
はじめてレビューするブランドEarFunのノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free Pro 2」を試してみました。
価格が今の時点で8,560円(税込)というアンダー1万円ながら、騒音カット性能や重低音の力強い音質などなかなかにスペック高くてハイコストパフォーマンスに感心。
メーカー公称値でマイナス40デシベルのノイズキャンセリングは、この価格帯にしてはかなりレベル高く音楽に没入できます。
ドライバーは6mm口径ということで大きくはないんですけど、結構音質が良くて、見た目以上にパワフルな低域を響かせてくれます。
ウインナー一本分くらいの小型かつスリムな充電ケースが持ち歩きやすくて、イヤホンのフィット感も良し。マイクの集音性能も高く、Web会議で十分役立つ通話品質もイイ。
トータルでバランスがとれた完成度の高い逸品でしたね。さっそく使ってみた感想を混じえて性能をみていきましょう。
[目次]
製品仕様はこちら。
- 製品名:EarFun Free Pro 2
- JANコード:6974173980114
- 代理店:ナイコム株式会社(東京都品川区)
- 重量:片耳約4.1g、ケース&イヤホン約38g
- ドライバー:6mmダイナミック型
- イヤホン形状:カナル型
- ボタン:タッチセンサー
- USBタイプ:USB-C
- 入力:DC 5V 1A
- Bluetoothバージョン:5.2
- ワイヤレス接続距離:最大15メートル
- 周波数:2.402GHz - 2.48GHz
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- Bluetooth送信出力:<7dBm
- チップセット:AIROHA製
- コーデック:SBC、AAC
- バッテリー容量:イヤホン片耳→35mAh、充電ケース→420mAh
- 再生時間(最長):通常モード→6時間・ケース併用30時間、ANCモード→5時間・ケース併用25時間
- 充電所要時間(約):1時間(イヤホン)、2時間(ケース)、3.5時間(ワイヤレス充電)
- ワイヤレス充電:対応(ケースのみ)
- アクティブノイズキャンセリング:対応
- 外音取り込み:対応
- ハンズフリー通話:対応
- 片耳再生:対応
- 防水規格:IPX5
- 同梱物:「EarFun Free Pro 2」本体、充電ケース、シリコンイヤーピース(4サイズ)、イヤーフック(3サイズ)、USB-Cケーブル、説明書
小指2本分、すっごく小さなケース

外観をチェックしていきます。
ケースは、素材にアルミニウム合金を採用していて、暗めのグレーにつや消しがされた高級感のある見た目をしています。
触った感じの質感も良くて、チープな印象はありません。上部のフタに「earfun」というブランドロゴが付いています。とてもシンプルですね。

めちゃくちゃ小さな小指2本分くらいのサイズ感。シャウエッセンみたいなフォルムで、指先にちょこんと乗るくらい。


ズボンのポケットにも難なく出し入れできます。重さも約38gしかないので、携帯しやすいですね。


イヤホン自体も小型で片耳約4.1gほど。

耳におさめた状態で存在感の少ない印象を受けます。スッキリしていて見た目にも良さげです。

カナル型で装着感も優しく、軽快で心地よいフィット感を感じます。

イヤーフックが付いていて耳へしっかり固定できるので、頭をふったり走ったりしても外れにくかったです。

汗や雨にも耐えられるIPX5の防水性能を有しているので、運動中にも使う分にも安心です。


バッテリー持ちは、通常再生で最長6時間、ノイキャン起動再生で最長5時間。まぁ今どきの完全ワイヤレスイヤホンとしては普通かな。

ケース併用ではノイキャン起動再生で最長25時間あります。通勤通学で使うなら、1週間くらいは充電しなくても過ごせるかなってくらい。


USB-Cケーブルでの充電の他、ワイヤレス充電器にも対応しています。手持ちのiPhoneやアンドロイドスマホのチャージ用にワイヤレス充電器を持っている人なら、ケーブルレス充電ができて便利ですよね。
音途切れしにくいBluetooth接続、遅延の少なさ、タッチセンサーの操作性

デバイスとの接続は最新のBluetoothバージョン5.2に対応。接続はすごく安定していますね。
外出中の利用に関しても、電車内や駅構内など人が集まる場所で音飛びはほぼありませんでした。
チップセットにはAIROHA製が採用されていて、動画視聴時の音ズレも少ない印象です。
遅延が気になる場合には、低遅延モードも用意されています。体感的にはそれほど縮まっているってのは感じませんでしたね・・。おまけ程度に考えておくと良いかなと。

ハウジングがタッチセンサー式のパネルになっていて、触れて操作します。軽く触れて反応してくれるので、感度は高めで快適でした。
右イヤホンをワンタップで音量アップ、左イヤホンをワンタップで音量ダウン。
左右どちらかのイヤホンをダブルタップで再生や一時停止、右イヤホンをトリプルタップで曲送りができます。ただ曲戻しはできないみたいでした。
左イヤホンをトリプルタップでゲームモード(低遅延モード)の起動。
左イヤホンを長押してノイキャン・外音取り込み・通常モードの切り替え変更ができます。それぞれアナウンスが流れるので、今どのモードに移行したのか把握できるようになっています。
そして最後に右イヤホンを長押しすると音声アシスタントが起動します。
Webミーティングにも十分使える通話品質とマイク性能

ノイズリダクションといって、周辺音を低減して音声を通話相手に届けるテクノロジーが搭載されています。
PCでのWebミーティングでも十分使えました。相手の声もしっかり聞こえるし、こちらの声も的確に拾って届けてくれますね。

イヤホンが小型なので、口元とイヤホンまでの距離が結構離れていて心配だったんですが、通話品質が気になることはありませんでした。
音質は低域の強いドンシャリ。想像以上に音が良き

音は、8千円台ならめちゃめちゃ良い音質です。分かりやすい低音寄りなドンシャリ。まさに今どきのイヤホンって感じ。

ドライバーにグラフェンフィルムを採用した6mm口径のダイナミックドライバーを積んでいて、コーデックはiPhoneユーザにうれしいAACに対応。


低域のキックが強めでかなり鼓膜に響きます。低音の圧がパワフルなので、ランニングやワークアウト中に聴きたいEDMみたいなウェイ系の音楽と相性が良いです。
どっしりしていて、歪みもなく安心して聴ける音です。
歌もの系のアカペラはもう少し中域が前に出てきて欲しい気がしますが、まぁ価格を考えれば十分でしょう。
音楽を聴き込むのではなく、ラフに元気良く楽しく聴ける音色かな。ハイエンドイヤホンには及ばないものの、価格と品質のバランスがとれていて十分満足できますね。

アプリからのイコライザー変更などカスタマイズ性はないのがちょっと残念ですが、この価格帯なら仕方ないでしょう。
マックス40デシベルの環境音を抑えるノイズキャンセリング

QuietSmart 2.0ANCテクノロジーという独自の技術が使われています。

メーカー公称で最大マイナス40デシベルもの消音を実現するノイズキャンセリングを試していきます。

1万円以下のノイキャンイヤホンって正直そこまでノイキャンの効きが良くないんじゃないの?って思っている人がいたら、マジで使ってほしいですね。

びっくりするほど強力に環境音がグッと抑えられます。特に車が走るロードサウンドとか電車に乗車中の走行中など低音の消音に長けています。
デジタル的なノイズ打ち消し圧力をわずかに感じはしますが、音楽を流していればそこまで気になることはないでしょう。

そもそも遮音性が高いイヤホンなので、そのままでもザワザワした街中の雑音は気にならない方です。そこに加えて高いノイキャン性能を起動すれば、すごく集中できます。
没入感が高まり、カフェで作業をするときには自分の世界に入れますね。

外音取り込み機能にも対応していますが、こちらは正直普通。イヤホン装着のまま会話もできるし不自由はありませんが、そこまで性能が良いとは感じませんでしたね。

動画レビューはこちら
ライターから一言
今回初めてEarFunブランドのイヤホンを使ってみました。「装着時の快適さ」「ノイキャンの効き」「重低音の響く音質」「小型ケースとイヤホンのデザイン」など良い意味で8千円台の価格に見合わないレベルでした。日常でノイキャンがしっかり機能するイヤホンをコスパ良く探している人におすすめですね。
2023.03.09 16:12 更新