カラフルなデザイン、そして手に取りやすい低価格なイヤホンを多数手掛けるメーカー株式会社アクセス(東京都足立区)から新作「B-FUN AH-TWS05」が発売されました。
2,200円でお釣りがくる完全ワイヤレスイヤホンということで「安すぎて不安・・。」という声をいただき、それならば!ということで忖度なしの真っ向レビューをお届けします。
手の中に収まるほど小型で、ポップな8色がラインナップした可愛らしいフォルム。耳がギュッとしない開放的なインナーイヤー型を採用しています。
家の中でのテレワークや外出時の移動中など、しばらく使用してみました。
装着感は長時間装着しても耳に違和感はなく、連続再生はまずまずの4時間。
2千円台で買えることを考慮した際、接続も安定していたし、音質や通話に関しても十分許容できるレベルでしたね。
新商品なのでまだ口コミやネットの評判がなく、「価格は魅力だけど使い勝手や音質はどうなの?」って二の足を踏んでいる人も多いはず。
安すぎて購入を迷っている人の参考になれば嬉しいです。それでは詳しいレビューをお届けします。
製品仕様はこちら。
- 製品名:B-FUN(ビーファン)
- 品番:AH-TWS05
- JANコード:4984199557940、4984199558015、4984199557964、4984199557995、4984199557957、4984199557971、4984199558008、4984199557988
- カラー:パープル、ベージュ、ライトグレー、ホワイト、グリーン、ライトピンク、チャコール、ブラック
- メーカー:株式会社アクセス(東京都足立区)
- 種別:完全ワイヤレスイヤホン
- イヤホン形状:インナーイヤー型
- 操作:タッチセンサー
- 重量(約):片耳3g
- Bluetoothバージョン:5.0
- ワイヤレス通信距離(約):10メートル
- コーデック:SBC
- プロファイル:A2DP、AVRCP、HEP、HID、AVCTP、AVDTP、SPP
- 搭載バッテリー:片耳25mAh、ケース200mAh
- 再生時間:イヤホン単体利用時4時間(音量50%の目安)
- ケース充電回数:3回
- USBポート:USB-C
- 充電時間(約):イヤホン本体2時間、ケース2時間
- インピーダンス:32Ω
- ドライバー口径:13mm
- 再生周波数帯域:20Hz~20,000Hz
- 出力音圧レベル:103dB±2dB
- スピーカー最大入力:5mW
- 同梱物:「B-FUN(ビーファン)」本体、充電ケース、USB-Cケーブル、説明書
小型で携帯しやすい。そして快適なインナーイヤー
フォルムは本当に可愛らしい色合い。角を丸くとられた小型のケースでコンパクト。
カラバリにはパープル・ベージュ・ライトグレー・ホワイト・グリーン・ライトピンク・チャコール・ブラックの8色。
どのカラーも光沢感があり、可愛らしくもあり、どこか玩具っぽいチープさを感じるかな。どちらかというと学生を中心とした若年層にマッチしそうなデザイン。
あえて言うなら、ホワイト・ブラックかチャコール・ライトグレーあたりなら大人の男性でも使えそうかなと。
手のひらにおいて握れば隠れてしまうほどの小型&薄型のケースなので、ポケットやカバンでかさばらずに持ち歩けるのは良いですね。
片耳約3グラムほどの超軽量なのと、インナーイヤー型の軽快さが合わさって、とにかく楽。
長時間装着してても疲れたり耳が痛くなることはありませんね。
パソコンで仕事をしながら音楽を軽く流しておく。そういったロング利用に向いているでしょう。
ステムの付け根あたりにタッチセンサーが搭載されているので、軽く触れる感じで操作します。
ワンタップで再生・一時停止、右をダブルタップで音量UP、左をダブルタップで音量DOWN、右を長押しで曲送り、左を長押しで曲戻しができました。
タッチしたときのレスポンスも悪くありませんね。ステムが細くて、まぁまぁ指をタッチし損ねます。笑
ステムがツルッとしているので、指が滑ってきちんとタップできないことが多々ありましたね。
あと、音楽再生中にイヤホンを外しても音楽はストップしません。いわゆる着脱検知機能は付いていないです。2千円でそこまでは贅沢過ぎるか。。。
ワイヤレス接続はまずまず安定。再生時間はちともの足りず。
Bluetooth規格はバージョン5.0でスマホやパソコンと接続します。
屋内は隣の部屋くらいなら壁を隔てても、音が途切れませんでした。ただトイレとかに入ると接続が切れちゃいましたね。
ワイヤレス通信距離は10メートルほどあるようですが、電波の強さはそこそこでしょう。スマホを近くに置いた状態でイヤホンを使うようにしましょう。
外で使ったところ、人混みになると、他の電波に邪魔されて音が途切れることが数回ありました。特に通勤ラッシュの電車内とか駅のホームはストレスを感じるかもしれません。
音量50%で音楽視聴した場合の再生時間は、イヤホンのみで約4時間。
正直、ちと短いかなと。
僕の場合は、作業中にイヤホンを使って、そのままWeb会議が始まって、その後にまた作業に戻る・・ってのをループして一日過ごすんですけど、そうなると4時間じゃあ足りないんですよね。
せめて6時間くらい再生できると良かったんだけど、残念。
充電ケースに入れて約3回フル充電できるそうなので、こちらは問題ないかなと。やはり連続再生時間がもう少しあると良かったなぁ~。
USB-Cポートが付いているので、充電ケースは優先でチャージします。もちろんワイヤレス充電には対応していません。笑
さすがにそこまで2千円のイヤホンに求めるのは無理があるでしょう。笑
「安かろう、悪かろう」の時代はもう終わり?音質と通話をチェック
この価格帯で気になるのは、やはり音質。2千円の完全ワイヤレスイヤホンって音がスッカスカなんじゃないの?そんな風に思うのは必然でしょう。
数万円のイヤホンから1万円以下まで幅広い価格帯のイヤホンをレビューしてきたからこそ言える、音質の評価を忖度なしでいきます。
まずコーデックは残念ながらというか、まぁそうだよねっていうSBCのみ。ただ、ドライバー口径が13mmあって意外に大きいんです。
単純にドライバーの大きさだけで音質を図れる訳ではありませんが、なかなかやってくれますね。
視聴してみた結論を先にお伝えすると、2千円かつインナーイヤー型なら・・・音質はまずまずのレベル。
あくまでも、2千円っていう価格とインナーイヤーの低域に弱みのあるイヤホン形状であることを考慮した評価です。
インナーイヤーらしからぬ低域~中域に寄せたチューニングです、いい意味で。音の深みはありませんが、パワフルな音を頑張って前に押し出そうっていう意図を感じます。2千円でこれだけのパワーがあれば十分だと思います。
高域に関しては輪郭がボヤケます。キーの高いボーカルだと音量を60%くらいでシャリつきが目立って割れることもあります。バスも軽くて凄みはないですね。
JPOPを楽しく聴きたいくらいのラフな気持ちで使うとちょうど良いかもしれません。
ちょっと気になったのが、デフォの音量が大きいこと。小音のレンジが狭くて、家の中で音量を落として流したいとき使いにくかったですね。
通話に関しては、クリアとは言えず音声がボヤッとしている感は否めないものの、静かな場所なら会話に不自由はないです。スマホの電話も、PCでのオンライン会議も普通に会話できます。
多少のノイズが乗ってしまいますが、家の中ならそこまで気になることはないかな。
ただし、外では結構うるさいかな。僕の声も通話相手からすると周辺音が混じってしまって聞き取りにくかったようです。インナーイヤー型なので、イヤホンと耳の隙間からバイクのエンジン音とか街の雑音が入るので、イヤホン装着者側も聞き取りにくい場面が多々。
テレワークならサブ基として使うのはOKですが、外でのハンズフリー通話はおすすめできないですね。
ライターから一言
どうせ2千円の安物イヤホンでしょ?って舐めてかかると良い意味で裏切られるイヤホンでした。壊れてもいいからラフに使えるサブ機が欲しいって人とか、子供に買い与える用途がマッチするのかなって思います。2千円台でこれだけの性能なら十分って感じました。
2023.03.09 16:12 更新