です。

防水等級はIPX5に対応していて、雨天時にも使え、運動中の汗にも耐えられます。
スマホとのワイヤレス接続はBluetoothバージョン5.2に対応。電車の中、駅のホーム、街中など電波が混線しがちな状況であっても安定した無線通信ができました。

バッテリー持ちはイヤホン単体利用で連続約5時間、ケース併用で合計約30時間の音楽再生が可能。
5分間の充電で約75分間の再生ができる急速充電にも対応しています。長距離移動時に電池が切れても、ケースに入れて5分待てば、1時間以上も音楽再生ができる点はメリットですね。

ケースの充電はUSB-Cポートから行います。さすがに3千円台なので、ワイヤレス充電には対応していませんでした。
低遅延ゲームモードでズレを抑える

YouTubeなどの動画視聴時、それほど音と映像がズレてしまうことは気になりませんでした。
音楽ライブの映像だったり、アマプラでの映画なども視聴しましたが、口の動きと音声はすごく気を遣って見ない限りは、ストレスなく楽しめると思います。
しかし、対応コーデックがSBCのみなので、どうしても通信の際にロスが起きてしまいます。

そこで低遅延ゲームモードが搭載されています。
左右どちらかを3秒長押しすると、0.6秒(60ms)に遅延を抑えるゲームモードに移行します。

音声の遅延がプレイに影響する音ゲーに関しては、ゲームモードの恩恵が受けられます。
とはいえ、音とアクションのタイミングがシビアなタイトルをプレイする場合には、ぴったり合うというレベルではありませんので留意が必要です。
音質は価格以上

3千円台の完全ワイヤレスイヤホンなので、音質面はどうなの?って不安ですよね。
実際に、iPhone14Pro内のApple Music音源をいくつも視聴してみた印象をお伝えします。あくまでも3千円台のイヤホンなので、同価格の他社製品に比べての評価になります。

ドライバーは最近では標準サイズと言える8mm口径のドライバーを積んでいます。そのため、音の出力具合というか音圧はそれなりにあります。
パワフルとまではいかないものの、環境音に負けない音の発し方をしてくれます。音量がただ大きくて、割れているような感じも少ないので、優秀です。


音質的には、低音は少しこもった印象に聴こえますが、中域はキレイに鳴らしてくれます。広域は抑えめなので、中域を中心にチューニングされているような感じかな。
中域にくっきりとしたハリ感があり、ボーカルの歌声が明瞭です。男性の低い声より、女性の高い声がよりクリアにスッキリ聴こえます。女性ボーカルのポップスなんかに向いていますね。
しずかな室内ではなく、外出中に使うという前提なら周辺音も交じるんで、低域のモワッとした不安定さが気になりつつも、まぁ価格を考えれば許容範囲内でしょう。

この音で3千円台なら、価格以上の音質といって差し支えないのではないかと思います。
雑にと言っては語弊がありますが、運動やちょっとしたお出かけ、学生さんなどラフに使えるお値段を抑えたイヤホンとして十分な音質ではないでしょうか。
ハンズフリー通話、Web会議のイヤホンとしても

ハンズフリー通話やWeb会議で使用するイヤホンとしてもチェックしておきたいのが、音声通信の品質です。
通話時にイヤホン装着者周辺の環境ノイズを低減する「通話用ノイズキャンセリング(ENC)」に対応しています。
テレワークでは外から聞こえる車の走行音や換気扇・エアコンの音も気にならないレベルで低減してくれます。
また、外出中にも賑わう繁華街や人の往来が激しい駅前であっても、通話にそれほど支障がでない騒音カット効果を実感しました。

ハイエンドイヤホンのように、むちゃくちゃ通話が明瞭ってほどではありませんが、それなりに使えるって感想。
通話用にコスパの良いイヤホンを探しているってビジネスパーソンにもおすすめできる通話品質を実現していると言えます。
ライターから一言
タオトロニクスのハイコストパフォーマンスを誇る完全ワイヤレスイヤホンは、3千円台にしては接続の安定性や遅延の少なさなど性能が高く、音質も価格を考えれば納得できるレベルでした。個人的にはストレスなく長時間付けられる装着感の軽さが気に入りましたね。低価格で完全ワイヤレスイヤホンを検討している人におすすめできますよ。
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2023.03.14 09:00 配信